この記事では米クルーズ船旅行サービスの大手「カーニバル」について強みから最新決算、今後の見通し、株の買い方まで徹底解説!
新型コロナウイルスのパンデミック以降、クルーズ船での旅行は世界的に自粛されてきました。しかし、現在では各地でクルーズ旅行を予約する人が増えてきました。
「今、仕込んでおくべき銘柄を知りたい」「米国株の投資先を探している」という方はぜひ参考にしてみてくださいね!
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※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
Carnival(カーニバル)とは
カーニバルは、世界最大の豪華客船の運航会社です。北米を中心に、欧州、オーストラリア、アジアで事業を展開しています。
傘下には、「カーニバル・クルーズ・ラインズ」、「プリンセス・クルーズ」、「ホーランド・アメリカ・ライン」、「シーボーン」、「AIDAクルーズ」、「コスタ・クルーズ」、「キュナード」など多数の企業を抱えている巨大企業です。
主な船舶は「クイーン・エリザベス2」「クイーン・メリー2」「カーニバル・デスティニー」などがありますが、日本で有名なのは「ダイヤモンド・プリンセス」ですね。
カーニバルは、イスラエルの実業家であるテッド・アリソンが、フロリダのマイアミで1972年に創業しました。当時は航空機の登場で、遠方への移動手段としての船舶がどんどん低迷していった時期でした。
そこで、移動手段ではなく観光や旅行などレジャーに特化した客船を造ればいいのではないかと思い付き、それが今のクルーズ産業の起点になりました。
その後カーニバルは、多くの船舶会社を買収し拡大しながら、クルーズ産業の第一線を走り続けています。
カーニバルの会社概要
企業名 | Carnival.Corp |
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本社所在地 | 3655 N.W.87th Avenue Miami,FL33178-2428 USA |
設立年月日 | 1972年 |
代表者 | Mr. Arnold W.Donaldo |
業種 | サービス |
上場日 | 1987年7月 |
市場 | NYSE |
ティッカー | CCL |
従業員数 | 30000人 |
カーニバルの3つの強み
需要を生む仕組み
クルーズ船は大型でたくさんの顧客を収容すればするほど、その分乗客一人当たりの運行コストが下がります。そうなるとコスト削減で利益を出しやすくなり、料金を安く設定することができます。
料金が下がれば、クルーズ船の旅はお金持ちだけでなく一般の人々も参加できるようになり、需要が自然に増えていく仕組みになっています。最近では比較的安価で参加できるクルーズも用意されていますので、昔より需要の幅も大きくなっています。
カーニバルは経営悪化などで縮小した船舶会社などを買収し、次々と船や拠点を増やしていきました。
日本ではまだ一般的でないクルーズ船の旅ですが、欧米、特にアメリカ人はクルーズが大好きです。新型コロナ感染症が拡大する前の2019年まで、クルーズ船乗客数は10年間右肩上がりでした。
銀行との信頼関係
カーニバルはコロナ禍の間でも、継続的に船を造り続けていました。しかし、造船には巨額の資金が必要です。それを支えたのが長い期間、信頼関係の続いているJ.Pモルガンチェース銀行です。
新型コロナ感染症の影響で財務状態が悪化した際もJ.P.モルガンチェースから融資を受けています。この融資によってキャッシュフローが大きく改善されました。
その後、債務管理努力により、これまでに90億ドル以上の借り換えを行い将来の年間支払利息を年間約4億ドル削減。銀行との友好的な信頼関係を築き上げてきた事はカーニバルの大きな強みです。
世界各国の医療専門家との連携
カーニバルは、世界各国および国内の保健・医療専門家ならびに寄港地当局と緊密に連携し、クルーズ全体を通じて新型コロナ感染症対策の制度を整えています。
これは業界全体で実施した安全衛生の実績に基づくもので、一流の科学者や公衆衛生、政策の専門家などの意見が反映されています。またこの制度や手順は科学的・医学的知見の進展に基づいて随時更新されています。
新型コロナウイルスの危機はカーニバルにとって厳しいものでしたが、新たなリスクヘッジを視野に入れることができた点は今後のメリットとなっています。
カーニバルの業績
カーニバル2023年度第2四半期決算
- 売上高
- 49.1億ドル(予想47.7億ドル)〇 市場予想を上回った
- EPS
- -0.31ドル(予想-0.34ドル)〇 市場予想を上回った
- ガイダンス
- 第3四半期EBITDA:20.5〜21.5億ドル(予想20.9億ドル)- 市場予測と同値
※出所:カーニバル決算情報よりFX手とり作成
2023年6月26日に発表された第2四半期の決算は売上高およびEPSともに事前予想を上回る結果となりました。特に、予約総額と顧客預かり金が過去最高を記録しています。
予約総額は北米・豪州および欧州の全航路で過去最高を更新し、顧客預かり金はこれまでの最高記録である60億ドルを大幅に更新し72億ドルとなりました。
CEOのジョシュ・ワインスタイン氏は「予約と顧客預金が過去最高を記録しており、我々は明らかに上昇軌道に勢いを増しています」と発表。前四半期も好決算でしたが、引き続き需要の増加が追い風となり好業績を記録しています。
今決算でもまだ約4億ドルの純損失を計上していますが、営業利益および営業キャッシュフローは黒字です。今後も継続的なクルーズ船旅行の需要増加が見込まれており今年でどれだけ巻き返すのか注目です。
カーニバルの株価と分析
カーニバルは、2020年年初からの新型コロナ感染症のダメージが直撃した企業の一つです。「コロナショック」前は50ドル前後だった株価は7ドル付近まで急落。
2022年は米国の金利上昇などで相場全体が軟調なことを受け下落トレンドが続いていました。もっとも、現在は下落に歯止めがかかり7ドルで底を付けて上昇トレンドに転換するかどうかという状況です。
2023年にどれだけ業績を伸ばすのか。決算情報をしっかりチェックしつつ、株価の動向も注視しておきたい銘柄です。
カーニバルの今後の見通し、展望
アメリカではクルーズはお金持ちの象徴です。豪華客船で世界一周旅行、お金持ちになったらクルーズ船を買いたいなど、クルーズに対する情熱は簡単に失くなるものではありません。最近ではアジアやオセアニアでも豪華客船旅行が人気を博しています。
それがここ数年、新型コロナ感染症の影響で我慢を強いられてきました。これまでの我慢の反動で多くの人々がレジャーを満喫し始めています。
しかし今後も、感染症や気候変動、米国の金融政策などのリスクは不可避です。これらのマイナス要因への対応とリスクヘッジをどうしていくのかは課題ではありますが、その対策も着実に進んでいます。
レジャーは人の欲求を満たす最たるものです。世界的な高齢化でシニア層の人々が多くなり、レジャーを楽しむようになっています。これまであまりなじみのなかった日本でも、クルーズ人気は年々上昇しています。
新型コロナ感染症が完全に終息し、人々がまた笑顔でクルーズを楽しめる日はそう遠くないでしょう。
カーニバル株の買い方、購入方法
カーニバルはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している米国企業です。国内の証券会社では、サクソバンク証券、DMM 株、楽天証券、SBI証券、マネックス証券がカーニバルの現物株式に対応。
買い方としては、日本株とほぼ同じです。いずれかの証券会社でカーニバルのティッカー【CCL】を入力し銘柄検索、購入株数決め資金を入金すればカーニバルの現物株式が購入できます。
カーニバルは日本円でいくらから投資できる?
■ 現物取引:1株あたり約2,300円(2023年9月4日時点)
■ CFD取引:1株あたり約500円(2023年9月4日時点)
※現物取引およびCFD取引の取引価格は投資時点の株価によって変動します。
注意点としては、カーニバルのような米国株式は基本的に米ドルで取引を行います。日本円で資金を入金した場合、自動的に米ドルに為替取引(円転)が行われます。
この際に、1ドルあたり25銭の為替手数料(往復)が発生します。証券会社によって、買付時の為替手数料が無料だったり、キャンペーンで取引手数料が無料になっている証券会社もあるので上手く活用するとお得に購入できます。
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カーニバル株の買い方としては現物取引以外にもCFD取引があります。CFD取引とは差金決済取引のことで、日本株では信用取引と同じイメージの取引方法です。
米国株式のCFD取引では「最大5倍レバレッジ」「空売りが可能」「現物銘柄のリスクヘッジに利用できる」といったメリットがあります。
特に、現物取引ではカーニバルの株価が上昇しなければ利益が出ませんが、CFD取引では空売りができるため上昇・下落のどちらでも利益獲得のチャンスがあります。
国内では、IG証券、サクソバンク証券にてカーニバルのCFD取引が可能です。
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