【本のレビュー】「【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由」の感想

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【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由

【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由

こんな人におすすめ
  • ビットコイン、仮想通貨の本当の価値を知りたい人
  • ビットコインの将来性を考えてみようと思う人
  • 過去、現在、未来のお金に対する基礎を知りたい人

今回読んだ本は、中川 博貴氏著書『【ザ・キャズム】今、ビットコインを買う理由』です。中川氏は株式会社フィスコ IR 取締役 COO・フィスコファイナンシャルレビュー編集長であります。

本書は仮想通貨、特にビットコインに対する価値と地位が今後も揺るぎないものだとする根拠がつまった本になります。基本となる貨幣の歴史を知り、そして貨幣の存在意義とは、ビットコインは貨幣として割り込んでくるのかを改めて問う内容です。ビットコインに死角はないのか。仮想通貨について知り尽くしている中川氏だからこそ書ける内容となっております。

仮想通貨は「価値の保存」ができる。ここがまず大きいです。ビットコインは非中央集権であり、マイニングにより価値が記録され保証されています。価格の大きな乱高下によって投機対象となっていますが、本来の意味を考えさせられました。

そして金融資産としての仮想通貨の役割に繋がってきます。いまだに日本人に多いタンス預金率を少しでも仮想通貨へシフトするのがいいのでしょうか。国の仮想通貨に対する思惑も垣間見え、この本は勉強になりました。

300ページ、ほぼ文字だけなので、読み応えあります。もう一度しっかりと仮想通貨についての知識の整理したいのであれば一度読むことをオススメします。

目次
第一部 貨幣の歴史を読み解く
第一章 賢者は歴史に学ぶ 
第二章 価値上昇の必然性を検証する

第二部 これから貨幣はどこへ向かうのか?
第三章 ポートフォリオ資産としての仮想通貨
第四章 パワーシフトと国家財政

→詳しくはフィスコ仮想通貨取引所公式サイトへフィスコ仮想通貨取引所

書籍の見所をピックアップ

1. 1%理論

ウォーレン・バフェットやピーター・リンチと並ぶ三大投資家のひとりであるビル・ミラーの「1%理論」が注目されているようです。

資産のなかで失ってもよい程度の額を仮想通貨市場に投資することで、大幅なリターンを得る可能性を作ることが「1%投資」の真意である。

ボラティリティが大きいからこそ、これは有効だなと感じました。1%なら下がっても何の問題もありません。「何度でもやり直せて、決して退場しない」という長期投資でも短期でも使えそうな考え方は非常に大事だと思いました。

2. 「サトシ・ナカモト」をめぐる7つの真実

「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」をネットで公開したご存知のサトシ・ナカモト。その人物の真相がなかなかおもしろい。本には7つ書いてありますが、他にもたくさんあるのだと思います。そこからの要素からさらに国家単位のプロジェクトと捉えるのも無理がありそうだが、分からないからこそ想像し、創造するのが楽しい。真実は一つではありますが。

3. 日本の将来シナリオ4つ

私が思うこの本の肝ともいうべきところは、フィスコが考えている2040~50年頃に日本が迎える未来像です。4つのシナリオがあり、「ゆでガエル」「シェアリング」「黄金期」「格差社会」と名前がついてあります。本書では特に「ゆでガエル」と「黄金期」について書いてあります。私はどれも当てはまるような気がします。そして今後もガラパゴス化が進み日本だけが生き残るのかまたは破綻するのかもしれませんが、日本は特殊だからこそその良さを認めて伸ばしていくべきだし、仮想通貨やブロックチェーンに関しても他の国と比較することなく独自の基準で発展していってほしい。そのポテンシャルは十分にあるわけで、あとはそれにどれだけ気付くことができるのかではないでしょうか。そう言った意味でも、こういった本がどんどん出版され読むことでいろんなことに気付く人が増えていけば「黄金期」になれるはずです。

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