当記事では「MT4・MT5のスマホアプリで移動平均乖離率は使えるの?」という疑問にお答えしています。
結論からお伝えすると、スマホアプリ版のMT4・MT5は移動平均乖離率に非対応となっています。
そのため、移動平均乖離率をスマホアプリで利用するのであれば、移動平均乖離率に対応しているMT4・MT5以外のFXスマホアプリがおすすめです。
以下では、MT4・MT5の移動平均乖離率の対応状況と、移動平均乖離率に対応しているおすすめのFXスマホアプリを紹介しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
MT4・MT5のスマホアプリで移動平均乖離率は使える?
スマホアプリ版MT4・MT5は移動平均乖離率を非搭載
冒頭でもお伝えした通り、スマホアプリ版のMT4・MT5には移動平均乖離率が搭載されていません。
上記画像はMT4・MT5のスマホアプリのインジケーター一覧なのですが、それぞれインジケーターの搭載内容は同一になっており、どちらも移動平均乖離率は非対応。
ちなみに、PC版インストール型のMT4・MT5では、オリジナルインジケーターをインストールすれば移動平均乖離率の表示が可能になりますが、スマホアプリ版はオリジナルインジケーターが使えません。
VPSを利用してリモートデスクトップ上でMT4・MT5を起動して、そのチャートでオリジナルインジケーターを使って移動平均乖離率を表示するという方法もありますが…。
よほどの理由がない限り、スマホで移動平均乖離率を利用したい場合は別の対応アプリを使うのが簡単でおすすめです。
iPad版MT4・MT5も移動平均乖離率の対応なし
また、iPad版のMT4・MT5もスマホアプリ版と同様に、移動平均乖離率は非搭載となっています。
移動平均乖離率が使えるFXスマホアプリは?
スマホで移動平均乖離率を表示するなら、移動平均乖離率を搭載しているFXスマホアプリを利用するのがおすすめです。
以下では移動平均乖離率が使えるおすすめスマホアプリを紹介。いずれもダウンロードは無料、各社の口座開設も無料で行えます。
移動平均乖離率が使えるおすすめスマホアプリを一覧表でまとめて紹介した上で、各アプリの解説も行っています。
移動平均乖離率を搭載しているFXスマホアプリは意外と少ないですので、気になるアプリがあれば公式サイトもチェックしてみてくださいね。
移動平均乖離率が使えるおすすめFXスマホアプリ一覧表
スマホアプリ・FX会社 | テクニカル指標 | 描画ツール | 足種 | チャート分割 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
ヒロセ通商 | 22 種類 | 7 種類 | 15 種類 | 〇 | |
外為どっとコム | 23 種類 | 12 種類 | 13 種類 | 〇 | |
JFX | 22 種類 | 7 種類 | 15 種類 | 〇 | |
マネーパートナーズ | 15 種類 | 2 種類 | 10 種類 | 〇(※) | |
マネースクエア | 15 種類 | 4 種類 | 10 種類 | × | |
外為オンライン | 20 種類 | 6 種類 | 16 種類 | 〇 |
(※:マネーパートナーズのスマホアプリはチャート分割に対応していますが、分割時は乖離率を含むオシレーター系テクニカル指標の表示ができません)
ヒロセ通商
ヒロセ通商のスマホアプリ「LION FX 5」は20種類以上のテクニカル指標を搭載しており、乖離率の利用も可能となっています。
上記画像は、スマホアプリにて乖離率を実際に表示させた画面です。単一チャートでも乖離率を表示できますし、チャート分割時にも乖離率を表示可能。
ちなみに、乖離率を含め、サブウィンドウ形式で表示されるテクニカル指標に関しては、表示範囲をある程度調整することも可能となっています。こういった細かなカスタマイズ性の高さはヒロセ通商ならでは。
また、チャートを見ながらの素早い発注にも対応。併記されるチャートには乖離率を含め好きなテクニカル指標を表示できます。
こちらは、乖離率の設定画面です。デフォルトでは期間Aと期間Cのみ表示となっていますが、期間Bを含めてラインを3本まで増やすことも可能。
各期間の数値を調整できる他、ラインの形状と色も細かく設定できます。
スマホアプリの使いやすさとカスタマイズ性能の高さで選ぶなら、ヒロセ通商の「LION FX 5」がおすすめ。
ヒロセ通商はスマホアプリも便利なのですが、ブラウザ環境で使える「LIONチャートPlus+」も多機能でおすすめ。同ツールはPC・スマホの両方に対応しています。ここに掲載しているのはスマホ版「LIONチャートPlus+」の画面。
「LIONチャートPlus+」でも単一チャートと分割チャートの両方で移動平均乖離率の利用が可能。
「LIONチャートPlus+」には注文情報やポジション情報をチャートに表示する機能や、フィボナッチ・リトレースメントの自動描画なども備わっており、それらと移動平均乖離率の併用もできます。
外為どっとコム
外為どっとコムのスマホアプリ『外貨ネクストネオ「GFX」』でも、乖離率の利用が可能です。
外為どっとコムのスマホアプリは20種類以上のテクニカル指標を搭載しており、描画ツールも10種類以上を搭載。チャート分析機能の充実が魅力です。
最大4分割のチャート表示に対応しており、分割時でも乖離率を含めお気に入りのテクニカル指標を表示できます。
こちらは乖離率の各種設定画面です。外為どっとコムの乖離率はラインを1本のみ表示可能。パラメーターの変更と、ラインの色の変更も行えます。
外為どっとコムのスマホアプリはチャート分析機能も充実していますし、アプリ内で注文情報(板情報)や売買比率の確認、最新ニュースのチェックなども可能。非常に便利なスマホアプリとなっていますので、ぜひ下記リンク先の特集記事も参考にしてみてくださいね。
JFX
JFXのスマホアプリでも乖離率の利用が可能です。単一チャート表示時はもちろんチャート分割表示をしている場合でも乖離率の表示が可能。
チャート画面をもっと広く見たいという場合は、画面の左下にあるボタンをタップすることで、左上の画像のように上下のメニューを非表示にすることもできます。
ちなみに、JFXは先に紹介したヒロセ通商の子会社ということもあり、スマホアプリの機能は基本的に同等です。
JFXのスマホアプリでは、チャートを表示しながらワンタップでの発注が可能であり、そのチャート画面にテクニカル指標を表示させることも可能。
こちらは乖離率の各種設定画面です。乖離率のラインは最大3本まで表示でき、それぞれパラメーターの数値を指定可能。ラインの形状と色の調整も行えます。
マネーパートナーズ
マネーパートナーズのスマホアプリでも乖離率の表示が可能。
同社では初心者におすすめの「パートナーズFX nano」、アクティブトレーダー向けの「パートナーズFX」、さらに金・銀対応の「CFD」が提供されているのですが、いずれもこのアプリ内で取引できます。また、すべてのサービス内のチャートで乖離率の表示が可能となっています。
マネーパートナーズのスマホアプリは最大4分割チャート表示が可能ですが、乖離率を含むオシレーター系のインジケーターは1画面チャートのみ利用可能。
こちらはテクニカル指標の設定画面です。乖離率を含むオシレーター系のテクニカル指標を表示したい場合は「+オシレータ」の項目をタップします。
マネースクエア
自動売買「トラリピ」で知られるマネースクエアのスマホアプリでも、移動平均乖離率の表示が可能となっています。上記画像は実際に、同社のスマホアプリにて移動平均乖離率を表示させた画面。
こちらは移動平均乖離率の各種設定画面です。マネースクエアのアプリでは期間を1〜400まで幅広く設定できるのが特徴的。また、利用データを終値・始値・高値・安値の4パターンから選択できるのも特徴となっています。
外為オンライン
外為オンラインのスマホアプリも移動平均乖離率に対応しています。同社のスマホアプリは4分割チャート表示に対応しており、分割時でも移動平均乖離率をチャートに表示可能。
外為オンラインのスマホアプリでは、移動平均乖離率が3種類も備わっているのが特徴となっています。「移動平均乖離率(SMA)」「移動平均乖離率(EMA)」「移動平均乖離率(WMA)」。複数のパターンが用意されているのは、当記事で紹介しているアプリでは同社だけです。
いずれの移動平均乖離率も、ラインは最大3本まで表示可能となっており、それぞれの期間は1〜255まで指定できます。
ちなみに、チャートテクニカル設定の画面に「?」マークがあるのですが、ここをタップするとテクニカル指標の解説を表示してくれます。