この記事ではクラウド型のセキュリティサービスで注目のクラウドストライクを徹底特集!クラウドストライクは革新的なサービスで利用者を急速に増やしている米国のIT企業です。
ここではクラウドストライクの最新決算から将来性、今後の見通しまで詳しく解説しているので銘柄選びの参考としてご活用ください。
CrowdStrike(クラウドストライク)とは
クラウドストライクは、クラウドを通じてサイバーセキュリティを提供している会社です。
クラウドストライクのビジネスは従来のサイバーセキュリティと違い、セクターが「エンドポイントセキュリティ(EPS)」だということに特徴があります。
エンドポイントとは、簡単に言えはインターネットに繋がっているすべての機材(PC、サーバー、スマホ、タブレットなど)のことを言います。
AIを使ってクラウドの内側から、それらの機材に異常が発生していないかを監視する、インサイドアウトのクラウド型のセキュリティシステムになります。
EPSセクターで業界のリーダー的存在
従来は、機材毎にソフトウェアをインストールし外部からの攻撃をガードをするファイアウォール型のシステムが主流でした。
しかし、PC以外にもたくさんの機材がインターネットに繋がるようになった昨今、ソフトウェアを最新のものにバージョンアップしていく作業に限界が来ていました。
クラウドストライクの創業者であり、現CEOのジョージ・カーツ氏は元McAfee(マカフィー)のCTO(最高技術責任者)でした。そこでこの市場の課題が見えたことを機会に、2011年にクラウドストライクを創業。
クラウドストライクは、エンドポイントセキュリティ(EPS)セクターで、レーティングサイトトップを獲得しており、今やマイクロソフトと並ぶ最高ランクの業界リーダーです。
競合他社が多い中、サービスの優位性と効率的な収益化モデルで他社より数歩先を進んでおり、世界中から注目・期待されている企業の一つです。
クラウドストライクの会社概要
企業名 | CrowdStrike Holdings.Inc |
---|---|
本社所在地 | 150 Mathilda Place Suite 300 Sunnyvale, CA 94086 USA |
設立年月日 | 2011年11月 |
代表者 | Mr. George Kurtz |
業種 | IT・通信(IT&communications) |
上場日 | 2019年6月12日 |
市場 | NASDAQ |
ティッカー | CRWD |
従業員数 | 3394人 |
クラウドストライクの3つの強み
FALCON(ファルコン)プラットフォーム
クラウドストライクは「FALCON(ファルコン)」というプラットフォームを提供しています。
ファルコンはクラウドで提供される一連のテクノロジーを一元化し、あらゆる攻撃を防止。さらに、100%クラウド型で提供されているため、セキュリティを即座に稼働させることができます。PCへの負担が非常に少ない軽量サービスである点も他社との優位性があります。
またクラウドストライクは、「1-10-60ルール」というガイダンスをしており、これは「1分でウイルスを検知し、10分で調査、60分で封じ込める」というもので、ウィルス対策のスピード化にも革命を起こしています。
サービスが安価であるが、収益化しやすい料金形態である
クラウドストライクは100%クラウド型のサービスであるため、既存のサービスより一般的に安価になっています。料金形態は、サブスクリプションとプロフェッショナルサービスに分けられます。
ファルコンの使用契約はサブスクリプションです。初期投資も必要なく、コンピュータ1台につき月額900円ほどで導入することができます。
そのため、中小零細企業も個人も簡単にインストールできて気軽にセキュリティー対策ができるため、顧客数も年々増加しています。
また、ファルコンは複数のソリューションをモジュール式で提供しており、サービス自体を設計・構築し直すことなく、新しいセキュリティ対策をプラットフォームに追加できます。このモジュール数が複数になればなるほど、その分収益もアップします。
プロフェッショナルサービスはファルコンとは別の単独契約ですが、このサービスの後にサブスクリプションの契約を締結する顧客も多く、顧客数の増加に繋がっています。
データベースによる「集団防衛体制」
クラウドストライクは、データベースによる「集団防衛体制」を取っています。
顧客企業で発生した事例をすぐに分析し、クラウドを通じて他の顧客企業にもアナウンスして、同種事例の防衛対策をします。つまり、過去にクラウドストライクを利用した企業が受けた事例対策を、新規の顧客も受けることができるという仕組みです。
顧客数が増えるほど事例データが蓄積され、この流れは加速します。このデータベースこそが、ライバル企業が真似できない最大の強みと言えるでしょう。
クラウドストライク(CRWD)の最新決算情報
クラウドストライク2024年度第2四半期決算
- 売上高
- 7.32億ドル(予想7.24億ドル)〇 市場予想を上回った
- EPS
- 0.74ドル(予想0.56ドル)〇 市場予想を上回った
- ガイダンス
- 第3四半期売上高:7.75〜7.78億ドル(予想7.74億ドル)〇 市場予想を上回った
※出所:クラウドストライク決算情報よりFX手とり作成
クラウドストライクは2023年8月30日の引け後に2024年度第2四半期決算を発表しました。
売上高は前年同期比37%増の7億3,160万ドル、EPS(1株当り利益)も0.74ドルと市場予想を上回りました。純利益も過去最高を記録しており、前四半期に引き続き好決算となっています。
今決算について、CEOであるジョージ・カーツ氏は「トップラインとボトムラインの両指標において、ガイダンスを上回る規模の力強い成長を遂げました」「非GAAPベースの営業利益率については目標モデルレンジを達成し、会社史上初の快挙を成し遂げました」と発表。
売上高の9割を占めるサブスクリプションの売上高は今期6億9,000万ドルで前年同期比36%増。年間経常収益(ARR:毎年決まって発生する収益のこと)も29億3,000万ドルで前年同期比37%増と順調に成長しています。
米国の不安定なマクロ環境の中でも、好業績を残しているクラウドストライクは引き続き要注目の銘柄です!
クラウドストライクの株価と分析
クラウドストライクは、2019年6月12日にNASDAQで株式上場しました。2020年の1年間では約330%の上昇という驚異的な株価上昇を記録。
2021年の後半からは米国での利上げ観測やウクライナ情勢の緊迫からハイテクグロース銘柄は売られる展開が続いていましたが、2023年に入り株価は上昇しています。
クラウドストライクは売上高だけでなく、他の業績判断となる「SaaSマジックナンバー」や「グロスマージン」などの数字も良く、営業キャッシューフローや現金保有率なども問題のない決算優良企業です。
短期的に株価は上下するものの、現状では多数のファンドや大手著名投資家が持ち株を増やしており、今後の株価上昇にも期待が高まります。
足元でハイテク株への見極めが厳しくなってきており、今後はより決算結果が重要になってきます。しばらくは相場全体の動きに翻弄されそうですが、中長期的に飛躍的な成長が期待できる銘柄です。
クラウドストライクの将来性、今後の見通しは?
世界的なトレンドとして、リモートワークを推奨する企業が増えています。今後、新型コロナ感染症が収束に向かっても、この流れが大きく減少することはないでしょう。
そうなると、サイバーセキュリティ業界の市場はさらに大きくなるのではないでしょうか。従業員がオフィスはもちろん自宅など様々な環境でPC作業をすることになります。
また今は、PCだけでなく、スマホやタブレットも重要なビジネスツールであり、一人が持つエンドポイントは複数なのが当たり前の時代です。
そんな中、クラウドでサイバーセキュリティ環境を容易に構築することで、リモートワークでもセキュリティ対策を行えるようになります。
公的機関の顧客、グーグル、アマゾンとのパートナー戦略にも注目
とりわけ、利便性と比較的安価なクラウドベースのサイバーセキュリティ市場は大きく成長する期待が持てます。
クラウドストライクはクラウド型エンドポイントセキュティセクターのリーダーカンパニーとして今後益々成長していくことでしょう。
さらに、公的セクターの顧客を獲得しているのも信頼獲得における大きなポイントです。グーグルやAmazonなど大手とのパートナー戦略も功を奏しています。なかでもインパクトが大きいのはAWS(Amazonのウェブサービス)マーケットプレイスの存在です。
今後もクラウドストライクのセキュリティはより強固になり、利用顧客は世界中に増え続けると予想されます。クラウドストライクは、まだまだ今後の成長が期待できる企業と言えるでしょう。
クラウドストライク株の買い方、購入方法
クラウドストライクは米国のNASDAQに上場している米国株式です。クラウドストライク株の買い方は「米国株式の現物取引」もしくは「株式CFD取引に対応したネット証券会社」を利用する方法があります。
クラウドストライクの現物取引に対応した証券会社はDMM 株、SBI証券、楽天証券、マネックス証券です。
このいずれかの証券会社でアカウント開設を行い、資金を入金すれば購入する準備が整います。クラウドストライクのティッカーは【CRWD】なので、公式サイトにログインし銘柄検索で「CRWD」を検索。
取引画面が開くので買い注文を選択。後は、取引数量・注文方法・執行条件・決済方法を選択すればクラウドストライクの現物株式を購入することができます。
米国株式は日本株式と違い1株単位から取引が可能です。
クラウドストライクを始めとした米国株式に投資するなら注目なのがDMM 株です。
DMM 株は米国株式の取引手数料が0円の証券会社。最低手数料や手数料上限もないため、取引手数料は一切かかりません。
取引ツールも初心者向けから上級者向けまでレベルに応じたツールを配信しています。取引コストを抑えてクラウドストライク株を購入するならDMM 株にご注目を。
短期間で大きく利益を狙うならCFD取引
米国株式には現物取引の他にも、CFD取引(株式CFD)という取引方法があります。
CFD取引とは、差金決済取引のことで現物株式をやり取りせず、売買差益のみをやり取りする取引方法です。クラウドストライクの株式CFD取引では最大5倍レバレッジや売りから取引に入る(空売り)ことが可能。
国内株式の信用取引では約3倍のレバレッジしかかけられませんが、株式CFDでは最大5倍のレバレッジをかけられるため、資金効率を高めつつ短期間で大きく利益を狙うことができます。
CFD取引については、別記事でも解説しているので気になる方はご一読ください。
クラウドストライク株のCFD取引では、IG証券が対応しています。
以下に各社の比較表と簡単な証券会社の解説をしているので、気になる証券会社があればチェックしてみてくださいね。
クラウドストライク株のCFD取引対応業者一覧表
業者名 | 取引手数料 | 銘柄数 | 特徴 | 公式サイト |
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IG証券 | 2.2セント/株 | 約17,000種類 | 収益ベースでCFD世界No.1(※) 取扱銘柄数でも国内トップクラス |
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
IG証券
国内でも数少ないクラウドストライクのCFD取引に対応した証券会社がIG証券です。
IGグループはCFD取引のリーディングカンパニーとして世界15カ国以上でサービスを展開。CFD営業収益では世界No.1のグローバルプロバイダーになります。
IG証券の最大の特徴は「国内トップクラスの取扱銘柄の豊富さ」です。クラウドストライクを含む株式CFDは約12,000銘柄に対応。注目のハイテクグロース銘柄からマイナー銘柄まで多彩な銘柄の取り扱いがあります。
さらに、世界各国の株価指数、ゴールドや原油などの商品、米国債・日本債などの債券まで総銘柄数は17,000銘柄にものぼります。
通常、これだけの銘柄数は国内の証券会社では流動性の問題から取り扱いがありません。グローバルに事業展開を行っているIGグループならではの取扱銘柄数です。
さらに、主要70銘柄以上で時間外取引にも対応。プレマーケットとアフターマーケットでも取引できるためより柔軟に取引することができます。
取引ツールも高性能なPC版ツールとスマホアプリを配信。どちらのツールでもIG証券で取り扱いのある銘柄はすべてワンストップで取引が可能です。
「取扱銘柄数はできるだけ多い方がいい」という方はIG証券の株式CFDにぜひご注目ください!
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
クラウドストライク株の現物取引対応業者一覧表
証券会社 | 取扱銘柄 | 取引手数料 | 特徴 | 公式サイト |
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SBI証券 | 約6,000銘柄 | 0.45% | 大手ネット証券 証券口座開設数1,300万以上 | |
楽天証券 | 約4,950銘柄 | 0.45% | 新規口座開設数1位(※1) 豊富なキャンペーン開催 | |
マネックス証券 | 約5,000銘柄 | 0.45% | 時間外取引(プレ、アフター)可能 米株買付時の為替手数料0円 | |
松井証券 | 約4,500銘柄 | 0.45% | 100年以上の歴史を誇る老舗 「リアルタイム株価」無料 | |
moomoo証券 | 約7,000銘柄 | 0.132%(※2) | 業界屈指の格安手数料 米国株の信用取引スタート | |
Webull証券 | 約7,000銘柄 | 0.20% | 本格的な板情報や気配値をスマホで確認 米国株オプション対応 |
※取引手数料はすべて税抜の金額を掲載しています(moomoo証券を除く)
※1:口座数上位5社(auカブコム証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券)で2018年〜2022年の5年間の新規口座合計数で比較、楽天証券調べ。
※2:moomoo証券はベーシックコースの数値を掲載。約定代金8.3米ドル以下は取引手数料が0円となります。
マネックス証券では、2021年9月21日より米国株式の日中取引に対応しました。
日本時間の12:00~17:00の時間帯でも米国株式の取引が可能に。マネックス証券が相手方となる相対取引にて米国株式が購入できます。
対象銘柄はNYダウ30工業株の構成銘柄を中心にマネックス証券の指定銘柄です。日本の深夜帯以外でも取引できるのは魅力的ですね。
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