この記事では燃料電池の開発で注目されている「PLUG POWER(プラグパワー)」の概要、事業内容をまとめています。米国株式の銘柄選びに参考としてご活用ください。
プラグパワー(PLUG POWER)について
プラグパワーは米国ニューヨーク州ラッサムに本社を構える燃料電池メーカーです。「e‐モビリティ(クリーンエネルギーを動力とする車両)」に利用する水素エンジンや燃料供給ソリューションを提供している米国大手のプロバイダーになります。
プラグパワーは石油や石炭などの化石燃料の代わりに水素を活用した「水素経済」の構築を目指しています。北米を中心に40,000を超える燃料電池システムをe-モビリティ用に展開、各地に水素ハイウェイの建設も進めています。
主な事業内容は以下の通りです。
事業名称 | 事業内容 |
---|---|
GenDrive | 電気フォークリフトや無人搬送車などの資材運搬用電気自動車に電力を供給する水素燃料電池システム |
GenFuel | 水素を活用した燃料供給、生成、貯蔵、分配システム |
GenSure | 低電力、高電圧のバックアップ用水素燃料電池電源。運用コストが低く50ワットから数メガワットまで幅広く対応。 |
ProGen | 電気自動車用の燃料電池エンジン技術。軽量、省スペースが特徴。 |
GenKey | 燃料電池システムとアフターサービスを組み合わせた垂直統合型のシステム。燃料電池に移行したい顧客を総合的にフォローするサービス。 |
燃料電池システムの開発を行っているだけでなく、顧客のニーズに合わせて燃料電池電源への移行を総合的にサポートしているのがプラグパワーの特徴です。
すでにアマゾン、BMW、ウォルマートなどの物流工場ではプラグパワーの燃料電池で動くフォークリフトが活用されています。アマゾンではフォークリフト用の燃料電池、バックアップ用の固定式燃料電池、水素燃料補給用のインフラ、燃料供給がセットで提供されています。
水素燃料電池は「二酸化炭素を排出しない」「発電効率が高い」「安定的に利用可能」「騒音が発生しない」などのメリットがあります。フォークリフトであれば従来のバッテリーよりも充填速度が速いため実用的なエネルギー源となります。
ただし、動力源となる水素を製造する際に二酸化炭素が発生する点には注意が必要です。現状では完全にクリーンなエネルギー源とはなっていませんが、今後の技術革新でブレイクスルーが起これば非常に有力な動力源となる可能性を秘めています。
その最先端を走っているのがプラグパワーという会社です。
プラグパワーの会社概要
企業名 | Plug Power Inc |
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本社所在地 | 968 Albany Shaker Road Latham, NY 12110 USA |
設立年月日 | 1997年6月 |
代表者 | Mr. Andrew J. Marsh |
業種 | 工業 (Industrials) |
市場 | NASDAQ |
従業員数 | 795人 |
プラグパワーの注目ポイント
プラグパワーは2020年に液体窒素メーカーの「United Hydrogen」と電解槽メーカーの「Giner ELX」を買収。これによって燃料電池の内製、販売、供給までを一貫して自社で行うことが可能となりました。今後は、大型顧客の獲得やプラント建設が順調に進むか、バイデン氏の政策でどれだけ支援を受けられるかに注目が集まります。
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プラグパワーの現物取引対応業者一覧表
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