今、全世界の投資家が注目している半導体。米国株式市場のセクターの中でも、半導体セクターは素晴らしい上昇率を誇っています。
もっとも、半導体セクターといえども上昇し続けるわけではありません。株価は上昇と下落を繰り返して上がっていくのが基本パターンです。
そこで、この記事では半導体セクターのベア3倍ETFである「SOXS」を特集。SOXSの株価から構成銘柄、買い方まで詳しく解説しています。
「ポートフォリオのリスクヘッジに活用したい」「下落局面でも利益を出したい」という方はぜひご一読ください。
SOXSの基準価額(株価)は6.61ドル(2021年8月26日時点)です。
CFD取引に対応したIG証券では1枚あたり約200円(レバレッジ3.3倍)から取引が可能(※)。IG証券はSOXSの他、SOXL、SPXL、TECL、CUREなど多彩なレバレッジETFを取り扱いしている証券会社です。
SOXSを含む、レバレッジETFや米国個別株に投資されたい方は要チェック!
※IGグループの財務情報より(2020年6月時点、FXを除いた収益ベース)
※SOXSのCFD取引は証拠金維持率が30%(999ロットまで)に変更されています(2021年8月26日時点)。
SOXSの現物/CFD取引対応!証券会社一覧表
業者名 | 対応取引 | 取引手数料 | 取引単位 | 取引時間 | 公式 |
---|---|---|---|---|---|
![]() | CFD | 2.2セント/1株 | 1枚 | 23:30-6:00 | ![]() |
![]() | 現物 | 0.25% | 1枚 | 23:30-6:00 | ![]() |
![]() | 現物 | 無料 | 1枚 | 23:30-6:00 | ![]() |
![]() | 現物 | 0.495% | 1枚 | 23:30-6:00 | ![]() |
![]() | 現物 | 0.495% | 1枚 | 23:30-6:00 | ![]() |
![]() | 現物 | 0.495% | 1枚 | 22:00-10:00 | ![]() |
※取引時間は標準時間を掲載、夏時間は開始時刻/終了時刻ともに1時間早くなります。
※サクソバンク証券はCFD取引にも対応していますが、SOXSは現物取引のみとなります。
※DMM 株では円のみでの取引となり為替手数料として1ドルあたり25銭が発生します。
※楽天証券の米国株式取引手数料は約定代金に応じて手数料がかかります。2.22米ドル以下は手数料0円、2.22米ドル超~4,444.45米ドル未満は約定代金の0.495%(税込)、4,444.45米ドル以上は22米ドル(税込)となります。
※SBI証券の取引手数料(インターネットコース)は約定代金が2.02米ドル以下で最低手数料0米ドル、上限手数料が20ドル(税込22ドル)となります。コースによって手数料が変わるため詳しくは公式サイトをご確認ください。
SOXSについて
SOXSはレバレッジETFで人気のディレクション社が運用する半導体の米国ETFです。
ベンチマークインデックスはICE半導体指数で、ベンチマークに対して反対方向に300%の運用成果を目指しています。
設定日は2010年3月なので運用から約10年ほどのETFです。2021年8月26日時点の基準価額は6.61ドル、純資産額は約1.2億ドルになります。
SOXSの概要
運用会社 | Direxion Investments | 国籍 | 米国ETF |
---|---|---|---|
カテゴリ | レバレッジETF | 市場 | NYSE ARCA |
設定日 | 2010年3月11日 | ベンチマーク | ICE半導体指数 |
決算 | 四半期 | 経費率 | 0.99% |
基準価額 | 6.61ドル(※) | 純資産額 | 約1.2億ドル(※) |
※基準価額、純資産額は2021年8月26日時点の数値を掲載。
SOXSは半導体セクターのリスクヘッジに活用できる
上記はSOXSと同じディレクション社が運用する半導体ブル3倍ETFのSOXLと値動きを比較した画像です。
SOXSはベア型のETFなので、ブル型のSOXLとは逆相関の関係にあります。SOXSは半導体セクターの株価が下落すれば、レートが上がる銘柄です。
SOXSの活用方法
SOXSの活用方法としては「現物で保有する半導体銘柄のリスクヘッジに使う」という方法があります。
SOXSは3倍のレバレッジがかかっているため、現物で保有している銘柄の投資金額に対して約0.3倍のSOXSを保有すれば下落局面でのリスクヘッジになります。
【具体例】:100万円分の現物の半導体関連株式/ETF×0.3=約30万円分のSOXS(約300枚)
半導体関連の株式やETFを現物で保有した場合、下落したときに購入金額まで株価が戻ってこなければ利益がでません。
「下がり続ける株価に狼狽売りしてしまった」という経験は、投資をされる方であれば誰でもあるのではないでしょうか。
この点、下がり始めた株価に対してSOXSでポジションを保有すれば、半導体セクターの下落時でも利益を出すことが可能です。
そして、再度、半導体セクターの株価が上昇し始めた時点でSOXSのポジションを解消すれば現物保有銘柄のリスクヘッジになります。
SOXSは3倍レバレッジがかかっているため、現物株式よりも資金を抑えてポジションが持てる点もメリット。
半導体セクターの現物銘柄を保有していない方は、シンプルに下落局面でSOXSを保有するだけでも利益を狙うことができます。
もっとも、これはあくまでも投資方法の1つです。ご自身のトレードスタイルに応じてSOXSを活用していただければと思います。
SOXSの構成銘柄
ティッカー | 企業名 | 組入比率 |
---|---|---|
NVDA | エヌビディア | 10.45% |
AVGO | ブロードコム | 7.80% |
INTC | インテル | 7.04% |
QCOM | クアルコム | 5.52% |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 5.09% |
AMD | アドバンスド・マイクロ・デバイセズ | 5.05% |
MRVL | マーベル・テクノロジー | 4.48% |
ASML | ASMLホールディング | 4.22% |
KLAC | KLAコンテール | 3.87% |
NPXI | NXPセミコンダクターズ | 3.80% |
※出所:Direction公式(SOXL Target Index)よりFX手とり作成。
※2021年8月24日時点のインデックスデータを掲載。
上記はSOXSのベンチマークインデックスであるICE半導体指数の上位構成銘柄です。
今、最も注目されている米国の半導体大手NVIDIAを中心にブロードコム、インテル、クアルコムといった企業が高い構成比率で組み込まれています。
セクター別の構成比率は以下の通りです。
SOXSのセクター別構成比率
セクター | 構成比率 |
---|---|
半導体(Semiconductors) | 81.19% |
半導体装置(Semiconductor Equipment) | 18.81% |
SOXSのパフォーマンス比較
SOXSのトータルリターン表
項目 | 3カ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|---|
リターン率 | -28.47% | -86.39% | -82.05% | -77.47% | -68.31% | -66.35% |
市場価格 | -28.36% | -86.37% | -82.03% | -77.46% | -68.31% | -66.35% |
※表は2021年7月31日時点の月末トータルリターンの数値を掲載。
※引用:Direction公式サイト
半導体市場はここ数年、素晴らしい上昇率を記録しています。SOXSはベア型のETFなので、半導体市場が上昇すれば株価が下がります。
トータルリターンでは設定年来からマイナスです。SOXSは長期保有より局所的に半導体市場の下落に対するリスクヘッジとして活用するのがおすすめ。
半導体関連の現物株式やETF、ブル型のSOXLを保有している方はSOXSを活用するのも1つの投資方法です。
以下では、SOXSに関するよくある質問やSOXSの取引に対応した証券会社を解説していきます。
SOXSに関するよくある質問
- SOXSはいくらから購入できますか?
SOXSの1枚あたりの基準価額は約6.61ドル(2021年8月26日時点)です。SOXSの現物は1単位(約700円)から取引できます。
- SOXSの買い方、購入方法は?
SOXSの買い方には現物取引やCFD取引があります。SOXSのCFD取引に対応したIG証券では最大3.3倍のレバレッジをかけることが可能です。
- SOXSを取り扱いしている証券会社はありますか?
SOXSはサクソバンク証券、DMM 株、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で現物の取り扱いがあります。
CFD取引であれば、IG証券が対応しています。
- SOXSの取引で注意すべきポイントは?
SOXSはベア型の3倍レバレッジETFになります。長期保有の場合はレバレッジETFの特性によりリターンが逓減します。
また、通常のETF(レバレッジ1倍)よりも値動きが激しくなるため資金管理、ポジション管理には十分ご注意ください。
SOXSの取り扱いがある国内業者を解説!
次は、SOXSの現物取引、CFD取引に対応した国内業者を解説していきます。
IG証券
SOXSのCFD取引をするなら注目なのでIG証券です。
IG証券はCFD取引の営業収益で世界No.1のIGグループの日本法人。その最大の特徴は「17,000種類以上のCFD銘柄が取引できる」という点です。
SOXS、SOXLなど半導体セクターのレバレッジETF/個別株式はもちろん、株価指数、商品、債券、FXまでIG証券の口座1つで取引ができます。
バイナリーオプションやノックアウトオプションなどオプション取引まで対応しているのも注目ポイント。
「証券会社は銘柄数で選びたい」という方はIG証券をぜひチェックしてみてください。
※IGグループの財務情報より(2020年6月時点、FXを除いた収益ベース)
サクソバンク証券
SOXSの現物取引をするならおすすめなのがサクソバンク証券です。
サクソバンク証券は世界170カ国80万人以上の顧客を抱えるサクソバンクグループの日本法人。日本でも10年以上に渡って金融サービスを提供しています。
サクソバンク証券の特徴は「海外ETF、個別株が充実している」という点。海外23の取引所と連携しており、国内の証券会社では取引できない銘柄もサクソバンク証券なら取引が可能。
レバレッジETFでは、SOXS、SOXL、TQQQ、SPXL、TECL、CUREなど多彩な銘柄が取引できます。
銘柄によって異なりますが、現物取引とCFD取引の両方に対応しているのも注目ポイント。
「海外ETFや海外の個別株を取引したい」という方はサクソバンク証券がおすすめ。
上記ではベア型のSOXSを解説してきましたが、ブル型ではSOXLにもご注目ください。
以下の記事では、SOXLの特徴やパフォーマンスなどを詳しく解説しています。レバレッジETFのなかでも特筆すべきリターンを誇るSOXLも要チェックの銘柄です。