GPS、建築、輸送、宇宙探査など幅広い業界で事業を展開しているトリンブル。米国ETFで話題のARK社のETFにもトリンブルは高い構成比率で組み込まれています。そんなトリンブルの概要、事業内容を解説しているので銘柄選びの参考にしてみてくださいね。
Trimble(トリンブル)について
Trimble(トリンブル)はGPS(全地球測位システム)の最先端技術を持った米国企業です。創業は1978年、米国のカルフォルニア州サニーヴェール(シリコンバレー)に本社を構えています。
もともとはGPS機器を開発する会社ですが、現在では独自の測位技術を生かしさまざまな業界で事業を展開。トリンブルのソリューションは世界150カ国以上で利用され、40カ国以上に拠点を構えています。
2000を超える特許を世界中で取得、積極的な研究開発・設備投資によって測位技術の分野で革新的な技術を持っている米国企業です。
トリンブルの4つのコア事業
トリンブルは大きく分けて「Geospatial:測量」「Transportation:輸送」「Agriculture:農業」「Construction:建設」という4つのコア事業を行っています。
Geospatial:測量
トリンブルは測量分野において、土地測量、マッピング/GIS、レーザースキャン、リモートセンシング、トンネリング、鉄道車両など顧客のニーズに応じた測量技術を提供しています。
顧客は政府機関、公益事業会社、民間企業、鉄道当局など幅広く、測量データのキャプチャからデータ処理、モデリング、分析までワンストップで提供。
宇宙関連分野でもトリンブルのGPSが活用されており、1分以内に数センチの補正が行える高精度測位サービスが同社の強みとなっています。
Transportation:輸送
輸送関連では、最適な輸送ルートの分析、リアルタイムの交通状態モニタリング、スケジューリングなど輸送会社が効率的なビジネスを展開できるソリューションを提供しています。
その他にも、サプライチェーンの可視化、輸送管理、車両のメンテナンス、カーレコーダーなどトータルでサポート。さらに、高速道路敷設のアライメント計画や鉄道レール敷設の最適化など民間事業だけでなく公益事業までトリンブルが関わっています。
Agriculture:農業
農業分野では、大規模農業において土地全体の土壌状態、phレベル、地形の変化をモニタリング、生産性が最も高くなる状態を常に保つためのソリューションを提供しています。
トリンブルの「Farmer Core」では、生産物の計画、実行、状況のモニタリング、年間を通した収穫効率の変化などを記録、分析することが可能です。
Construction:建設
建設関連では、移動ロボットの世界的リーダー企業「Boston Dynamics」と連携し建設用の精密データ収集を統合自律型ロボットで行います。広大な土地の測量や人が立ち入れない危険な場所での作業もトリンブルの「Spot the robot」であれば可能です。
精密な地形測量、リアルタイムのキャプチャとモニタリング、土壌汚染が広がるエリアでも作業員の安全を確保しながら作業を効率化することが可能。
さらに、現場にどのような建物を作るのか、3Dデータで視覚化しチーム全員で共有したり、プロジェクト全体を最適化するソリューションも提供しています。
トリンブルの会社概要
企業名 | Trimble Inc. |
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本社所在地 | 935 Stewart Drive Sunnyvale, CA 94085 USA |
設立年月日 | 1981年1月 |
代表者 | Mr. Steven W. Berglund |
業種 | IT・通信 (IT & Communications) |
市場 | NASDAQ |
従業員数 | 8,451人 |
革新的な技術で各業界をリードするトリンブルは、米国ETFで全世界から注目されているARK社のETFにも高い構成比率で組み込まれています。
ARK社が新しくリリースしたARKX(宇宙探査イノベーションETF)ではトリンブルが最も高い構成比率となっており、ARKも注目している銘柄の1つです。
「ARKってどんな会社?」という方は別記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
トリンブルのCFD業者一覧表
業者名 | 取引手数料 | 銘柄数 | 特徴 | 公式サイト |
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IG証券 | 2.2セント/株 | 約17,000種類 | 収益ベースでCFD世界No.1(※) 取扱銘柄数でも国内トップクラス |
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)