- 仮想通貨の裏を知りたい人
- 仮想通貨に投資をしようか迷っている人
- 根本部分を深く知りたい人
今回読んだ本は、渡邉哲也氏著書『今だからこそ、知りたい「仮想通貨」の真実』です。渡邉哲也氏は経済評論家でもあり作家でもあります。「本当にヤバイ!欧州経済」がベストセラーになった方です。
内容は200ページほどの新書ですが、かなり読み応えがあります。レベルも高めに感じました。仮想通貨を全否定するわけではなく、どういうところが問題なのかをしっかりと書いてある本です。「億り人」が出ている一方で、相当な額の損失を出している人もいるはずです。騙す人がいて騙される人がいる、儲かる人がいて大損する人がいる。利益を得るためのそれぞれの思惑を分かりやすく解説してある本だと思います。
目次
- 「仮想通貨バブル」の終わり
- そもそも仮想通貨とは何なのか
- 問題だらけの仮想通貨
- 仮想通貨がたどる運命
- 怪しい儲け話にダマされないために
書籍の見所をピックアップ
1. 問題だらけの仮想通貨とは
仮想通貨の問題点をいくつかピックアップされてます。「価値の保存」「価値の交換」「価値の基準」、本ではこれらを「通貨の三要素」としてますが、それぞれ機能していないということです。確かに今はそうかもしれませんが、今後は日本でも通貨としての役割が増えるのではないかと思います。非中央集権の仮想通貨と国の通貨とを今比較するのは難しいと思いました。
2. だまされないポイントとは
第5章が「怪しい儲け話にダマされないために」は読んで損はないでしょう。
金融もしくは投資についてよく知るには、「金融の三要素」を知る必要があると書かれれてあります。「リスクヘッジ」「投機」「ポンジ・スキーム」これらを知ることが大事だと思います。
そして「資産三分法」は投資に回せる余剰資金を、金などのコモディティ(商品)、株式、債券の三つに資産を分配するという考え方です。これも大事な考え方です。
こういった基礎もしっかりと書いてあり、仮にだまされたとしても少額ですむようになるはず。勉強になります。