この記事ではTradingViewで日本株や米国株を取引する際に便利な機能やチャートの設定方法を解説しています。
リアルタイムチャートの表示方法やウォッチリストの日本語化、チャート上から直接発注する方法まで解説しているので株式トレーダーの方はぜひ参考にしてみてください!
これまでTradingViewに対応し、かつ日本株の現物取引ができる国内証券会社はありませんでした。
しかし、この度「Webull証券(ウィブル証券)」がTradingViewで直接発注できるようになりました!
Webull証券の口座とTradingViewを連携することで日本株および米国株を直接発注・建玉管理が可能です。
日本株の取引手数料は最低55円(税込)から。米国株の取引手数料は【約定代金×0.2%(税込0.22%)】と大手ネット証券の半分以下です。
TradingViewで相場分析をされている方、取引コストを抑えたい方はウィブル証券をぜひチェックしてみてください!
TradingViewは世界中の金融商品のチャートが見れる
日本株・米国株などの株式/ETF、株価指数、商品、債券、暗号資産など金融商品は数えきれないほどの銘柄があります。
この多種多様な銘柄を1つのプラットフォームで簡単にチェックできるTradingView。その利便性と機能性が評価され世界中で利用者を増やし続けています。
株式をトレードされる方でも日経225やNYダウ、NASDAQなどの株価指数、原油やゴールドといった商品の値動きをチェックされている方も多いかと思います。
以下では、普段使っているTradingViewをより便利にする機能や使い方を解説していきます。
TradingViewの日本株・米国株式でリアルタイムチャートを表示する方法
TradingViewは基本的に無料で利用できるチャートツールです。ただし、株式市場に関しては無料プランでは15~20分遅れのディレイチャートが表示されます。
長期スパンでのトレードであれば問題ありませんが、デイトレードではリアルタイムのチャートを表示したいですよね。
TradingViewでは、リアルタイムの市場データは別途、月額課金で購入する形式を採用しています。
追加の市場データはTradingViewの公式サイト(料金比較ページの下部)から購入することが可能です。
全世界50以上の取引所の市場データが購入可能で市場毎に月額料金が設定されています。
リアルタイムデータが購入できる日米市場(一部抜粋)
日本 | 対応銘柄 | 月額料金 |
---|---|---|
東京証券取引所(TSE:TOPIX、FSE、SSEを含む) | 株式、指数 | 3米ドル |
東京商品取引所(TOCOM) | 先物、指数 | 2米ドル |
東京金融取引所(TFX) | 先物 | 12米ドル |
大阪取引所(OSE) | 先物 | 2米ドル |
名古屋証券取引所(NSE) | 株式、指数 | 2米ドル |
米国 | 対応銘柄 | 月額料金 |
ニューヨーク証券取引所(NYSE) | 株式 | 3米ドル |
ニューヨーク証券取引所(ARCA) | 株式 | 3米ドル |
ナスダック証券取引所(NASDAQ) | 株式、指数 | 3米ドル |
ナスダックGIDS | 指数 | 5米ドル |
CMEグループ(E-miniを含む) | 先物 | 7米ドル |
上記の表は一部抜粋ですが、日米の主要な市場とその月額料金をまとめたものです。
東京証券取引所やニューヨーク証券取引所、ナスダック証券取引所は月額3米ドルという安さで追加の市場データが購入できます。
リアルタイムデータを反映させるには別途、有料プランへの加入(Essentialプラン以上)が必要ですがそれを含めても月額約2,200円ほどでリアルタイムチャートが表示可能です。
有料プランに加入していない方はプランの契約時に追加データの購入画面も一緒に表示されます。
すでに有料プランに加入されている方は別途、公式サイトからリアルタイムデータだけを購入することも可能です。
「TradingViewでリアルタイムデータを表示させたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
市場データの購入数上限に注意
これまで購入する市場データの件数に上限はありませんでした。しかし、現在ではプラン毎に上限が設定されています。
プラン | 上限 | 月額料金 |
---|---|---|
Essential | 最大2件 | 2,200円 |
Plus | 最大4件 | 4,500円 |
Premium | 最大6件 | 9,000円 |
複数の市場データを購入したい場合はバンドルデータ(1つにまとめたパッケージ)の購入がおすすめです。
リアルタイムでチェックしたい市場と有料プランを比較してプランを検討していただければと思います。
TradingViewのウォッチリストを日本語化する
TradingViewで日本株をウォッチリストに入れた際、「ティッカーが表示されてどの銘柄か分かりにくい」と思われた方も多いのではないでしょうか。
デフォルトの設定ではティッカー表示になっているため、数字で表示される日本株は使いにくいですよね。
そんなときはウォッチリストの右上の設定アイコンからティッカー表示を銘柄名の表示に変えることが可能です。
設定アイコンを開くと下部に「シンボルの表示」という箇所があるので、「詳細」を選択します。すると、ティッカー表示から銘柄名に表示が切り替わります。
別の方法としてブラウザ版でJavaScpiptのアプリケーションをインストールする方法もありますが、今回紹介した方法であればデスクトップアプリ版でも同じ方法で変更することができます。
【TradingView】PC版デスクトップアプリとブラウザ版8つの違いとは?
株式のファンダメンタルをチャートに表示する
TradingViewは情報発信にも力を入れており、株式銘柄は決算情報を確認することが可能です。
確認できる情報は非常に細かく損益計算書、貸借対照表の各項目から企業概要(時価総額、発行済み株式数、配当利回り、PERなど)も一目でチェックできます。
数字で確認する以外にもグラフで表示してくれるため視覚的にチェックしやすいですね。
売上高、営業利益、純利益、総資産、負債、キャッシュフロー、収益率、流動性比率などかなり細かい数値まで確認できるので本格的なファンダメンタル分析も可能です。
最新のアップデートでは選択した指標で自動的にグラフを作成することもできるようになりました。TradingViewは常にアップデートが行われ日々、便利になっていきます。
株式のファンダメンタルの表示方法は2パターンあります。数字とグラフで確認する場合はウォッチリストの銘柄上で右クリック⇒「ファンダメンタル」を選択します。
また、上記のようにチャート上にグラフとして表示することもできます。各項目の変化とチャートの動きを見比べながら分析できるので非常に便利です。
チャートに表示するには通常のインジケーターを追加するのと同じ手順です。チャート画面上部のインジケーター追加アイコンからファンダメンタルを選択⇒任意の指標を選択するだけ。
その他にも2つの銘柄を同じチャート上に表示させる比較チャートや相関係数を表示するインジケーターなど多角的な相場分析の方法が可能です。
TradingViewは銘柄スクリーナーも高機能
TradingViewは高機能な銘柄スクリーナー機能も搭載しています。TradingViewで表示できる世界中の金融商品を様々な条件設定でスクリーニングすることが可能です。
日本や米国など市場を選択して銘柄を検索したり、国を問わずパフォーマンス、業績、変動率などで絞り込むこともできます。
各種条件設定は非常に細かく出来高や時価総額はもちろん、損益計算書や貸借対照表などのファンダメンタルからフィルターをかけることが可能。
銘柄を値上がり上位、値下がり上位、高値・安値などでランキング表示することもできます。
自分が絞り込みたい条件設定が明確に決まっていれば、より自分好みにカスタマイズすることも可能です。
各項目にパラメーターが設定できるので指定した出来高以上の取引がある銘柄や期間指定などができます。
非常に高機能なTradingViewの銘柄スクリーナーですが、無料プランでも全機能が利用可能です。使いこなせば誰も目を付けていない銘柄にいち早く気付くことができるかもしれません。
TradingView上から直接発注する方法
冒頭でも簡単に解説しましたが、TradingViewはチャートツールなので基本的には直接発注することはできません。
もっとも、一部の国内FX・CFD業者および証券会社はTradingViewとの口座連携に対応していたり、取引ツールに内蔵している業者があります。
TradingView対応の国内業者、証券会社一覧表
FX会社 | 形式 | 特徴 | 公式 |
---|---|---|---|
サクソバンク証券 | 連携 | TradingViewの口座連携対応、プロ仕様の取引環境 米株の現物取引対応、FX通貨ペア約150種類 | |
みんなのFX | 内蔵 | 有料プラン(月額約9,100円相当)の機能が無料で使える 複数画面分割、テクニカル指標の複数表示にも対応 | |
LIGHT FX | 内蔵 | FX初心者でも使いやすいPCツールとスマホアプリ 業界最高水準のスワップポイントが魅力 | |
ゴールデンウェイ・ジャパン | 内蔵 | スプレッドの狭さに徹底的にこだわり業界最狭水準を配信 TradingView内蔵ツール「FXTF GX」を配信 | |
OANDA証券 | 内蔵 連携 | すべてのトレーダーに公平・公正なレート配信が理念 約定拒否なし・抜群の約定力で快適な取引環境を実現 | |
FOREX.com | 内蔵 連携 | 世界180カ国に展開するグローバルプロバイダー TradingViewをツールに内蔵、MT4にも対応 |
※TradingViewの利用形式は取引ツールに内蔵しているFX業者と口座連携ができるFX業者があります。
※取引ツールに内蔵されているTradingViewはFX業者ごとに一部、搭載されていない機能があります。
※口座連携ができるFX業者のTradingViewの機能はTradingViewの契約プランによって異なります。
上記はTradingViewとの口座連携および取引ツールに内蔵している国内業者の一覧表です。
このうちサクソバンク証券はTradingViewとの口座連携に対応しており、米国株式の現物取引が可能です。FX・CFD業者が多い中、外国株式の口座連携ができるのは非常に貴重です。
そこで、以下では具体的にサクソバンク証券とTradingViewとの口座連携をする方法を解説していきます。
サクソバンク証券とTradingViewの口座連携の方法
サクソバンク証券との口座連携はTradingViewのチャート画面下部「トレードパネル」から行います。
トレードパネルを選択(タブが下に隠れています)⇒ブローカー一覧からサクソバンク証券を選択します。
サクソバンク証券のユーザーIDとパスワードが表示されるので、口座開設時に設定した情報を入力します。
入力が完了したらログインをクリック。
口座の接続が完了するとトレードパネルの部分が「Saxo」の表示に変わります。緑色のアイコンが表示されれば正常に接続されています。
次は取引口座を選択します。サクソバンク証券では一般外国株式(特定口座/一般口座)とFX口座、個別株CFD口座に対応しています。
現物で取引する場合は特定口座か一般口座を選択しましょう。特定口座を選択すれば取引にかかる税金はサクソバンク証券が源泉徴収しれくれるため確定申告が不要です。
口座の連携が完了したら、チャート画面に売買ボタンを表示させます。
チャート上で右クリック⇒チャート設定「トレーディング」⇒売買ボタンにチェックを入れましょう。チャート上に売買パネルが表示されます。
これでTradingViewから直接、サクソバンク証券を経由して発注をかけることが可能です。TradingViewで相場分析⇒発注⇒ポジション管理までできると非常に便利なのでぜひ参考にしてみてください。
サクソバンク証券
サクソバンク証券は1992年創業、デンマークのコペンハーゲンに本社を構えるサクソバンク投資銀行(A/S)の日本法人です。
日本を含むアジア15カ国、全世界170カ国80万人を越える投資家・トレーダーに金融サービスを提供しているグローバルカンパニーになります。日本でも10年以上に渡ってFX/CFDを中心にサービスを提供しています。
サクソバンク証券の特徴は「多彩なアセットクラスと豊富な取扱銘柄」「TradingViewを含む高機能な取引ツール」「世界標準の安定した約定力」です。
取扱銘柄は米国株式約6,000銘柄、中国・欧州・日本株を含めれば1万種類以上の銘柄に対応。
さらに、全世界20以上の取引所に上場している商品、先物、指数も取引できます。取引ツールはTradingViewとの連携の他、数々の受賞歴を誇るプロ仕様の「SaxoTraderPRO」やブラウザ版ツールを配信。
まさに欧州発グローバルスタンダードなサービスを提供しているのがサクソバンク証券の魅力です。TradingViewとの口座連携ならサクソバンク証券をぜひチェックしてみてください!