当記事では、TradingView(トレーディングビュー)で日本株取引ができる国内の証券会社を解説しています。
以前まで、TradingViewで日本株(現物)を取引できる国内証券会社は皆無だったのですが、2024年11月より「ウィブル証券」が唯一の対応会社となりました。
以下では、TradingViewで日本株取引を取引できる国内証券会社の状況、およびTradingViewで日本株を取引する方法を解説していきます。
また、moomoo証券や楽天証券の対応状況、FX・CFDでTradingViewに対応している国内業者も紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
TradingViewでの日本株のリアルタイム表示方法はこちら!
TradingViewで日本株を取引できる証券会社はある?
早速、TradingView(トレーディングビュー)で日本株を取引できる証券会社はあるのか?という点について解説していきます。冒頭でもお伝えした通り、国内業者では唯一「ウィブル証券(Webull証券)」が該当します。
ウィブル証券ならTradingViewで日本株取引ができる!
TradingView(トレーディングビュー)は基本的に分析ツールとして提供されているため、そのままではTradingView上での取引は行えません。
ただし、TradingViewとの連携に対応している証券会社やFX会社の口座をお持ちであれば、口座連携することで取引が可能となります。
ご存じの方も多いと思いますが、TradingViewとの連携に対応している国内の証券会社やFX会社は非常に少なく、数社しか存在しません。その上これまでは、TradingViewで日本株を取引できる証券会社は皆無となっていました。
ですが、現在は「ウィブル証券(Webull証券)」にて、TradingViewでの日本株の現物取引が利用できます。同社はTradingViewとの口座連携が可能であり、かつ、TradingView上で日本株および米国株の取引が可能です。
上記画像は実際にTradingView(トレーディングビュー)との口座連携を行い、日本株の発注画面を表示させた画面になります。注文はもちろん保有建玉の管理もTradingView上で行えます。
TradingViewでの分析を見ながら証券会社の取引画面で注文を行う、というのも良いのですが、TradingView上でそのまま取引まで利用できるのも快適です。
ウィブル証券の対応を皮切りに、他の証券会社でもTradingView対応が進むかもしれません。今後の展開にも期待です。
ウィブル証券ってどんな証券会社?
ウィブル証券(Webull証券)は、日本を含む世界各国で金融サービスを提供しているWebullグループの日本法人。聞き慣れない人もいるかもしれませんが、金融庁(関東財務局)に登録された金融商品取引業者です。
ウィブル証券は世界4,000万ダウンロードを誇る高品質なスマホアプリを提供していたり、米国株取引手数料が業界最低水準であったりと多くのメリットを持ちます。
ウィブル証券では日本株の現物取引に対応しており、東京証券取引所の上場銘柄(ETF・ETN・REITを含む)を取り扱っています。取引手数料は最低55円(税込)からとなっていますので、コストを抑えたい方におすすめ。
ウィブル証券は日本株・米国株をTradingView上で取引できるのも利点ですが、世界中の投資家に利用されているスマホアプリ・PCツールも魅力です。ウィブル証券に関しては別記事でより詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
TradingViewで日本株を取引する方法は?
次に、TradingView(トレーディングビュー)上で日本株を取引する方法を解説していきます。実際の画面を併記しつつ、連携から注文パネルの表示までお伝えしますので、気になる方はぜひご参照ください。
TradingViewアカウントと連携会社の口座が必須
大前提として、TradingViewで口座連携を行う場合は、TradingViewのアカウントと、連携したい証券会社やFX会社の口座を用意する必要があります。
TradingViewのアカウント登録は同社の公式サイトで、証券会社やFX会社の口座は該当業者の公式サイトで行いましょう。
ちなみに、TradingViewでのアカウント登録、ウィブル証券での口座開設は無料で行えます。ただし、TradingViewの有料プランを契約する場合は利用料が必要です。
TradingView上で業者と連携
アカウントと口座を用意できたら、TradingViewとの連携に進みましょう。
TradingViewを開き、「トレードパネル」をクリックしてください。すると連携できるブローカーの一覧が表示されますので、連携したい業者のアイコンをクリック。
ウィブル証券と連携したい場合は「Webull(Japan)」を選択してください。ブローカー一覧を下にスクロールすると「Webull」というアイコンがもう1つ見つかりますが、そちらは海外のWebullになるのでご注意ください。
アイコンをクリックすると上記のような画面が表示されますので、先に進む場合は「接続」をクリックしてください。
するとウィブル証券のログイン画面に移行します。画面の指示に従って、ウィブル証券で利用しているパスワードなどの情報を入力。
パスワードなどの入力が問題なく済めば、TradingViewとの連携が完了です。「トレードパネル」の項目が「Webull(Japan)」になっていて、ウィブル証券の口座情報などが確認できるようになっています。
TradingViewで日本株を注文する方法
TradingView(トレーディングビュー)で日本株を注文する場合は、まず取引したい銘柄のチャートを表示させましょう。チャート左上の検索窓から銘柄(シンボル)の検索画面を表示できます。
検索画面にて、取引したい銘柄の名前もしくは証券コードを入力して、目当ての銘柄を選択しましょう。
ちなみに、チャート画面を開いた状態で、キーボードで「トヨタ」などと入力して検索画面を開くこともできます(ただし、チャート画面で証券コードを入力すると、足種の入力画面が出てくるのでご注意ください)。
取引したい銘柄を表示させた上で、左上のレートボタンもしくは右下の「トレード」ボタンをクリックすると、上記のような注文パネルが表示されます。この注文パネルは画面右側に固定表示することも可能です。
ちなみに、「Shift」+「S」もしくは「Shift」+「B」のショートカットキーで注文パネルを表示することも可能。
連携を終了(ログアウト)する場合
ログアウトする場合は口座管理パネルにて「ログアウト」をクリックします。
繰り返しになりますが、TradingViewと連携できる国内業者はわずかであり、TradingViewで日本株を取引できる業者となると現状は1社しか該当しません。
それはちょっと少なすぎる!と思われた方におすすめなのが、TradingViewの代替ツールの利用です。当記事でも紹介している内蔵版TradingViewを使ったり、TradingViewとは別の高機能ツールを使ったり、といった方法です。
TradingViewの代替ツールに関しては別記事で詳しい解説を行っています。興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
moomoo証券はTradingViewで日本株を取引できない?
moomoo証券はTradingViewで日本株を取引できないの?と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。実は、ブローカー一覧を見ると「moomoo」のアイコンが表示されています。ですので、moomoo証券も連携可能なのでは?と感じます。
ですが残念ながら、この「moomoo」アイコンから連携できるのは「Moomoo US」、つまり海外の業者となっており、国内で展開するmoomoo証券はTradingViewとの連携には非対応となっています。
とはいえ、moomoo証券は日本株や米国株など多数の銘柄を扱っている上に、テクニカルとファンダメンタルズの両面で高度な分析が可能であり、大口投資家の情報も閲覧可能。いずれも無料で使えますので、TradingViewの代替ツールとしてもおすすめ。
moomoo証券はTradingViewに対応してる?口座連携の対応状況を解説
楽天証券などの証券会社はTradingView対応?
また、楽天証券やSBI証券はTradingViewに対応してるの?と気になる方もいると思いますが、残念ながらいずれも非対応となっています。
ただ、TradingViewのチャートと楽天証券の取引画面を並べて表示させて、一方で分析しながらもう一方で取引を実行する、といったことは可能です。
楽天証券のTradingView対応状況に関しては、下記リンク先の記事で解説しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
楽天証券のTradingView対応状況を徹底解説!連携の可否などを紹介
FX・CFDをTradingViewで取引できる国内業者は?
OANDA証券やFOREX.comはFX口座の連携に対応
日本株ではないのですが、TradingViewとの連携に対応しており、かつTradingView上でFXまたはCFDの取引ができる国内業者も紹介します。
OANDA証券はTradingViewとの連携に対応しており、TradingView上でFX通貨ペアの取引が可能。FOREX.comも連携に対応しており、こちらはFX通貨ペアと株価指数CFDの取引が可能となっています。
TradingViewとの連携には非対応なのですが、国内FX会社の「JFX」はTradingViewでのレート配信を実施。TradingViewにて配信元がJFXの通貨ペアを選択すると、上記画像のようにJFXのチャートを表示できます。
TradingView上で取引はできないものの、TradingViewでチャート分析を行いつつ、JFXの自社ツールで発注といった使い方は可能。
TradingViewでレート配信を行っている国内業者は貴重です。気になる方は解説記事も参考にしてみてくださいね。
無料で使える「内蔵版TradingView」もおすすめ
TradingViewの代替利用として「内蔵版TradingView」を使う方法もお伝えしておきます。「みんなのFX」などの自社ツールには、機能の1つとしてTradingViewチャートが内蔵されており、このような機能をここでは「内蔵版TradingView」と呼んでいます。
内蔵版TradingViewは、みんなのFXなどの対応業者を口座開設すれば無料で利用可能。業者によって使える機能は異なりますが、多種多様なインジケーターや描画ツールを自由に使えたり、複数チャート表示が無料で使えたりと多くのメリットがあります。
ただし、内蔵版TradingViewで分析できるのは各社で取り扱われている銘柄に限定される、オリジナルスクリプトは使えない、など通常のTradingViewとは仕様が異なる部分もあるのでご留意ください。
内蔵版トレーディングビューが使える国内業者一覧表
内蔵版のトレーディングビューを使えるおすすめの国内業者をまとめてみました。対応している銘柄や、内蔵版TradingViewの特徴などを併記しています。
いずれも日本株や米国株は非対応で、FXまたはCFD(商品や株価指数など)銘柄の分析のみ対応となりますが、それで問題ないという方におすすめです。
TradingViewが使える国内業者についてもっと知りたい方は、下記の特集記事も参考にしてみてくださいね。
業者 | FX | CFD | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
みんなのFX | 34通貨ペア | × | 6分割チャート対応 インジ表示数が無制限 | |
LIGHT FX | 46通貨ペア | × | 6分割チャート対応 スワップ狙いに「LIGHTペア」 | |
ゴールデンウェイ・ジャパン | 30通貨ペア | 4銘柄 (商品) | 6分割チャート対応 ノックアウトオプションも対応 | |
GMO外貨 | × | 23銘柄 (株価指数、商品、米国VI) | 8分割チャート対応(独立ウィンドウ) CFD銘柄が多彩 | |
OANDA証券 | 68通貨ペア | × | 本家TradingViewとの口座連携も可能 | |
FOREX.com | 84通貨ペア | 17銘柄 (株価指数) | 本家TradingViewとの口座連携も可能 | |
インヴァスト証券 | 20通貨ペア | 7銘柄 (株価指数) | FX・CFDの自動売買に対応 ETF銘柄の分析も可能 |
※ GMO外貨はFXも取り扱っていますが、TradingView内蔵ツールはCFDのみ対応となります。
※ OANDA証券はCFDも取り扱っていますが、TradingView内蔵ツールはFXのみ対応となります。
日本株の「CFD取引」対応の国内業者なら他にもある
ちなみにサクソバンク証券では、TradingViewでの日本株の現物取引はできませんが、TradingView上で日本株のCFD取引を利用することは可能です。
サクソバンク証券は日本株を含む多彩な銘柄の株式CFDに対応しており、かつTradingViewとの口座連携にも対応。
TradingViewとの口座連携を行えば、TradingView上で数多くの日本株のCFD取引が行えます。日本株の現物取引をTradingViewで利用できる国内業者も非常に貴重ですが、CFD取引に対応している国内業者も同じく貴重です。