「マンガでわかるビットコインと仮想通貨」に続く池田書店のマンガでわかるシリーズ第2弾となります。
【本のレビュー】「マンガでわかるビットコインと仮想通貨」の感想
- 本を読むのが苦手。マンガですぐに理解したい人
- 仮想通貨を買ってそのまま放置している人
- 投資家として成長したい、より上達したい人
今回読んだ本は、ビットバンク株式会社COOの三原弘之氏監修、個人投資家の立野新治氏監修の著書『マンガでわかるビットコイン&仮想通貨投資の基本』です。
前回はビットコインとブロックチェーンの基本的なことでした。今回は投資に近い話になってきます。どうやれば儲かるのか、投資の本質を突いてます。今のビットコインのチャートを見ると100万円を割って下落しているところです。日本人の多くは下がってもいつか上昇するからそのまま持っておいても大丈夫と思っているのではないでしょうか。たしかにブロックチェーンの技術のことを考えればまだまだ価値が上がると思うのも分かります。それがいけないということはないのですが、投資家の人たちは稼ぎ続けなければならないわけです。その本質となる部分、どうすれば相場で稼げるのかをマンガを使って解説してます。決して難しいことはあません。基本中の基本です。
書籍の見所をピックアップ
1. 仮想通貨のテクニカル分析
「誰もが儲かる相場」から考え方を変える必要がある
この言葉がずっしりと心に響きます。持っていれば儲かった相場は終わったのでしょうか。あのバブルのようなボラティリティの高い相場に戻って欲しい。「億り人」になりたいと思い、ビットコインを持っている人もいるはずです。
今後どうすればいいか考えた場合、きちんとチャートを見て分析することです。そのテクニカル分析の超基本をこの本ではマンガとイラストで解説されてます。ロウソク足の見方、トレンドライン、水平線、そしてチャートパターンの三尊/逆三尊と知っている人も多いことでしょう。特に重要な「ヒゲ」「高値更新」「出来高」サインを見逃すなと仰ってます。
移動平均線も組み合わせて使われてます。日足の場合は5日、25日、75日の期間の移動平均線を使って分析。週足なら26週線を使って約半年の平均を意識しています。
2. 正しいコインの選び方
第3章では「詐欺コインに騙されない!正しいコインの選び方」として、株式会社HushHub COO/ビットコイナー/エンジェル投資家の平野淳也氏による内容となっております。モナコインの歴史からユースケース(活用事例)が確立されるまでの説明は分かりやすく、ユースケースをつくるコミュニティの重要性を改めて認識させられました。まずはそのコミュニティで交流を通して本当に大丈夫なのかを見極める必要があります。
「自分が何を知っているのか」「自分が何を知らないのか」この部分をしっかりと把握していないと長期目線で大きく投資することは難しそうです。うまくいくかいかないかの境界線となるでしょう。
3. リスク管理
リスクについてはインディペンデントビットコイナー/モナコインエヴァンジェリストの庄﨑大輔氏に取材されてます。特に売りから入ることができる証拠金取引について解説。損切りの重要性を訴えてますし、「生き残る」ことを最優先にすると言い切ってます。ただ一つ「取引所の選択」のポイントでユーザーが多い取引所を選ぶことをおすすめしています。これは同意しますが、一例として香港にあるBitMEXなどがユーザー数も多いから証拠金取引に向いている取引所であると紹介するのは危険に思えました。基本的には日本の金融庁に認可されている仮想通貨取引所であるべきだと考えています。
全体の内容としては薄いのですが、一つ一つ考えさせられる箇所が多かったです。この本を通して更にネットで調べたりして理解を深めていきたいです。