この記事では半導体セクターの3倍レバレッジETF「SOXL」の株価、取引できる証券会社、購入方法を徹底解説しています。
SOXLの概要から他のETFと比較した際のパフォーマンスまで詳しく解説しているので、SOXLに投資をお考えの方はぜひ参考にしてみてください!
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17,000種類以上のCFD銘柄を取り扱いしており、SOXLをはじめSPXLやTECL、CUREといったレバレッジETFを豊富に取り揃えています。株式CFDでは、最大5倍レバレッジをかけたり空売りが可能。資金効率を飛躍的に高めつつ取引の幅を広げることができます。
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※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
SOXLの現物/CFD取引対応!証券会社一覧表
業者名 | 対応取引 | 取引手数料 | 特徴 | 公式 |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 現物 | 0.495% | 老舗の大手ネット証券 IPOからマイナーまで豊富な取扱銘柄 | |
楽天証券 | 現物 | 0.495% | 独自のお得なサービス多数 楽天銀行との連携で優遇金利 | |
マネックス証券 | 現物 | 0.495% | 決算速報サービスが便利 手数料もリーズナブルでお得 | |
IG証券 | CFD | 2.2セント/1株 | 収益ベースでCFD世界No.1(※) 取扱銘柄数でも国内トップクラス |
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※SBI証券の取引手数料(インターネットコース)は約定代金が2.02米ドル以下で最低手数料0米ドル、上限手数料が20ドル(税込22ドル)となります。コースによって手数料が変わるため詳しくは公式サイトをご確認ください。
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SOXLについて
SOXLはディレクション・インベストメント社が運用している半導体セクターの3倍レバレッジETFです。
ベンチマークインデックスはICE半導体指数で、ベンチマークに対して1日あたりのリターンが±300%を目標に運用されているレバレッジETFになります。
SOXLの概要
運用会社 | Direxion Investments | 国籍 | 米国ETF |
---|---|---|---|
カテゴリ | レバレッジETF | 市場 | NYSE ARCA |
設定日 | 2010年3月11日 | ベンチマーク | ICE半導体指数 |
決算 | 四半期 | 経費率 | 0.95% |
運用元はレバレッジETFで人気のディレクションです。SPXL(S&P500の3倍レバレッジETF)やTECL(ハイテクセクターの3倍レバレッジETF)など各種レバレッジETFを主力商品としている投資運用会社になります。
ハイテク産業の血液ともいえる半導体はテクノロジー技術の進化とともに需要が高まり続けています。現在では、人工知能の機械学習やビックデータの解析など膨大な演算処理を必要とする技術が数多く開発されており、高性能な半導体は世界中で必要とされています。
さらに、コロナウイルスのパンデミックによって企業活動のクラウド化、在宅勤務やテレワークの普及によるPC・スマホの需要、オンライン取引(eコマース)の増加など、長期的にみても半導体の需要は高まっている状況です。
半導体とは物質の電気伝導性を示す性質のことをいいます。電気を通す「導体」と電気を全く通さない「絶縁体」の中間の性質を持っていることから半導体と呼ばれます。
半導体を活用したトランジスタ、ダイオード、ICチップ(集積回路)などは多種多様な電気製品に活用されており、現代社会には欠かせないものとなっています。
テレビ、スマホ、PC、冷蔵庫といった家電製品から自動車や電車の自動制御システム、電気・ガス・水道の社会インフラに至るまでテクノロジー技術の発展には必要不可欠な存在が半導体です。
こうした背景から半導体を製造・設計・販売を行う半導体関連の企業の株価は上昇、半導体セクターも2021年末までは驚くべき上昇率を記録しました。
もっとも、2022年は米国の金融引き締めから半導体セクターは大幅に下落。SOXLは下落方向にも3倍のレバレッジがかかるため、SOXLも大きく影響を受けました。
2023年に入ってからは底固めをする形で推移しているSOXLですが、長期的にみれば逆に今は仕込み時ともとれるタイミングです。
SOXLと人気米国ETFのパフォーマンス比較
上記の画像はSOXLと同じ3倍レバレッジETFのTQQQ、TECL、SPXLを比較したものです。
TQQQ、TECLの2銘柄は同じような値動きをしていますが、最高値ではSOXLが他2銘柄を上回るパフォーマンスを見せています。
もっとも、SOXLは先ほども解説したように下落するときの最大ドローダウンには要注意です。現状では最高値から90%近くの下落となっています。
長期保有をする際はドローダウンに耐えられるだけの資金とメンタル管理が必須です。短期スパンで値動きを狙う場合には素晴らしいボラティリティを提供してくれます。
半導体セクターでは、注目銘柄の台湾セミコンダクター(TSMC)が1000億ドル(約10兆円)規模の設備投資を行うと発表しており、今後も旺盛な半導体需要を見込んでいます。
短期的には上下を繰り返すものの、長期スパンで半導体セクターが今後、どれだけ伸びるのか注目されます。資金管理・ポジション量の調整は必須ですが、ポートフォリオの1つとして加えるには良いスパイスになるのではないでしょうか。
SOXLの構成銘柄比率(2024年8月30日時点)
ティッカー | 企業名 | 構成比率 |
---|---|---|
AVGO | ブロードコム | 7.02% |
NVDA | エヌビディア | 6.38% |
AMD | アドバンスド・マイクロ・デバイセズ | 5.19% |
AMAT | アプライド・マテリアルズ | 4.23% |
QCOM | クアルコム | 3.91% |
MPWR | モノリシック・パワー・システムズ | 3.45% |
TXN | テキサス・インスツルメンツ | 3.22% |
KLAC | KLAテンコール | 3.12% |
TSM | 台湾セミコンダクター | 3.08% |
MRVL | マーベル・テクノロジー | 3.02% |
ADI | アナログ・デバイセズ | 2.93% |
NXPI | NXPセミコンダクターズ | 2.72% |
ON | オン・セミコンダクター | 2.61% |
ASML | ASMLホールディング | 2.54% |
LRCX | ラムリサーチ | 2.54% |
MCHP | マイクロチップ・テクノロジー | 2.48% |
MU | マイクロン・テクノロジー | 2.27% |
INTC | インテル | 1.94% |
TER | テラダイン | 1.64% |
SWKS | スカイワークス・ソリューションズ | 1.37% |
ENTG | インテグリス | 1.35% |
QRVO | コルボ | 0.86% |
STM | STマイクロエレクトロニクス | 0.66% |
MKSI | MKSインスツルメンツ | 0.62% |
LSCC | ラティスセミコンダクター | 0.51% |
UMC | ユナイテッド・マイクロエレクトロニク | 0.51% |
ASX | ASEテクノロジー・ホールディング | 0.5% |
RMBS | RAMBUS INC | 0.38% |
ACLS | AXCELIS TECHNOLOGIES INC | 0.28% |
WOLF | ウルフスピード | 0.11% |
上記はSOXLの全構成銘柄になります。なかでも注目なのは米国の半導体大手のNVIDA(エヌビディア)ですね。
エヌビディアは主にゲーム用GPUやデーターセンター向け(HPC:ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)の半導体設計、販売を行う企業です。
半導体の設計および製造を行う企業は数多くありますが、エヌビディアその中でも世界トップクラスの技術力を持つ企業。AIの機械学習や自動運転技術向け半導体分野でも最先端を走るトップランナーです。
モバイル向けの半導体チップではQualcomm(クアルコム)も注目銘柄です。クアルコムはアメリカのカリフォルニア州サンディエゴに本社を構える半導体企業。
世界的に普及しているAndoloid端末のモバイルチップでは世界トップクラスのシェアを誇ります。ここ数年は経営の多角化を進めており、自動車やIoT分野が成長率をけん引しています。NVIDIAと合わせてクアルコムもぜひチェックしてみてください。
ただし、1つ注意点としてはSOXLはベンチマークの3倍レバレッジを効かせるため、債券やキャッシュリザーブなどその他の金融商品が組み込まれている点です。
厳密には上記の構成銘柄だけではない点にご留意ください。
また、日々の売買によっても構成銘柄の比率は変わります。ディレクション社は公式サイト上でDaily Holdings(毎営業日の各構成比率)を公開しています。
より詳しくSOXLの構成銘柄をチェックしておきたい方はディレクション社の公式サイトをご確認ください。
Direction公式:SOXL Daily Holdings
SOXLのカテゴリー別構成比率
カテゴリー | 構成比率 |
---|---|
Semiconductors (半導体) | 75.45% |
Semiconductor Equipment (半導体機器) | 24.55% |
カテゴリー別の構成比率では、半導体の設計/製造を行う企業が約7.5割、半導体機器の製造/販売企業が約2.5割という構成になります。
今後も米国の半導体市場は大きく成長していく見込みです。市場全体の成長にレバレッジをかけて、利益を狙うならSOXLにご注目を。
SOXLの取り扱いがある国内業者を解説!
次は、SOXLの現物取引、CFD取引に対応した国内業者を解説していきます。
IG証券
IGグループは世界15カ国、30万人以上のトレーダーが利用するFX/CFD取引のリーディングカンパニー。IG証券はその日本法人です。
IG証券の特徴は何といっても取り扱い銘柄数の豊富さです。SOXLはもちろん、各種レバレッジETF、個別株/ETF、株価指数、商品、債券まで17,000種類以上のCFD銘柄を取り揃えています。
IG証券の口座1つあれば世界中の金融商品を取引することが可能。半導体セクターだけでなくハイテクセクター、ヘルスケア、資本財など時流に応じた銘柄が取引できます。
IG証券の取引ツール
IG証券の取引ツールはマルチデバイス対応のPC版ツールとスマホアプリの2種類を配信。
上記の画像はPC版ツールでSOXLの取引画面を開いた画像です。PC版では30種類のテクニカル指標と20種類の描画ツールを標準搭載。
SOXLなどのレバレッジETFから個別株式、株価指数、商品まで1つのツールで取引が完結します。
IG証券は豊富な銘柄、ハイスペックな取引ツール、多彩な取引方法の3拍子揃った証券会社です。
DMM 株
DMM 株はDMMグループが提供している証券サービスです。日本株だけでなく米国株も取り扱いしており、SOXLも現物取引が可能。
DMM 株の特徴は「米国株式の取引手数料が無料」という点です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券はすべてSOXLの取引で取引手数料が発生しますが、DMM 株では取引手数料が0円。
別途、1ドルあたり25銭の為替手数料が発生しますが、これは他の証券会社でも同じです。
SOXLのようにキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う銘柄であれば、DMM 株は最適な証券会社です。取扱銘柄数は多くはありませんが、取引する銘柄が決まっていれば問題ありません。
最低取引手数料も設定されていないため、少額からSOXLに投資するならDMM 株がおすすめ。
SBI証券
大手ネット証券会社のなかでもトップクラスの口座開設数を誇るSBI証券。取り扱いしている金融商品は多岐に渡り、米国株式は約6,000銘柄もの取り扱いがあります。
SBI証券の特徴は大手ならではの充実したサービスです。SOXLを始めとした米国ETF、個別株式から日本株、債券、つみたてNISAまで自分の投資スタイルに応じた金融商品を選べます。
DMM 株は円貨決済にしか対応していませんが、SBI証券は円貨決済、米ドル建て決済、その他の国別通貨建て決済まで可能。
すでに米国株式を保有されている方であれば、米ドルで売却してそのままSOXLの購入資金に充当することも可能です。
さらに、保有している米国株式をSBI証券に貸し出すことで金利が受け取れる貸株サービスや住信SBIネット銀行との連携による外貨入出金サービスなど、大手ならではのサービスが盛りだくさん。
取引コストではDMM 株に軍配があがりますが、「大手ネット証券会社で安心してSOXLを取引したい」という方はSBI証券が最適です。
楽天証券
楽天証券もSBI証券と肩を並べる国内の大手ネット証券会社です。楽天証券もSOXLの現物取引に対応。
楽天証券の特徴は「楽天経済圏のメリットが大きい」「時期に応じてお得なキャンペーンがある」という点です。
楽天といえば楽天市場や楽天銀行、楽天カードなど多彩な業種で事業展開を行い、独自の楽天経済圏を作り出しているのが有名。
楽天証券はそのうちの証券サービスを行っている会社であり、楽天経済圏のメリットを存分に活かせる仕組みになっています。
例えば、楽天銀行から楽天証券への振込手数料は無料、銀行預金の優遇金利が適用されるマネーブリッジ、楽天カードで投資信託を積み立てすれば楽天ポイントがもらえるなど、数多くのメリットがあります
さらに、時期に応じて積極的にキャンペーンを行っているのも楽天証券の特徴。楽天カードを持っている方であれば、投資金額に応じてポイントのキャッシュバックなどもあります。
「クレジットカードは楽天カードを使っている」「銀行は楽天銀行を使っている」という方は楽天証券をぜひチェックしてみてください。
マネックス証券
マネックス証券でもSOXLを始めとしたレバレッジETFの現物取引が可能です。
マネックス証券はSBI証券や楽天証券にも劣らない米国株式の取扱銘柄があります。米国株式は約5,000銘柄に対応、中国株式にも対応しており、合わせて6,000銘柄近い海外株式の取引が可能。
取引手数料に関しても、【約定代金×0.495%】と競合他社と横並びの水準です。
また、注目したいポイントが「買い付け時の為替手数料が無料」という点。基本的にどの証券会社でもSOXLを円建てで購入しようとすると、1ドルあたり25銭の為替手数料が往復で発生します。
この点、マネックス証券では買い付けの為替手数料が0円です。少額取引では、それほど大きなコストにはなりませんが大口取引では無視できないコストになるのが為替手数料です。
「取引コストは少しでも抑えたい」という方はマネックス証券もチェックしてみてください。
以下のページではSOXL以外のレバレッジETFを個別に特集しています。S&P500に連動したSPXLや米国の情報技術セクターに特化したTECLなどレバレッジETFにも多彩な種類があります。
各レバレッジETFの特徴やパフォーマンス、対応業者を詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。