「米国株を空売りしたい」「ナスダックやNYダウを売りから入りたい」
この記事では、米国株式・株価指数の空売りのやり方、対応している証券会社について解説しています。
米国株式と株価指数の空売りができる証券会社は現状では限られています。具体的な空売りの方法と合わせて画像付きで詳しく解説しているので参考にしてみてください!
老舗国内FX会社として高い評価を受けている外為どっとコムから新サービス「CFDネクスト」がリリースされました!
主要な株価指数、商品、個別株CFDの計20銘柄が取引できます。
ツールはWebブラウザ版とスマホアプリの2種類です。オリジナルの取引画面が構築できるWebブラウザ版とシンプルながらも使い勝手にこだわったスマホアプリを提供。
米国株はアップル、テスラ、エヌビディア、アマゾンなどメジャーな大型株をラインナップ。CFD取引で米国株の空売りが可能です。
新しくCFDサービスに対応したことで取引の幅が大きく広がった外為どっとコムにぜひご注目ください!
米国株式・株価指数の空売り、売り方について
米国株式・株価指数を空売りするには大きく分けて「CFD取引」と「信用取引」の2パターンがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので自分のトレードスタイルに合わせて取引方法を選んでいただければと思います。
CFD取引で米国株・株価指数を空売りする
CFD取引とは「Contract for difference:差金決済取引」のことをいいます。
米国株の現物をやり取りせず売買代金の差額をやり取りする取引方法になります。FX(外国為替証拠金取引)もCFD取引の1種で、為替でCFD取引をすればFX、株式であれば株式CFD、株価指数では株価指数CFDといいます。
取引手数料は基本的に無料(別途、スプレッドが発生)
現物取引と比べて少額の資金で始められる(最大5倍レバレッジ)
個別株CFD、株価指数CFDでは配当相当額の受け払いがある
保有している現物株式のリスクヘッジに活用できる
現物取引と比較した場合のCFD取引の特徴は上記の通りです。
現物取引は買いからしか取引に入ることができないため、購入時点より株価上昇が上昇しなければ利益はでません。
この点、CFD取引では買い・売りの両方から取引に入れるため上昇トレンド・下落トレンドの両方がトレードチャンスとなります。
また、証券会社にもよりますが取引手数料は無料、別途スプレッド(買値と売値の差)が取引コストとなります。そして、最大5倍のレバレッジをかけられる点も株式CFDの注目ポイントです。
同じ100株の米国株式に投資する場合でも、現物取引と比べて5分の1の資金で取引がスタートできるため資金効率を飛躍的に上げることができます。
その他、株式CFDでも配当金相当額の受け払いがあることや下落局面では保有する現物株式のリスクヘッジに活用できるなどトレードの幅が大きく広がります。
CFD取引のデメリット
逆に、現物取引と比較した場合のデメリットは「資金管理を徹底する必要がある」という点です。
CFDはレバレッジをかける取引のため、レバレッジをかける分だけ利益と損失の振れ幅が大きくなります。想定外の損失が発生しないように資金量に応じたポジション量に調整する必要があります。
各証券会社では入金額以上の損失が発生しないようにロスカットシステム(一定の証拠金維持率を下回るとポジションを強制決済)を採用しています。
証拠金維持率には十分ご注意の上、資金量に応じて取引量を調整し余裕を持ったトレードをするのがポイントです。
IG証券で米国株式の空売りをする方法
米国株式のCFD取引に対応している国内業者は少数です。その中でも業界トップクラスの取扱銘柄数を誇るのがIG証券です。
米国株式や日本株式などの株式CFDの他、株価指数、商品、債券まで多彩なアセットクラスを取り揃えており、総取扱銘柄数は17,000種類以上にものぼります。CFD取引をするなら要チェックなのがIG証券です。
そこで、ここではIG証券で米国株を空売りする方法を具体的に解説していきます。
IG証券は株式口座、FX口座、株価指数口座、商品口座などアセットクラスによって口座が分かれてます。
米国株式を取引するには口座開設後、公式サイトにログインし個別株口座を選択します。
取引画面が開くので左上の検索窓にティッカー名を入力。銘柄を選択すればチャート画面が開きます。
上記はIG証券のブラウザ版取引ツールの取引画面です。PC・タブレットでもブラウザで表示できるマルチデバイス対応の取引ツールになります。
スマホ向けにはiPhone/Android両対応のアプリを配信しており、どのデバイスでもIG証券で取り扱いのある銘柄はすべてワンストップで取引が可能です。
取引画面右側の発注パネルから細かい注文設定ができます。空売りの場合であれば、売りを選択。あとは注文方法、ロット数を入力して注文を確定するだけです。
これだけのステップで米国株式の空売りが可能です。取引方法としては非常にシンプルなので難しいことは特にありません。
利益確定の指値注文および損切りの逆指値注文も簡単に設定することができます。
発注するとチャート上に約定レートが表示されるため、利益確定/損切りラインまでチャート上でドラッグするだけです。直感的に操作できるので初心者でも簡単に操作することができます。
取引画面では、証拠金残高・未実現損益・証拠金維持率などが表示されているのでロット数でレバレッジをコントロールしながら取引すればリスクを管理しつつ短期間で大きく利益を狙うことができます。
IG証券なら12,000銘柄の株式が空売りできる
IG証券はCFD営業収益で世界No.1(※)の実績を誇るグローバルプロバイダーであるIGグループの日本法人です。
IGグループはイギリスのロンドンで創業50年以上の歴史を持ち、全世界で30万人以上の投資家・トレーダーが利用しています。
そんなIG証券の最大の特徴は「国内トップクラスの取扱銘柄数を誇る」という点です。
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
IG証券のCFD各銘柄一覧表(一部抜粋)
項目 | 取扱銘柄 |
---|---|
株式CFD | アップル、アマゾン、AIG、シスコシステムズ、エクソンモービル、キャタピラー、シティグループ、グーグル、IBM、インテル、マクドナルド、マイクロソフト、ヒューレット・パッカード、オラクル、ヤフー、フェイスブック、テスラ、JPモルガン、バンクオブアメリカ、任天堂、ファーストリテイリング、トヨタなど約12,000銘柄 |
株価指数CFD | 日経225、NYダウ、S&P500、ナスダック、FTSE、DAX40、CAC40、IBEX35、ラッセル2000、FTSE MIB、SMI、OMXS30、AEX、OBX、FTSE/ATHEX Large Cap、OMX Copenhagen 25 Index、TAIEX、Singapore Free Indexなど約40銘柄 |
商品CFD | WTI原油、北海原油、スポット銀、スポット金、NY天然ガス、NYヒーティングオイル(灯油)、NY無鉛ガソリン、スポットプラチナ、NYHG銅、シカゴ大豆油、シカゴコーン、NYココア、NY綿花、アルミニウム、NYコーヒー、シカゴ材木、シカゴ生牛、ロンドンココア、ロンドンコーヒー、ロンドン砂糖、NYオレンジジュース、シカゴコメ、シカゴ大豆、NY砂糖、シカゴ大豆ミール、シカゴ小麦、銅、鉛、ニッケル、亜鉛など |
FX | 米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円、豪ドル/米ドル、ユーロ/ポンドポンド/円、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/豪ドル、ポンド/スイスフラン、ポンド/米ドル、NZドル/米ドル、米ドル/カナダドル、米ドル/スイスフラン、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、ブラジルレアル/円、メキシコペソ/円など約100通貨ペア |
債券先物CFD | 日本国債先物、米国国債先物(2年、5年、10年、30年)、ウルトラ米国長期国債先物、ドイツ10年国債先物、英国10年国債、イタリア長期国債、OATーフランス国債先物など |
上記は一部抜粋ですがIG証券で取り扱いのある銘柄を掲載してものです。
株式は米国株・日本株・中国株・欧州株など12,000銘柄以上をラインナップしています。大型株から中小型株まで網羅的に取り扱いしているので、トレードチャンスの銘柄を逃しません。
また、世界各国の株価指数、原油やゴールドなどの商品、FXは約100種類の通貨ペアに対応。米国債や日本国債まで取引できる品揃えです。
通常、一般的な証券会社では取引量が少なく流動性に乏しい銘柄は取り扱いがありませんが、IG証券であれば世界中の金融商品に投資が可能。
さらに、一部の米国株式は取引時間が延長されています。米国株式の取引時間は日本時間の深夜(標準時23:30-6:00)ですが、IG証券ではプレ・アフターマーケットを含む18:00-10:00(夏時間17:00-9:00)の時間帯でも取引が可能です。
米国株の決算はマーケットの引け後に発表されることが多いですが、現物では取引できない時間帯でもIG証券なら即座に対応ができます。
トレードの幅が大きく広がるため、より柔軟に相場と向き合うことが可能です。「米国株の空売りを仕掛けたい」という方はIG証券をぜひチェックしてみてください!
株価指数(ナスダック100)の空売り方法
次は、ナスダック100やNYダウなどの株価指数をCFD取引で空売りする方法を解説していきます。
米国株と違い株価指数はCFD取引に対応している国内業者が数多くあります。その中でも総合的にクオリティの高いサービスを提供しているGMOクリック証券を例に解説します。
まずはGMOクリック証券で口座開設を行い、取引画面にログインします。
上部メニューの「CFD」を開き、銘柄を選択。GMOクリック証券のナスダック100は「米国NQ100」という名称です。取引単位が小さい「米国NQ100ミニ」という銘柄もあります。
銘柄を選択したら新規注文で「売り」、注文タイプ、取引数量を指定します。必要証拠金が表示されるので取引数量に応じて余裕を持った資金を入金しておきましょう。
あとは確認画面を経て注文を確定するだけです。これだけの手順でナスダック100の空売りが可能です。米国株と同様、難しい操作は特にないので誰でも簡単に空売りができます。
GMOクリック証券はCFD全銘柄で取引手数料が無料
GMOクリック証券はすべてのCFD銘柄で取引手数料が無料です。ナスダック100、NYダウ、日経225などの株価指数と主要な米国株式、原油や金などの商品銘柄を取り扱いしています。
バラエティCFDとして「米国VI(VIX指数)」なども対応。銘柄数ではIG証券に及びませんが厳選されたCFD銘柄が取引できます。
GMOクリック証券は取引ツールが初心者でも使いやすいです。PCブラウザ版、インストール版、スマホアプリなど用途に応じて多彩なツールを提供しており、そのどれもが使い勝手にこだわった作りをしています。
特に、スマホアプリは秀逸です。豊富なテクニカル指標、直感的なアラート、画面分割のマルチチャートなど随所に工夫が凝らされています。別記事ではGMOクリック証券の取引ツールを詳しく解説しているので気になる方はぜひご一読くださいね。
信用取引で米国株を空売りする
信用取引とは現金や株式を担保として証券会社に預けて株式の売買を行う取引方法です。取引額面に対して足りない投資資金は証券会社から借り、空売りに必要な株式は借りる形となります。
米国株の信用取引では日本証券業協会が指導するガイドラインによって最大レバレッジが2倍までに規制されています。
最大レバレッジは2倍(株式CFDは最大5倍)
買建・売建の両方が可能(売りからも取引に入れる)
取引単位は1株単位、決済通貨は米ドル(外貨決済)
取引手数料は約定代金×0.33%(最低0米ドル、上限16.5米ドル)
対象銘柄は大型株を中心に楽天証券選定銘柄(約1,500銘柄)
米国株の信用取引に対応している楽天証券ではガイドラインに沿った取引ルールを設定しています。
このうち、証券会社毎に変わるのが「取引コスト」です。楽天証券では取引手数料が【約定代金×0.33%】(最低手数料0米ドル、上限16.5米ドル)となります。
金利は基準金利+3.5%(市場動向をみて楽天証券が毎月の基準日に指定)、貸株料は年率2.0%です。
また、取引期限は無期限、取引単位は1株、決済通貨は米ドルの外貨決済で固定となります。日本株の信用取引とは細かい点で取引条件が異なるので取引前に各証券会社の公式サイトをご確認ください。
米国株式信用取引の概要
項目 | 概要 |
---|---|
信用種類 | 一般信用取引「無期限」 |
注文種類 | 新規買建、新規売建、売返済、買返済、現引、現渡 |
注文方法 | 指値、成行、逆指値 |
決済通貨 | 米ドル(外貨決済) |
取引単位 | 1株 |
最低委託保証金 | 30万円相当額(楽天証券が指定する計算方法により算出) |
委託保証金率 | 50% |
最低委託保証金率(追証) | ※30%(取引時間終了時点で委託保証金率が30%を下回った場合、追加保証金(追証)の差し入れが必要になります)※※ |
ロスカット保証金率 | 10%(委託保証金率が10%を下回った場合、ロスカットをおこないます) |
信用取引対象銘柄 | 日本証券業協会のガイドラインを満たす銘柄のうち、楽天証券が選定する銘柄 |
楽天証券の米国株式信用取引で空売りする方法
次は、実際に楽天証券の信用取引で米国株を空売りする方法を解説していきます。
まず、楽天証券で口座開設(総合口座と信用口座の2つの口座開設が必要です)を行い、公式サイトにログインします。
ログイン後、上部メニューから外国株式を選択⇒信用注文⇒銘柄検索で取引したい銘柄を表示させます。
信用注文の画面が開いたら、信用売りを選択、取引数量、注文方法(指値・成行・逆指値)を選択。
【注文内容を確認する】をクリックします。
取引内容を確認したら【注文する】を選択します。
上記の画像が表示されればOKです。信用取引での空売りといっても、取引方法自体は非常にシンプルです。
ただし、株式CFDと同じようにレバレッジをかける取引なので資金量、ポジション数量には十分注意して取引に臨んでいただければと思います。