「TradingViewは使いたいけど月額費用は払いたくない」「無料プランでも使える機能が知りたい」
世界トップクラスの機能性を誇るTradingView(トレーディングビュー)ですが、その機能を使うには有料プランへの加入が必要となります。
もっとも、「チャートツールにお金はかけたくない」という方も多いはず。そこで、この記事ではTradingViewの無料プランの使い方を詳しく解説しています。
無料で使える機能を1つ1つ詳しく紹介しているので、ぜひご一読ください!
TradingViewの最上位プラン(PREMIUM)では月額約8,000円もの費用がかかりますが、このプランでしか使えない機能を無料で使えるFX業者があります。
それが「みんなのFX」です。みんなのFXのPC版ツールとスマホアプリにはTradingViewが内蔵されており、この内蔵TradingViewが非常に高機能です。
最大6画面の画面分割や25個以上のテクニカル指標同時表示、テンプレートの複数保存など有料プランでしか使えない機能が口座開設者であれば無料で利用可能(※)。
口座開設は最短即日で完了、口座開設費や維持費もかかりません(※)。TradingViewを無料プランで使われている方はぜひみんなのFXをチェックしてみてください!
※一部、利用できない機能があります。
※「スマホで本人確認」を利用した場合、最短1時間での取引開始が可能です。
TradingViewの無料プランの使い方は?
TradingViewには4つのプラン(BASIC、PRO、PRO+、PREMIUM)があります。有料プランにすれば使える機能が段階的に増えていく仕様です。
もっとも、無料プランのBASICでも十分にチャートツールとして使えるほどの機能性があります。以下はその一覧です。
TradingViewの無料プランでも使える機能
機能 | 概要 | 機能 | 概要 |
---|---|---|---|
画面分割 | 1画面のみ | レイアウト保存 | 1つ |
バーのリプレイ | 日・週・月 | チャートタイプ | 14種類 |
比較チャート | 〇 | 財務データ | 通期:7年 四半期:8年 |
テクニカル指標 | 100種類以上 | テクニカル指標の 同時表示 | 最大3つ |
インジケーター テンプレート | 1つ | 描画ツール | 80種類以上 (利用制限なし) |
Pineスクリプト | 〇 | ローソク足パターン | 〇 |
自動フィボナッチ リトレースメント | 〇 | SNS | 〇 |
アラート | 2つ | スクリーナー | 〇 |
トレーディング | 〇 | デモトレード | 〇 |
まず、テクニカル指標(インジケーター)は最大3つまで同時表示させることができます。移動平均線は1本が1つとしてカウントされるため、3本のMAを出すと上限になります。
描画ツールは無制限で利用可能です。トレンドラインや水平線などは何本引いても問題ありません。最低限のテクニカル指標とラインで相場分析される方にはこれだけでも十分な機能性があります。
実用的な部分ではアラートは2つだけ、インジケーターのテンプレート・レイアウトの保存も1つだけとなります。アラートが2つしか鳴らせないのはネックですが、使われない方には問題ないですね。
その他の便利機能としては「バーのリプレイ」「比較チャート」「銘柄スクリーナー」「ブローカーを介したリアルトレードおよびデモトレード」も無料プランで可能です。
次は、1つ1つをより詳しく解説していきます。
テクニカル指標(インジケーター)は最大3つまで
無料プランでTradingViewを使うときにネックになるのがテクニカル指標かと思います。最大3つまでしか同時に表示できず、MAやボリンジャーバンドも1本が1つとしてカウントされます。
ボリンジャーバンドであれば1シグマから3シグマまで表示させるとそれだけで制限にかかるので、他にオシレーター系の指標を出したりすることができません。
そこで、活用したいのが「コミュニティ・スクリプト」です。
10万個以上のコミュニティ・スクリプトは利用可能
コミュニティ・スクリプトとは世界中のプログラマーがTradingView上で開発したオリジナルのインジケーターです。
10万個以上のインジケーターが公開されており、無料プランでも自由に使うことができます。このコミュニティ・スクリプトには1つのインジケーターで3本の移動平均線を表示するものがあります。
上記は「3MA CROSS Trendindeicator」というインジケーターです。検索で「3MA」と入力すれば表示することができます。
その他にも、レジスタンス・サポートラインを自動描画してくれるスクリプトなどがあります。
上記はZigZag(ジグザグ)から主要な高値安値を割り出し表示してくれるインジケーターです。自動で主要なレジサポラインを引いてくれるので便利です。
TradingViewのレジサポライン自動描画スクリプトはコチラ!
具体的な売買シグナルが表示されるインジケーターもTradingViewには内蔵されています。
ローソク足の形から売買シグナルを出すものや移動平均線の交差ストラテジーなど検証すれば実戦的に使えるインジケーターも無料プランで使うことができます。
「個数制限にかかってテクニカル指標が表示できない」「新しい手法を探している」という場合はコミュニティ・スクリプトをぜひチェックしてみてください。
TradingViewインジケーター:ストラテジー(一部抜粋)
英語名称 | 日本語名称 |
---|---|
BarUpDn Strategy | ローソク足アップダウン・ストラテジー |
MovingAvg2Line | 2本の移動平均線の交差ストラテジー |
BB Strategy | ボリンジャーバンド・ストラテジー |
ChannelBreakOutStrategy | チャネルブレイクアウト・ストラテジー |
MOM Strategy | モメンタム・ストラテジー |
OutSide Bar Strategy | アウトサイドバー・ストラテジー |
Parabolic SAR Strategy | パラボリックSARストラテジー |
Pivot Extension Strategy | ピボット拡張ストラテジー |
STOCH Slow Strategy | スローストキャスティクス・ストラテジー |
RSI Strategy | RSI投資戦略 |
描画ツールはすべて自由に使える
TradingViewには80種類以上の描画ツールが内蔵されていますが、無料プランでもこれらすべての描画ツールが利用できます。描画ツールの利用に制限はありません。
トレンドラインや水平線だけで相場分析される方は無料プランでも十分ですね。TradingViewは各種ラインがかなり豊富で使い勝手も抜群です。
TradingView搭載の描画ツール一覧(一部抜粋)
項目 | 搭載描画ツール |
---|---|
ライン系 | トレンドライン、トレンド角度、水平線、水平レイ、垂直線、十字線、矢印、レイ、平行チャネル、非平行チャネル、フラットトップ/ボトム、回帰トレンド、固定VWAP |
ピッチフォーク系 | ピッチフォーク、シフ・ピッチフォーク、変形シフ・ピッチフォーク、インサイド・ピッチフォーク、ピッチファン |
ギャン系 | ギャン・ボックス、ギャン・スクウェア、固定ギャン・スクウェア、ギャン・ファン |
フィボナッチ系 | フィボナッチ・リトレースメント、フィボナッチ・エクステンション、フィボナッチ・ファン、フィボナッチ・タイムエクステンション、フィボナッチ・サークル、フィボナッチ・スパイラル、フッィボナッチ・アーク、フィボナッチ・ウェッジ、フィボナッチ・チャネル |
図形 フリーライン | ブラシ、マーカー、長方形、回転長方形、楕円、正円、三角形、折れ線、パス、曲線、二重曲線、円弧 |
パターン 波動分析 | XABCDパターン、サイファーパターン、ABCDパターン、トライアングルパターン、スリードライブパターン、ヘッドアンドショルダー、エリオット推進波(12345)、エリオット波動トライアングル(ABCDE)、エリオット波動トリプルコンボ(WXYXZ)、エリオット修正波(ABC)、エリオット波動ダブルコンボ(WXY)、サイクルライン、時間サイクル、正弦波 |
範囲表示 | ロングポジション、ショートポジション、予測、日付範囲、価格範囲、日付と価格範囲、バーのパターン、ゴーストフィード、プロジェクション、固定期間出来高プロファイル |
上記は一部抜粋ではありますが、これだけの描画ツールが無料で使えます。
TradingViewの大きな特徴の1つが「開発スピードが非常に速い」という点ですが、描画ツールに関しても新しい機能が次々と追加されていきます。
数ある描画ツールの中でも便利なのが「ロングポジション・ショートポジション」です。
このツールを使えばエントリー時のリスクリワードを一目で把握することができます。
上昇と予測するならロングポジションを、下落と予測するならショートポジションを使います。利確と損切ラインを指定すればリスクリワード比率、確定損益、利確/損切までの値幅を確認できるので便利なツールです。
「使ったことがなかった」という方はぜひお試しください。
【厳選】TradingViewの便利機能・小技を10個ご紹介!
インジケーターテンプレートの保存は1つまで
TradingViewではパラメーターや設定を調整したインジケーターをテンプレートとして保存することができます。
テンプレートで保存していると、通貨ペアやレイアウトを変更した場合でも同じ設定のインジケーターを瞬時に呼び出すことができます。
このインジケーターテンプレートは無料プランでは1つまでとなっています。複数のインジケーターを使われたり、銘柄を細かく切り替える方には少しネックになる部分です。
この点、冒頭でも少し解説した「みんなのFX」の内蔵TradingViewでは10個以上のテンプレートを無料で保存することができます。
ローソク足は最大5,000本
手法の検証や過去の値動きを確認するときに表示できるローソク足の本数は重要ですが、無料プランでは最大5,000本まで表示することができます。
時間足が変わっても表示できる本数は変わりません。日足であれば約20年分、1時間足であれば約10カ月分を表示することができます。
短い時間足になるほど過去のチャートを見ることができないのでご注意ください。
TradingViewのローソク足特集!色や本数、パターンの設定方法を解説!
TradingViewの無料プラン・有料プランで機能・料金の違いは?
画面分割ならデスクトップアプリがおすすめ!
「チャートを分割して複数の通貨ペア・時間足を表示したい」という方も多いかと思います。
無料プランでは画面分割ができないため、マルチタイムフレームで分析するときや多通貨の監視には不向きです。
そんなときはTradingViewのデスクトップアプリがおすすめです。PCにインストールするタイプのアプリケーションですが、デスクトップアプリでは無料プランでもマルチチャートが無制限で利用できます。
【TradingView】PC版デスクトップアプリとブラウザ版8つの違いとは?
ブラウザ版では各ウィンドウにブックマークバーやURLの検索窓が表示されるためチャート画面が小さくなります。この点、デスクトップアプリは別のアプリケーションとして立ち上げるのでチャート画面がスッキリします。
また、デスクトップアプリはブラウザ版に比べて動作スピードが向上しているのでサクサク動くのもメリットです。パソコンでTradingViewを使われる方はデスクトップアプリもぜひお試しください。
デスクトップアプリ版の活用を含め、TradingViewの複数チャート表示を無料で使う方法はいくつか存在します。
「みんなのFX」や「OANDA証券」のTradingView内蔵ツールを使うことでも、チャートの複数表示が可能。
複数チャートを無料で表示する方法は、別記事にて詳しく解説しています。PCツールはもちろん、スマホアプリ・iPadアプリでの利用も紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
TradingView無料プランでも使える便利な機能
次は、無料プランでも使える便利な機能を紹介していきます。使ったことない機能があればぜひご活用ください!
バーのリプレイ
バーのリプレイは過去の値動きを再現できる機能です。
リプレイモードを起動すると指定した箇所からチャートが非表示になり、再生をするとチャートが1本ずつ表示されていきます。
スピード調整や巻き戻しもできるため、手法の検証に有用な機能です。無料プランでは日足・週足・月足で利用することができます。
新機能:リプレイ中のデモトレード
バーのリプレイに関して新機能が追加されリプレイ中にデモトレードが可能になりました。
これによってより実戦に近い形で値動きに合わせてポジションを持つことができます。トレードの履歴がチャート上に残るため手法の検証にも最適です。無料プランでも使えるのでぜひお試しください。
【TradingView】チャートのリプレイ/再生モードの使い方を解説!
比較チャート
比較チャートは異なる通貨ペアや銘柄同士の値動きを比較できる機能です。
TradingViewはFXの通貨ペア以外にもNYダウや日経225などの株価指数、ゴールドや原油などの商品銘柄のチャートも表示できます。
これら別のアセットクラスとの値動きを自由に比較することができます。
比較チャートは銘柄検索の右側の+アイコンから表示が可能です。
相関性の強い米国長期10年国債利回りと米ドル円の値動きを比較して相場分析に生かすことも無料プランで使える機能です。
【TradingView】反転・比較チャートを設定する方法!
株式のファンダメンタル
TradingViewの機能はチャート分析だけではありません。チャート以外の情報発信にも積極的に力を入れています。
日本株や米国株のファンダメンタル情報も無料プランで閲覧が可能です。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー、統計の4カテゴリーからかなり細かい数値を確認することができます。
ファンダメンタル指標は新しくアップデートされUIがさらに見やすくなりました。より細かい指標の表示に対応し、選択した指標でグラフを自動作成することも可能です。
さらに、チャート上に数値を表示させ実際の値動きと比較しながら分析することもできます。
これだけの機能が無料で使えるのは流石、TradingViewですよね。株式にも投資される方はぜひチェックしてみてください。
スマホアプリ・タブレットも無料で十分使える!
TradingViewはスマホアプリ、タブレットでも使いやすい機能を数多く搭載しています。
チャートの機能制限に関しては、これまで紹介したブラウザ版と同じですがブラウザ版でできることはスマホアプリでもほぼ使うことができます。
スマホアプリならではの機能も搭載しており、ウォッチリストから銘柄をタップすれば1日の値動きを簡単に確認可能。
スワイプすれば次の銘柄に切り替わるのでスマホでも簡単にチャートチェックができます。
描画ツールに関しても、ブラウザ版と同じ80種類以上のツールがすべて自由に使えます。
バーのリプレイや比較チャートも無料プランで利用可能。スマホアプリの使い方は別記事にて詳しく解説しています。
無料プランでもブローカーを通したリアルトレードが可能!
TradingViewは基本的に相場分析をするチャートツールなので、実際に発注をかけることはできません。
もっとも、サクソバンク証券やOANDAなどの国内FX業者ではTradingViewとの口座連携に対応しています。
これらの業者と口座を連携すればTradingViewから直接発注をかけることが可能です。ただし、使える機能は契約しているプランによるのでその点はご注意ください。
また、TradingViewを内蔵している国内業者もあります。内蔵TradingViewであれば利用料はかかりません。TradingView対応の国内業者も別記事にて解説しています。
TradingView対応のFX会社、ブローカー一覧表
FX会社 | 形式 | 特徴 | 公式 |
---|---|---|---|
![]() | 内蔵 | 有料プラン(月額約8,000円相当)の機能が無料で使える 最大6画面分割、テクニカル指標の複数表示に対応 | ![]() |
![]() | 内蔵 | FX初心者でも使いやすいPCツールとスマホアプリ 業界最高水準のスワップポイントが魅力 | ![]() |
![]() | 内蔵 | スプレッドの狭さに徹底的にこだわり業界最狭水準を配信 TradingView内蔵ツール「FXTF GX」を配信 | ![]() |
![]() | 連携 | TradingViewの口座連携対応、プロ仕様の取引環境 外国株式(米国・中国)の現物取引に対応 | ![]() |
![]() | 内蔵 連携 | TradingView内蔵ツールと口座連携(PC・スマホ)の両対応 8画面分割や5秒足の表示も可能 | ![]() |
![]() | 内蔵 連携 | 世界180カ国に展開するグローバルプロバイダー TradingViewをツールに内蔵、MT4にも対応 | ![]() |
※TradingViewの利用形式は取引ツールに内蔵しているFX業者と口座連携ができるFX業者があります。
※取引ツールに内蔵されているTradingViewはFX業者ごとに一部、搭載されていない機能があります。
※口座連携ができるFX業者のTradingViewの機能はTradingViewの契約プランによって異なります。
TradingViewを無料で使うならみんなのFX
記事中でも少し解説しましたが、TradingViewを無料で使うならみんなのFXにご注目ください。
みんなのFXではPCブラウザ版ツール「FXトレーダー」とスマホアプリの両方にTradingViewを内蔵しています。
80種類以上のテクニカル指標と描画ツールを標準内蔵。テンプレートの複数保存や最大6画面の画面分割にも対応しています。
コミュニティ・スクリプトやバーのリプレイなどいくつかの機能は利用できませんが、それでもTradingViewの操作性はそのままに有料プラン相当の機能を無料で使うことができます。
利用条件は特にありません。みんなのFXの口座開設者であれば誰でも無料で使うことができます。
公式サイトでは、内蔵TradingViewの使い方も動画で分かりやすく解説してくれているので「TradingViewを初めて使う」という方でも安心です。
みんなのFXはスマホアプリにもTradingView内蔵!
PCブラウザツールとしてTradingViewを内蔵している国内業者はいくつかありますが、スマホアプリにもTradingViewが内蔵されているのがみんなのFXの特徴です。
上記はみんなのFXのスマホアプリのチャート画面ですが、本家TradingViewとほとんど変わらないチャート画面です。このアプリでもテクニカル指標の複数同時表示やライン描画が可能です。
TradingViewは無料でも十分、使えるチャートツールですが実際に使っていると「もっとこうしたい」と感じる部分もあります。
この点、みんなのFXのTradingViewは費用がかからないので有料プランを契約する前にみんなのFXをぜひチェックしてみてください!