スワップポイントのサヤ取りにおすすめの国内FX会社を紹介！業者間アービトラージの組み合わせ解説

当記事では、FX取引におけるスワップポイントのサヤ取り（アービトラージ）の解説を行っています。

単一のFX会社では、同一通貨ペアでプラススワップがマイナススワップを上回ることは基本的にありません。ですが、別々のFX会社であれば、同一通貨ペアであってもプラススワップがマイナスを上回る場合が多々あります。

そのため、プラススワップが高いFX会社と、マイナススワップが低いFX会社を組み合わせれば、スワップの差額を利益として得ることが可能です（スワップポイントのサヤ取り）。しかも、実質的な両建て状態を成立させて、為替リスクをほぼ皆無にすることもできます。

以下では、スワップポイントのサヤ取り（業者間アービトラージ）の概要を解説した上で、プラススワップ・マイナススワップが有利な国内FX会社の組み合わせを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

FXスワップポイントのサヤ取り（業者間アービトラージ）について

最初に、FXのスワップポイントを利用したサヤ取り（業者間アービトラージ）の概要を解説していきます。概要は知ってる、それよりスワップが有利なFX会社を早く知りたい！という方はこちらへお進みください。

同一業者の同一通貨ペアでは、スワップサヤ取りは基本的に不可能

（※：出所みんなのFX公式スワップカレンダーより抜粋）

多くの方がご存じだとは思いますが、同一業者の同一通貨ペアでは、プラススワップがマイナススワップを上回ることは基本的にありません。

上記画像は、「みんなのFX」の公式サイトのスワップカレンダーを引用したものです。同社はプラススワップとマイナススワップの差がない（同値）、もしくは極力少なくなっているのですが、それでもプラスがマイナスを上回ることはありません。

むしろ、「みんなのFX」のように同値もしくは差が極めて少ないFX会社は限られており、プラススワップよりマイナススワップが多いのは一般的。マイナススワップがプラススワップを大きく上回っている業者もチラホラ存在するほどです。

みんなのFX

ちなみに、相関性の高い豪ドル円とNZドル円を利用すれば、同一業者内でもスワップのサヤ取りが可能な場合もありますが、当記事ではそのような組み合わせは取り上げていませんのでご留意ください（もし、取り上げてくれると助かる！という方がいましたら、アンケートフォームまたは当記事最下部のコメントにてお知らせください）。

異なる業者間であれば、プラスがマイナスを上回る場合がある

同一業者内の同一通貨ペアではスワップサヤ取りは基本的に不可能ですが、異なる業者を組み合わせれば、スワップサヤ取りが可能な場合があります（業者間アービトラージ）。

以下は、同じ営業日における、「GMOクリック証券（FXネオ）」と「GMO外貨（外貨ex）」の、トルコリラ円の一日分のスワップポイントを抜粋したものです。

（※：出所 GMOクリック証券公式スワップカレンダーより抜粋）
（※：出所 GMO外貨公式スワップカレンダーより抜粋）

「GMOクリック証券」のトルコリラ円のプラススワップ（買いスワップ）が、「GMO外貨」のマイナススワップ（売りスワップ）を上回っているのが分かります。

そのため、この日に「GMOクリック証券」にて買いポジション、「GMO外貨」にて売りポジションを、それぞれ同じ数量保有していれば、スワップの差額分を利益として得られます。その上、実施的に両建て状態となるため、為替リスクはほぼ皆無。

これが、異なるFX会社の組み合わせによる、スワップポイントの差額を狙ったサヤ取り（業者間アービトラージ）です。

GMOクリック証券

GMO外貨

保有ポジションのLot数が少ないと、スワップサヤ取り（アービトラージ）で得られる利益は少なくなりますし、また、保有期間が短ければスプレッドによるマイナスを解消できずに終わる場合があります。ですが、それなりの数量を長期間保有し続ければ、リスクを抑えて大きな利益を狙うことも可能です。

ただし、スワップサヤ取り（アービトラージ）が成立する状況がいつまでも続くとは限りませんので、慎重にFX会社のスワップの動向を確認する必要があります。また、保有銘柄のレートが大きく変動してもロスカットにならないよう、十分な資金の用意も必要となります。

「LIGHT FX」なら同一通貨ペアでサヤ取りが可能？

「LIGHT FX」では単一業者内でサヤ取りができるらしいけど本当？と気になる方もいるのではないでしょうか。

「LIGHT FX」では通常銘柄に加えて、スワップポイントが強化された「LIGHTペア」という銘柄が取り扱われており、これを利用すればサヤ取りが可能な場合があります。

（※「LIGHTペア」と「通常銘柄」は別銘柄として扱われていますので、たとえ同じ米ドル円だとしても、当サイトでは同一銘柄とは捉えていません）

（※：出所 LIGHT FX公式スワップカレンダーより抜粋）

上記画像は「LIGHT FX」のスワップカレンダーを一部抜粋したもの。この時点では、ポンド円・トルコリラ円・メキシコペソ円にて、「LIGHTペア」の買いスワップが「通常銘柄」のマイナススワップを上回っていますね。

ただし、あくまでこの時点ではスワップサヤ取りが可能というだけで、タイミングによってはサヤ取りが成立しない可能性も考えられるので、注意が必要です。

LIGHT FX「LIGHTペア（LIGHTモード）」徹底解説はこちら！

LIGHT FX

スワップサヤ取りに有利なFX会社の組み合わせは？

スワップポイントのサヤ取り（業者間アービトラージ）を成立させるためには、買いスワップが高水準のFX会社と、売りスワップが低水準のFX会社を組み合わせて利用する必要があります。

というわけで、以下では4通貨ペア（トルコリラ円、メキシコペソ円、南アフリカランド円、米ドル円）を対象として、買いスワップ・売りスワップが有利な上位5社を掲載しています。

「1日分」「1ヶ月分」「1年分（12ヶ月）」それぞれの期間にて、魅力的なスワップポイント実績を残しているFX会社をまとめて掲載。買いスワップ1位と売りスワップ1位のスワップ差額も算出しています。あくまで過去の実績にはなりますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【トルコリラ円】買いスワップ・売りスワップ上位5社

【メキシコペソ円】買いスワップ・売りスワップ上位5社

【南アフリカランド円】買いスワップ・売りスワップ上位5社

【米ドル円】買いスワップ・売りスワップ上位5社

（※：約25社のFX会社を対象に、各社の公式サイトまたは取引ツールよりスワップポイントデータを集計した上で、買いスワップ・売りスワップが上位の5社を抽出しています）

【トルコリラ円】買いスワップ・売りスワップ上位5社

トルコリラ円のスワップ比較記事はこちら！

【1日分】買いスワップ・売りスワップ上位5社

FX会社	1日分の買いスワップ	FX会社	1日分の売りスワップ
GMOクリック証券	45円	楽天証券（楽天FX）	-36円
LIGHT FX（LIGHTペア）	45円	みんなのFX	-40円
インヴァスト証券	43円	LIGHT FX（通常銘柄）	-40円
ヒロセ通商	40円	GMO外貨	-40円
みんなのFX	40円	LIGHT FX	-40円

買いスワップ1位と売りスワップ1位の差額を計算すると…

		差額
45円	-36円	9円

（※：2024年10月1日時点における、1万通貨分の1日分のスワップポイント付与数値を掲載しています）
（※：スワップポイントは各社の公式サイトまたは取引ツールから収集、集計しています。実際に付与される数値とは差が生じる場合があります）

【1ヶ月分】買いスワップ・売りスワップ上位5社

FX会社	1ヶ月分の買いスワップ	FX会社	1ヶ月分の売りスワップ
GMOクリック証券	1667円	楽天証券（楽天FX）	-1091円
LIGHT FX（LIGHTペア）	1474円	GMO外貨	-1140.1円
インヴァスト証券	1338円	みんなのFX	-1307.1円
OANDA証券	1223.6円	LIGHT FX（通常銘柄）	-1307.1円
IG証券	1218円	マネースクエア	-1334円

買いスワップ1位と売りスワップ1位の差額を計算すると…

		差額
1667円	-1091円	576円

（※：2024年9月の1ヶ月間における、1万通貨分の累計スワップポイント付与数値を掲載しています）
（※：スワップポイントは各社の公式サイトまたは取引ツールから収集、集計しています。実際に付与される数値とは差が生じる場合があります）

【1年分（12ヶ月）】買いスワップ・売りスワップ上位5社

FX会社	1年分の買いスワップ	FX会社	1年分の売りスワップ
IG証券	16302円	みんなのFX	-12765.6円
GMOクリック証券	14652円	LIGHT FX（通常銘柄）	-12765.6円
LIGHT FX（LIGHTペア）	14286.8円	セントラル短資ＦＸ	-12806円
インヴァスト証券	13773円	GMO外貨	-13001.1円
松井証券	13011円	楽天証券（楽天FX）	-13289円

買いスワップ1位と売りスワップ1位の差額を計算すると…

		差額
16302円	-12765.6円	3536.4円

（※：2023年10月〜2024年9月の12ヶ月間における、1万通貨分の累計スワップポイント付与数値を掲載しています）
（※：スワップポイントは各社の公式サイトまたは取引ツールから収集、集計しています。実際に付与される数値とは差が生じる場合があります）