ビットコインの概要
ビットコイン(bitcoin、BTC)は仮想通貨、もしくは暗号通貨です。ビットコインはデータであり、円やドルのように形はありませんが、対応しているインターネットショップや、店舗での支払いで、通常の通貨と同じように使うことができます。
インターネット経由での送金が可能で、簡単、かつ短時間。パソコンやスマホを財布の代わりにして、電子的に売買が可能。
通常の通貨のような中央銀行が存在せず、管理する国や企業などの組織が存在しないのも大きな特徴の一つ。独自のプログラムによりインフレ防止が行われます。
ビットコインの誕生
発端は2008年。とある論文が中本哲史(Nakamoto satoshi)なる人物によりインターネット上に登場しました。翌年1月、オープンソースにてソフトウェアが開発され、最初の取引実施。2010年2月に初となるビットコインの取引所ができました。そして、同年5月にビットコイン決済が初めて実行されました。
やがて、仮想通貨の需要は世界中で拡大。日本国内では2016年5月に「改正資金決済法」が可決。「仮想通貨もその通貨同等の財産的価値を持つ」とされました。
ビットコインの特徴
形のないデータの通貨
ゲームなどの仮想通貨とも似ていますが、その意義はまったく異なります。ゲームの仮想通貨は該当のゲーム内でしか使えませんが、ビットコインは世界中で、日常での買い物や取引に使うことができます。所有者は銀行口座に相当する「ウォレット」に保存し、電子的に使えます。まさに世界中で扱える次世代の通貨です。
ビットコインは「ウォレット(財布)」に保管します。これがなければ、ビットコインを所有することはできません。「ウォレット」には長い文字列のIDがあります。
取引所でアカウントを作成、口座を作成することで、「ウォレット」を持つことができます。
仮想通貨のメリット
ビットコインは個人間で直接の送金が可能。銀行などを介する必要がありませんので、手数料が無料、あるいは格安です。少額の取引をする際に嬉しいメリット。送金は簡単で、短時間で実行できるのも特長です。
また、特定の組織が管理するといったことがなく、対応する店舗やサービスであれば、世界のどこでも使えます。
中央銀行が存在しない
最大の特徴と言えるのが、中央銀行が存在しないこと。国や企業など組織が発行と管理を行っていません。
ビットコインの管理はネットワーク上で、分散して行われています。一つの取引台帳が存在し、共有され、そこにすべての発行と取引の履歴が保存されます。これは、「ブロックチェーン」技術の特徴でもあります。
ビットコインの新規発行(採掘、マイニング)
ビットコインの新規発行は、「採掘(マイニング)」という作業が実行された時に行われます。「採掘」と呼ばれていますが、もちろん、実際に山で鉱物などを掘り起こすわけではありません。「採掘」とは、ビットコインが取引される際の承認作業、あるいは追記作業を手伝うことです。
前述の通り、仮想通貨には一つの取引台帳が存在します。ネットワークで分散して保存されているこの台帳には、取引の詳細が記録されているのですが、その作業(承認・追記作業)には膨大な計算が不可欠です。パソコン機器、電気代、設備の費用などが必要ということです。
大勢の有志により、この計算が行われます。そして、その報酬としてビットコインが新規発行され、有志はそれを得ることができるのです。これが、「採掘(マイニング)」の概要です。
採掘の報酬は約4年に一度、減少する仕組みになっています。必然、このタイミングでは発行量が少なくなり、供給の減ったビットコインは価値が上がります。2012年には、10ドル台だったのが半年だけで200ドルまで上昇しました。次回の報酬半減のタイミングを見計らって、購入しておいたほうがいいかも?
日本国内のビットコイン取引所は10社以上
2014年のマウント・ゴックス事件により、よくないイメージが広まった過去がありましたが、それはあくまで取引所の一つで起きた事件。取引所は数多く存在し、世界中でビットコイン、その他の仮想通貨は急速に発展し続けています。
国内でもすでに10社以上のビットコイン取引所が登場。レバレッジを利用して取引するビットコインFXサービスもあります。