新型コロナウイルスのパンデミック以降、全世界で起こった半導体不足から世界中の投資家が半導体に注目しています。
旺盛な需要が後押しする半導体セクターですが、常に上昇し続けるわけではありません。株価は上昇と下落を繰り返して上がっていくのが基本パターンです。
そこで、この記事では半導体セクターのベア3倍ETFである「SOXS」を特集。SOXSの株価から構成銘柄、買い方まで詳しく解説しています。
「ポートフォリオのリスクヘッジに活用したい」「下落局面でも利益を出したい」という方はぜひご一読ください。
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取扱銘柄数は17,000種類以上。SOXSのような米国ETFをはじめSOXL、TECL、CUREなどのレバレッジETF、個別株式も12,000銘柄以上に対応しています。
SOXSの基準価額(株価)は52.47ドル(2022年9月6日時点)ですが、CFD取引に対応したIG証券では1枚あたり約1,800円(レバレッジ4倍)から取引が可能(※)。
個別株/ETF以外にもFX100通貨ペア、ゴールドや原油などの商品銘柄、米国債券までIG証券の口座1つで取引ができます。SOXSを取引されたい方はIG証券をぜひチェックしてみてください!
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
※SOXSのCFD取引は証拠金維持率が25%(999ロットまで)に変更されています(2022年9月6日時点)。
SOXSについて
SOXSはレバレッジETFで人気のディレクション社が運用する半導体の米国ETFです。
ベンチマークインデックスはICE半導体指数で、ベンチマークに対して反対方向に300%の運用成果を目指しています。
設定日は2010年3月なので運用から約12年ほどのETFです。2022年9月6日時点の基準価額は52.47ドル、純資産額は約6.1億ドルになります。
SOXSの概要
運用会社 | Direxion Investments | 国籍 | 米国ETF |
---|---|---|---|
カテゴリ | レバレッジETF | 市場 | NYSE ARCA |
設定日 | 2010年3月11日 | ベンチマーク | ICE半導体指数 |
決算 | 四半期 | 経費率 | 0.99% |
基準価額 | 52.47ドル(※) | 純資産額 | 約6.1億ドル(※) |
※基準価額、純資産額は2022年9月6日時点の数値を掲載。
SOXSは半導体セクターのリスクヘッジに活用できる
上記はSOXSと同じディレクション社が運用する半導体ブル3倍ETFのSOXLと値動きを比較した画像です。
SOXSはベア型のETFなので、ブル型のSOXLとは逆相関の関係にあります。SOXSは半導体セクターの株価が下落すれば、レートが上がる銘柄です。
SOXSの活用方法
SOXSの活用方法としては「現物で保有する半導体銘柄のリスクヘッジに使う」という方法があります。
SOXSは3倍のレバレッジがかかっているため、現物で保有している銘柄の投資金額に対して約0.3倍のSOXSを保有すれば下落局面でのリスクヘッジになります。
【具体例】:100万円分の現物の半導体関連株式/ETF×0.3=約30万円分のSOXS(約300枚)
半導体関連の株式やETFを現物で保有した場合、下落したときに購入金額まで株価が戻ってこなければ利益がでません。
「下がり続ける株価に狼狽売りしてしまった」という経験は、投資をされる方であれば誰でもあるのではないでしょうか。
この点、下がり始めた株価に対してSOXSでポジションを保有すれば、半導体セクターの下落時でも利益を出すことが可能です。
そして、再度、半導体セクターの株価が上昇し始めた時点でSOXSのポジションを解消すれば現物保有銘柄のリスクヘッジになります。
SOXSは3倍レバレッジがかかっているため、現物株式よりも資金を抑えてポジションが持てる点もメリット。
半導体セクターの現物銘柄を保有していない方は、シンプルに下落局面でSOXSを保有するだけでも利益を狙うことができます。
もっとも、これはあくまでも投資方法の1つです。ご自身のトレードスタイルに応じてSOXSを活用していただければと思います。
SOXSの構成銘柄
ティッカー | 企業名 | 組入比率 |
---|---|---|
INTC | インテル | 8.20% |
AVGO | ブロードコム | 8.16% |
NVDA | エヌビディア | 7.91% |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 6.62% |
AMD | アドバンスド・マイクロ・デバイセズ | 5.72% |
QCOM | クアルコム | 4.34% |
KLAC | KLAコンテール | 4.26% |
ADI | アナログ・デバイセズ | 4.23% |
LRCX | ラムリサーチ | 3.99% |
MCHP | マイクロチップ・テクノロジー | 3.89% |
※出所:Direction公式(SOXL Target Index)よりFX手とり作成。
※2022年6月30日時点のインデックスデータを掲載。
上記はSOXSのベンチマークインデックスであるICE半導体指数の上位構成銘柄です。
構成銘柄の上位はインテルですね。半導体セクター業界の重鎮ともいえる同社は近年、AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセズ)やエヌビディアなどの競合他社に技術力で劣ると評価されていますが、これまでの実績と信頼から固い経営地盤を築いている企業です。
一方、SOXSの構成銘柄で注目なのはエヌビディアです。エヌビディアは主にゲーム、データセンター、AIの機械学習、自動運転技術向けの半導体設計および製造を行っている米国企業です。
特に、コンシューマー・ゲーム向けとデータセンター向けでは確固たるシェアを築いており決算も継続して好業績を残している優良企業になります。
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SOXSの構成銘柄は基本的にSOXLと同じですが、ベア型のETFなので株価の下落局面に活用する銘柄である点には十分ご留意ください。
セクター別の構成比率は以下の通りです。
SOXSのセクター別構成比率
セクター | 構成比率 |
---|---|
半導体(Semiconductors) | 79.43% |
半導体装置(Semiconductor Equipment) | 20.57% |
SOXSのパフォーマンス比較
SOXSのトータルリターン表
項目 | 3カ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
---|---|---|---|---|---|---|
リターン率 | 18.21% | -23.78% | -78.89% | -72.23% | -67.19% | -62.52% |
市場価格 | 18.26% | -23.63% | -78.91% | -72.25% | -67.20% | -62.52% |
※表は2022年7月30日時点の月末トータルリターンの数値を掲載。
※引用:Direction公式サイト
半導体市場はここ数年、素晴らしい上昇率を記録してきました。SOXSはベア型のETFなので、半導体市場が上昇すれば株価が下がります。
もっとも、米国での金融引き締め政策が継続していることから米国の株式市場全体が弱気相場に入っています。その影響から半導体セクターも下落。
直近3カ月ではSOXSがプラスのリターンを記録している点には注目です。SOXSがリスクヘッジのために購入されており、2022年に入ってから取引高が急増している状況です。
半導体関連の現物株式やETF、ブル型のSOXLを保有している方はSOXSを活用し一時的なリスクヘッジを行うのも1つの投資方法です。
以下では、SOXSに関するよくある質問やSOXSの取引に対応した証券会社を解説していきます。
SOXSの取り扱いがある国内業者を解説!
次は、SOXSの現物取引、CFD取引に対応した国内業者を解説していきます。
IG証券
冒頭でも簡単に解説しましたが、SOXSのCFD取引をするなら注目なのがIG証券です。
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※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
上記ではベア型のSOXSを解説してきましたが、ブル型ではSOXLにもご注目ください。
以下の記事では、SOXLの特徴やパフォーマンスなどを詳しく解説しています。レバレッジETFのなかでも特筆すべきリターンを誇るSOXLも要チェックの銘柄です。