当記事では、スマホアプリ版のTradingView(トレーディングビュー)を無料で使う方法を解説しています。
無料プランでトレーディングビューのスマホアプリを使う方法はもちろん、有料プラン並みの機能を無料で使う方法まで紹介。
「トレーディングビューのスマホアプリは無料で使える?」「無料プランで使える機能は?」「有料並みの機能を手軽に使う方法はある?」などの疑問にお答えしますので、ぜひ当記事を参考にしてみてくださいね。
トレーディングビューのスマホアプリは無料で使える?
まずは、「TradingView(トレーディングビュー)のスマホアプリは無料で使えるのか?」という疑問にお答えします。
トレーディングビューのスマホアプリは無料で使えます
TradingView(トレーディングビュー)のスマホアプリは、App StoreもしくはGoogle Playにて無料でダウンロード可能です。いずれかのアプリストアにて「TradingView」などのキーワードで検索すると出てきます。
また、非ログイン状態でもトレーディングビューのスマホアプリは使えますが、分析機能などを使うならアカウント登録を行い、ログインするのをおすすめします。
トレーディングビューには複数のプランが用意されていますが、無料プラン(Basicプラン)であれば利用料は不要です。
TradingView(トレーディングビュー)のスマホアプリの使い方に関しては、別記事で詳しく解説していますので、気になる方はそちらもご参照ください。
また、TradingView(トレーディングビュー)はiPadなどのタブレット端末にも対応しており、こちらも無料でダウンロードできます。iPad・タブレット版のトレーディングビューの使い方については、下記リンク先の特集記事をご参照ください
トレーディングビューの無料プランで使える機能
TradingView(トレーディングビュー)の無料プランでは、複数チャート表示は非対応ですが、単一のチャート表示であれば自由に利用できます。トレーディングビューならではの快適な触り心地、高度な分析を活用可能。
また、トレーディングビューではFX通貨ペアや株価指数、株式、先物、暗号資産など多種多様な銘柄に対応していますが、いずれも無料プランで表示・分析できます。
さらに、無料プランでも豊富なインジケーターや描画ツールを利用可能。標準搭載のインジケーターはもちろん、有志の方が作ったオリジナルスクリプトも使えます。
各種インジケーターや描画したラインのカスタマイズ機能も充実。パラメーターや各種スタイル、可視性(表示する時間軸の調整)などを設定可能です。
トレーディングビューではファンダメンタルズ分析の機能も充実しており、例えば米国株式の決算情報や最新ニュースなどをチェックできます。
無料プランでは色々と制限がかかるものの、これだけの機能を使えるのなら十分という方も多いと思います。
トレーディングビューの無料プランで使えない機能
無料プランでも多くの機能が使えるとはいえ、しかしながら、それでは不十分という方も少なくないでしょう。
無料プランでは例えば、ウォッチリストは1種類しか作成できず、その1種類に登録できるのは30銘柄までとなります。また、インジケーターは2つまでしか同時表示できなかったり、先ほどお伝えした通り複数チャート表示ができなかったりします。
他にも、無料プランでは広告が表示されたり、アラートの設定可能数が少なかったり、インジケーターのテンプレート保存が1つまでだったりと、多くの制限があります。
無料プラン(Basic)と有料プランの比較表を以下に掲載していますので、参考にしてみてくださいね。
トレーディングビュー 無料プラン・有料プラン比較表
機能 | Basic | Essential | Plus | Premium |
---|---|---|---|---|
広告表示 | あり | なし | なし | なし |
画面分割 | 1 | 2 | 4 | 8 |
インジケーターの同時表示 | 2 | 5 | 10 | 25 |
アラート | 5 | 20 | 100 | 400 |
表示できるローソク足 | 5,000個 | 1万本 | 1万本 | 2万本 |
チャート同時接続 | 2個 | 10個 | 20個 | 50個 |
ウォッチリスト登録数 | 30個 | 1,000個 | 1,000個 | 1,000個 |
レイアウトテンプレート保存可能数 | 1 | 5 | 10 | 無制限 |
インジケーターテンプレート保存可能数 | 1 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
秒足 | × | × | × | 〇 |
バーのリプレイ | × | 分足42日分 | 分足180日分 | すべて |
出来高プロファイル | × | 〇 | 〇 | 〇 |
カスタム時間足 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
自動チャートパターン | × | × | × | 〇 |
サポート | × | 通常 | 優先 | 優先 |
有料プラン並みの機能を無料で使う方法がある!
通常のTradingView(トレーディングビュー)で複数チャート表示などの機能を使いたい場合は、有料プランを契約する必要があります。
ですが、トレーディングビューの有料プランは決して安くはないので、できれば無料で活用したいところ。
そこで提案したいのが、一部のFX会社などで提供されている内蔵版のトレーディングビューを利用する方法です。当記事で紹介している内蔵版トレーディングビューは、いずれも無料で利用可能。以下の解説をご参照ください。
内蔵版トレーディングビュー(無料)を使う
内蔵版トレーディングビューは「みんなのFX」などで提供されています。みんなのFXでは、PCツールおよびスマホアプリ内にTradingViewチャート機能を内蔵。
みんなのFXの内蔵版トレーディングビューは、85種類以上のインジケーターに対応しており、インジケーターの同時表示数が無制限など、多数の機能を活用できます。ちなみに、広告表示もありません。
ただ、内蔵版トレーディングビューでは、対応業者で取り扱いのある銘柄のみ分析可能であったり、オリジナルスクリプトが非対応であったりといったデメリットもあります。
とはいえ、トレーディングビューのチャート機能を無料かつ手軽に使える方法として、内蔵版の利用はおすすめ。気になる方はぜひご活用ください。
内蔵版トレーディングビュー(スマホ版)が使える業者一覧
内蔵版トレーディングビューをスマホアプリで使える国内のFX/CFD業者を以下にまとめてみました。内蔵版トレーディングビューが使える国内業者は他にもありますが、スマホ環境でも内蔵版を使える業者はわずかです。
業者 | FX | CFD | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
みんなのFX | 34通貨ペア | × | ・85種類以上のインジ ・80種類以上の描画ツール ・インジ表示数が無制限 | |
LIGHT FX | 46通貨ペア | × | ・85種類以上のインジ ・80種類以上の描画ツール ・インジ表示数が無制限 | |
インヴァスト証券 | 20通貨ペア | 7銘柄 (株価指数) | ・株価指数CFDの分析に対応 ・ETF銘柄の分析も可能 | |
FOREX.com | 84通貨ペア | 17銘柄 (株価指数) | ・本家TradingViewとの口座連携も可能 |
「OANDA証券」や「ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF GX)」でも内蔵版トレーディングビューが使えますが、これらの業者の内蔵版はスマホアプリに対応していません。
ただし、「OANDA証券」は通常のTradingViewとの口座連携に対応しているため、通常のスマホアプリ版TradingViewで連携を行えば、TradingViewの分析を活かしつつ取引も可能です(口座連携の解説はこちら)。
内蔵版トレーディングビューの使い方・特徴を解説
「みんなのFX」の内蔵版TradingView(スマホ)について
「LIGHT FX」の内蔵版TradingView(スマホ)について
「インヴァスト証券」の内蔵版TradingView(スマホ)について
みんなのFX
- 85種類以上のインジ・80種類以上の描画ツールが使える!
- インジケーターの同時表示数が無制限!
- チャート画面から発注画面への移行がスムーズ!
みんなのFXでは、PCツールおよびスマホアプリにTradingViewチャートが内蔵されています。完全無料で利用可能。昨今、内蔵版トレーディングビューの対応業者はじわじわと増えていますが、中でもみんなのFXは早い段階で対応を始めたFX会社です。
みんなのFXの内蔵版では、TradingViewの有料プランに相当する機能を複数使えるのが魅力。スマホアプリは分割チャート非対応ですが、PC版なら最大6枚のチャートを同時表示できます。
既にお伝えしている通り、みんなのFXの内蔵版トレーディングビューでは85種類以上のインジケーターを自由に利用できます。ちなみに、インジケーターと描画ツールの搭載数はPCツール・スマホアプリいずれも同等です。
多彩なインジケーターを搭載している上に、インジケーターの同時表示数が無制限となっているのも魅力。お気に入りのインジケーターを好きなだけ配置できます。
描画ツールは80種類以上を搭載。トレンドラインやフィボナッチ・リトレースメントの対応は当然ながら、エリオット波動なども備わっています。
さらに、インジケーターのパラメーター設定やスタイル(色やラインの太さなど)の調整も細かく設定可能。描画したラインのデザインも調整できます。トレーディングビューならではのカスタマイズ性の高さを堪能できます。
みんなのFXのスマホアプリでTradingViewチャートを利用する場合は、下部のメニューにある「チャート」をタップ。チャートは「通常チャート」と「TradingView」の2種類が搭載されており、2つのチャートは左上のボタンで切り替えられます。
また、下部のメニューからはチャート画面の他にも、スピード注文やポジション管理画面に素早く移行が可能。TradingViewチャートで分析をしつつ、ワンタップで注文画面へ遷移できるのも特徴となっています(ただし、スピード注文画面に表示されるチャートは通常チャートになります)。
ちなみに、みんなのFXのスマホアプリはiPadに最適化されていないため、iPad環境でアプリを利用する場合は、上記画像のようにスマホアプリを拡大表示する仕様となります。最適化されていないのは残念ですが、大画面で分析できるのはメリット。
みんなのFXで開催中のプログラム
LIGHT FX
- 85種類以上のインジ・80種類以上の描画ツールが使える!
- インジケーターの同時表示数が無制限!
- インジケーターや描画したラインのカスタマイズが充実!
LIGHT FXでもPCツール・スマホアプリにて内蔵版トレーディングビューの利用が可能です。ご存じの方もいるかと思いますが、みんなのFXとLIGHT FXは同じトレイダーズ証券が運営している姉妹サービス。
そのため、みんなのFXとLIGHT FXのサービスは似ており、内蔵版トレーディングビューの仕様も同等となっています。
ただし、LIGHT FXでは「LIGHTペア」というスワップとスプレッドが強化された通貨ペアの取り扱いがあり、その分析はLIGHT FXしか対応していない、というのは大きな違いとなっています。
LIGHT FXのTradingView(トレーディングビュー)では85種類以上の豊富なインジケーターを利用可能。しかも、チャート上に表示できるインジケーターは無制限です。
描画ツールは80種類以上に対応。トレンドラインや水平線、フィボナッチ・リトレースメント、エリオット波動、各種アイコンなど様々なツールを利用できます。フィボナッチ系の描画ツールだけでも数多く揃っています。
また、インジケーターや描画ツールの各種カスタマイズも充実。上記右側の画像はフィボナッチ・リトレースメントの設定画面なのですが、ラインの色と太さなど細かな点まで調整可能となっています。
LIGHT FXのスマホアプリでトレーディングビューを起動する場合は、下部の「チャート」アイコンをタップしてチャート画面を表示。「通常チャート」と「TradingView」が搭載されており、2つのチャートは左上のボタンで切り替え可能です。
また、みんなのFXと同様に、LIGHT FXのスマホアプリもiPadに最適化されていないため、iPadでアプリを利用するとスマホアプリを拡大表示する仕様となります。大きな画面で手軽にトレーディングビューを使いたい方におすすめ。
LIGHT FXで開催中のプログラム
インヴァスト証券
- 内蔵版TradingViewをスマホアプリで使える貴重な会社!
- FX・株価指数CFD・ETFの分析ができる!
- インジケーターの同時表示数が無制限!
インヴァスト証券も、スマホアプリで内蔵版トレーディングビューが使える貴重な国内業者です。
取り扱っているFX通貨ペアの分析はもちろんのこと、インヴァスト証券では株価指数CFDと多数のETF銘柄も扱っており、それらすべてを内蔵版トレーディングビューで分析できるのが大きな特徴となっています。
上記左側の画像では米ドル円のチャートを内蔵版TradingViewにて表示。銘柄の選択画面を開くと、FX・CFD・ETFの項目が並んでおり、それぞれをタップすれば日本225(日経225)などの選択が可能となります。
ETFに関してはTOPIX連動ETFや日経225ETF、ナスダック100、S&P500ETF、原油ETF、テクノロジー株、生活必需品株などバラエティ豊かな銘柄が揃っています。
インジケーターの搭載数は13種類で、描画ツールも搭載数が少なくなっています。ただ、インジケーターの同時表示数が無制限なのは魅力。
また、インヴァスト証券は自動売買サービスを主力としており、トレーディングビューのチャート分析を利用しながら、自動売買が利用できるのも特徴となっています。
インヴァスト証券で開催中のキャンペーン
JFXはスマホ版トレーディングビューに対応してる?
JFXはTradingView(トレーディングビュー)でのレート配信を行っており、TradingView上でJFXの通貨ペアのチャート表示が可能です。上記画像は、JFXが配信している米ドル円のチャートを実際に表示させた画面。ちなみに、みんなのFXのような内蔵版には対応していません。
JFXのチャートはトレーディングビューで表示可能ですので、PC版のトレーディングビューはもちろん、スマホアプリ版でもチャート表示ができます。
上記画像は、スマホアプリ版のトレーディングビューにて、JFXの米ドル円のチャートを表示した画面と、JFX配信の銘柄を選択している画面になります。
JFXはTradingViewとの口座連携には対応していないため、TradingView上での発注はできませんが、レート配信を行っている国内業者は僅かですので、それだけでも大きなメリットです。
また、JFXのチャートを表示すること自体は無料です。ただし、トレーディングビューで使える機能は契約プランで異なります。JFXのトレーディングビュー対応に関しては別記事で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてくださいね。