この記事では「中国のグーグル」とも呼ばれる検索エンジン最大手の「百度(バイドゥ)」に投資する方法をまとめています。
バイドゥは中国IT業界の3大企業「BAT」(B:バイドゥ、A:アリババ、T:テンセント)の一角として中国国内で非常に大きな影響力を持っている企業です。
ここではバイドゥの概要、事業内容を簡単にまとめています。銘柄選びの参考としてご活用ください。
バイドゥ(百度)の概要、事業内容
日本で検索エンジンといえばGoogleが主流ですが、中国では「百度(バイドゥ)」がNo.1のシェアを占めています。バイドゥは「Baidu.com」というウェブサイトを通して中国語の検索プラットフォームを提供している企業です。
全世界の検索エンジンシェアは第4位、月間ユーザー数は約4億4,830万人、1日に約60億ページビューのある中国最大手検索エンジンになります。
事業の中核となる検索エンジンサービスではウェブページの閲覧、ニュース、画像、文章のやり取りが可能。
その他、地図検索サービスの「Baidu Maps」、お店と消費者を直接繋ぐモバイルプラットフォームの「Baidu Connect」、モバイル決済サービスの「Baidu Wallet」など複数の事業を展開しています。
現在では人工知能やAI技術の開発に力を注いでおり、特に自動運転の分野に関して、世界的に自動運転技術を推進する「アポロ計画」を主導している企業がバイドゥです。
アポロ計画は全世界の大手自動車メーカー(フォード、ダイムラー等)や半導体大手企業(エヌビディア、インテル等)が集結しオープンソースで技術開発を進める計画です。
自動運転技術は中国が国策として推進しており、その主導的立場にあるのがバイドゥになります。
自動運転技術はGoogleも注力している分野であり、どちらが世界の主導権を握るのか今後の展開が注目されます。
バイドゥ(百度)の会社概要
企業名 | Baidu Inc |
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本社所在地 | Baidu Campus No. 10 Shangdi 10th Street Haidian District Beijing, 100085 CHN |
設立年月日 | 2000年1月 |
代表者 | Mr. Robin Yanhong Li |
業種 | IT・通信 (IT & Communications) |
市場 | NASDAQ National Market System |
従業員数 | 45,887人 |
バイドゥ(百度)の注目ポイント
新型コロナウイルスの影響で多くの企業が打撃を受けるなか、バイドゥの会長兼CEOであるロビン・リー氏は「新型コロナウイルスという難しいマクロ環境だが、アプリ内の各種サービスによる売上高は伸びており、現在の戦略の正しさを裏付けている」とコメント。
さらに「クラウド、スマートデバイス、スマートトランスポーテーションなどのバイドゥの新しいAIビジネスは、今後数年間で重要な収益ドライバーになるだろう」とも語っています。
実際に百度のAIアシスタント「小度助手(DuerOS)」や自動運転プラットフォーム「Apollo」は着実に成長しており実地での検証が進められています。
もっとも、今後の大きな問題として米中関係の悪化があります。今後、米中関係がさらに悪化すればバイドゥにも少なからず影響が出てくる可能性があるので注意が必要です。
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