2021年10月4日、ついにサクソバンク証券で特定口座の開設申し込みが開始されました。この記事では、サクソバンク証券の特定口座の概要や口座開設方法、手順を画像付きで詳しく解説しています。
「サクソバンク証券を使いたいけど、特定口座に対応していないのがネックだった」という方はぜひ参考にしてみてください。
待望!サクソバンク証券が特定口座に対応!
2021年10月4日、サクソバンク証券のプレスリリースにて特定口座申込みの受付けを開始したと発表がありました。
特定口座は株式などの譲渡益課税について、簡易的に確定申告および納税を行うことができる口座のことをいいます。特定口座は、証券会社が保有銘柄の譲渡損益を計算し年間取引報告書を代わりに作成、交付してくれる制度です。
「源泉あり」「源泉なし」の2種類があり、「源泉あり」の特定口座では証券会社が税金の計算、代理納付を行うため確定申告の必要はありません。
「源泉なし」の特定口座では、証券会社が作成した年間取引報告書を受取り、確定申告を自ら行う必要があります。年間取引報告書を利用すれば、譲渡所得の計算をする必要がないため、簡易的に確定申告をすることができます。
これまで、サクソバンク証券では特定口座に対応しておらず、一般口座しか利用できませんでした。もっとも、今後はサクソバンク証券でも特定口座が利用できるため確定申告を自分でする必要はありません。
サクソバンク証券の特定口座で取引できる商品は外国株式です。ETF(上場投資信託)は一部取り扱いのできない銘柄もあるのでご注意ください。
特定口座の口座開設は、すでにサクソバンク証券の口座をお持ちの方で書類に不備がなければ1週間程度、口座を持っていない方は2週間程度で開設が可能です。
※FX手とりでは申込みの翌日に開設完了のメールを確認(2021年10月6日時点)※
以下では、サクソバンク証券の特定口座の開設手順を解説していきます。
サクソバンク証券の特定口座の手順を解説!
サクソバンク証券の特定口座はすでに口座開設を済ましている方であれば、5分ほどで申込みが完了します。
口座開設がまだの方は先にサクソバンク証券の口座開設を行っておきましょう。
口座開設時には本人確認書類としてマイナンバーカードの提出が必要です。特定口座の開設時にマイナンバーカードの提出を求められるので、先に提出しておくと後の手続きが簡単になります。
口座開設が完了したら、公式サイトにアクセスし取引プラットフォームにログインします。
取引プラットフォーム上部のタブ【口座管理】をクリック。
右下に「特定口座申込み」という欄があるので【開く】をクリック。
特定口座の申込みフォームが開くので、自分が希望する口座にチェックを入れていきます。
「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」はここで選択します。登録住所を確認して問題が無ければ【進む】をクリック。
「源泉徴収あり」の特定口座を選択した場合、サクソバンク証券が税金を代理納税してくれるため、本年1月1日時点の居住地の確認があります。
現住所と本年1月1日の居住地に相違のある方は、リストから本年1月1日時点の居住地を選択しましょう。住所が同じ方は選択せずに、次に進みます。
特定口座に関する租税法および約款に同意のチェックを入れます。
登録内容を確認し、問題なければ【この内容で申込む】をクリック。これで特定口座の開設申込みが完了します。
正常に終了すると、上記のポップアップが表示されます。開設審査の結果は、翌日以降に登録アドレスに届きます。
特定口座開設完了のメールが上記の画像です。これでサクソバンク証券での特定口座開設が完了します。
サクソバンク証券の特定口座で外国株式を取引する際は必ず[外国株式(特定口座)(T)]を選択しましょう。
特定口座での取引として扱われるのは、注文時に[外国株式(特定口座)(T)]を指定した取引のみです。
特定口座開設前に行った取引および特定口座開設後に一般口座やオプション口座で行った取引は特定口座の扱いになりません。年間取引報告書にも記載されないのでご注意ください。
また、既存の一般口座から特定口座への株式振替は制度上できない点にもご留意ください。
特定口座の指定は注文発注時に「取引チケット」の画面から選択ができます。サクソバンク証券で特定口座の利用を検討されている方は上記を参考に口座開設をしてみてくださいね。
サクソバンク証券の特定口座が利用できないETFは?
サクソバンク証券の特定口座では、一部のETF(上場投資信託)で特定口座の利用ができません。
特定口座が利用できる銘柄は取引チケットに【口座】という欄が表示され、[外国株式(特定口座)(T)]が選択できます。逆に、利用できない銘柄は特定口座が表示されません。
ETF別の特定口座対応状況は以下の通りです(※一部抜粋)。
銘柄 | 特定口座 | 銘柄 | 特定口座 |
---|---|---|---|
ARKK | × | TQQQ | × |
VOO | 〇 | VTI | 〇 |
SPY | 〇 | SPXL | 〇 |
QQQ | 〇 | SPYD | 〇 |
SOXL | 〇 | TECL | 〇 |
WEBL | 〇 | CURE | 〇 |
NOBL | × | AGG | 〇 |
BND | 〇 | TLT | 〇 |
HDV | 〇 | VYM | 〇 |
SOXX | × | SMH | × |
GDX | 〇 | RING | × |
※2021年10月7日時点、取引プラットフォーム上で確認。
VOO(バンガードS&P500ETF)やQQQ(インベスコQQQ)など主要ETFは一通り、特定口座の利用が可能です。
レバレッジETFのSPXL(S&P500の3倍レバレッジ)やSOXL(半導体セクターの3倍レバレッジ)も特定口座の対象銘柄ですね。ただし、TQQQ(ナスダック100の3倍レバレッジETF)は対象外となっています。
その他、NOBL・SOXX・SMH・RINGといった銘柄も特定口座の対象外です。ARK社のETF(ARKKなど全8銘柄)も特定口座は利用できないのでご注意ください。
基本的に、特定口座が利用できない銘柄があるのはETFです。アップルやテスラ、ネットフリックスといった米国株式は特定口座が利用できるので安心してくださいね。
次は、サクソバンク証券について簡単に解説していきます。
サクソバンク証券の特徴について解説!
サクソバンク証券はデンマーク・コペンハーゲンに本社を構えるサクソバンクグループの日本法人です。全世界170カ国80万人を越える顧客を抱えるグローバルプロバイダーになります。
創業は1992年、世界で25年以上、日本でも10年以上に渡って多彩な金融サービスを提供してきた実績と信頼のある証券会社です。
サクソバンク証券の外国株式は現物銘柄で約5,000種類、CFD取引(差金決済取引)を含めると12,000種類以上の銘柄に対応。
大型株・中小型・IPO直後の銘柄まで豊富な銘柄を取り扱いしており、TQQQ(ナスダック100の3倍レバレッジETF)やARKK(ARKイノベーションETF)など国内ネット証券でも取り扱いのない銘柄がサクソバンク証券では取引できます。
TQQQやARKのETFで特定口座が利用できないのは残念ですが、米国の個別株式に投資されている方であればサクソバンク証券の豊富な取扱銘柄は魅力的。
サクソバンク証券の米国株CFDの取引コスト
米国株CFDの取引手数料は無料です。
注文方法も成行、指値、逆指値、トレイリング追従型、OCO、IFD-OCOなど多彩な注文方法に対応しており、柔軟なトレードが可能です。
国内証券会社で唯一、米国株式のDRIPに対応
サクソバンク証券は国内で唯一、米国株式の「DRIP(配当金再投資)」のサービスを提供している証券会社でもあります。
DRIP(ドリップ)は保有中の米国株式の配当金を自動的に再投資する仕組みで、配当金は税引き後、そのまま株式の買い増しに充てられます。DRIPは節税効果、複利効果があるため長期的な米国株式投資を有利に進めることができる制度です。
現物だけでなく株式CFD取引にも対応しているので、米国株式の長期保有からレバレッジを効かせた短期トレードまで幅広い取引ができます。
プロ仕様の本格的な取引環境を求めている方はサクソバンク証券をぜひチェックしてみてください。