この記事ではCFDの自動売買に対応したサービスや取引ツールを提供している国内業者を徹底解説!CFDの自動売買は手動で売買注文を設定することもできますが、CFD業者が提供しているサービスを利用すれば初心者でも簡単に自動売買がスタートできます。
業者によっては自動売買に対応した取引ツールを提供していたり、MT4(メタトレーダー4)で株価指数CFDができる業者もあります。各業者のサービス概要や特徴を詳しく解説していくのでCFDの自動売買でおすすめを知りたい!という方はぜひご活用ください!
CFDの自動売買おすすめ業者を一覧表で比較!
CFD業者 | 対応銘柄 | ツール | 特徴 | 公式サイト |
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![]() | 個別株、株価指数、ETF、商品 | ProRealTimeチャート | ・中上級者向け自動売買対応ツール ・17,000種類以上のCFD銘柄 ・独自のストラテジー構築が可能 | ![]() |
![]() | ETF | ブラウザ版 スマホアプリ | ・画期的なETFの自動売買サービス ・国内外26銘柄のETFに対応 ・初心者でも手軽に自動売買ができる | ![]() |
![]() | 株価指数 | ブラウザ版 | ・株価指数でループ・イフダン ・株価指数4銘柄に対応 ・3ステップで簡単自動売買 | ![]() |
![]() | 株価指数 | ブラウザ版 スマホアプリ | ・特許取得のトラリピが使える ・最大99本のイフダン注文を自動発注 ・NYダウのトレード戦略を公開 | ![]() |
![]() | 株価指数 | MT4 | ・大手ネット証券でMT4が使える ・MT4のEAを使った自動売買 ・株価指数/商品CFDにも対応 | ![]() |
![]() | 株価指数 | MT4・MT5 | ・MT4とMT5の両方で株価指数CFD ・指数/商品24銘柄に対応 ・板情報(DOM)が見れる | ![]() |
IG証券
国内CFD業者の中でも自動売買に対応した取引ツールを提供しているのがIG証券です。IG証券では「ProRealTimeチャート」という自動取引機能を搭載した取引ツールを配信しています。ProRealTimeチャートは多彩な機能とカスタマイズ性を兼ね備えた中上級者向けのハイスペックツールです。
ティックチャートの表示やインジケーターの自作、細かいアラートの設定など使いこなせれば思い通りのトレード環境が構築可能。このProRealTimeチャートの中に自動売買機能「ProOrder」が組み込まれています。ProOrderではトレード戦略の作成、検証、修正、実行が1つのツールで完結します。高機能なバックテスト機能「「ProBacktest」も標準搭載されているので事前に入念なバックテストが可能。
自動売買のロジック作成は「作成アシストツールを使用する」もしくは「すべて自作でプログラミングする」の2つが選べます。作成アシストツールを利用すればプログラムができなくてもオリジナルの自動売買ロジックが作成可能。
作成のマニュアルは公式サイトにて詳しく解説されています。自作した作成したプログラムや他人のプログラムのインポート/エクスポートにも対応。
IG証券のProRealTimeチャートは高性能なツールですが、自動売買初心者には少し扱いが難しい部分もあります。すでに自動売買を行っている、プログラムを自分で組めるという方におすすめの取引ツールです。
また、注意点として「使用当月中に最低4回以上の取引がなければ月額4,000円の利用料が発生する」という点があります。月に4回以上の取引があれば無料で利用できるのでProRealTimeチャートを使う際はご注意ください。
IG証券はCFDの取扱銘柄数が17,000種類以上。世界各国の株価指数から日本・米国・中国などの個別株、原油や金といった商品、国債まで多種多様なCFD銘柄に対応している業者です。「本格的な自動売買ツールを使いたい」「幅広い銘柄で自動売買を行いたい」という方はIG証券がおすすめ。
IG証券のCFD各銘柄一覧表(一部抜粋)
項目 | 取扱銘柄 |
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FX | 米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドル、豪ドル/円、豪ドル/米ドル、ユーロ/ポンドポンド/円、ユーロ/スイスフラン、ユーロ/豪ドル、ポンド/スイスフラン、ポンド/米ドル、NZドル/米ドル、米ドル/カナダドル、米ドル/スイスフラン、NZドル/円、カナダドル/円、スイスフラン/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円、ブラジルレアル/円、メキシコペソ/円など約100通貨ペア |
株式CFD | アップル、アマゾン、AIG、シスコシステムズ、エクソンモービル、キャタピラー、シティグループ、グーグル、IBM、インテル、マクドナルド、マイクロソフト、ヒューレット・パッカード、オラクル、ヤフー、フェイスブック、テスラ、JPモルガン、バンクオブアメリカ、任天堂、ファーストリテイリング、トヨタなど約12,000銘柄 |
株価指数CFD | 日経225、NYダウ、S&P500、ナスダック、FTSE、DAX40、CAC40、IBEX35、ラッセル2000、FTSE MIB、SMI、OMXS30、AEX、OBX、FTSE/ATHEX Large Cap、OMX Copenhagen 25 Index、TAIEX、Singapore Free Indexなど約40銘柄 |
商品CFD | WTI原油、北海原油、スポット銀、スポット金、NY天然ガス、NYヒーティングオイル(灯油)、NY無鉛ガソリン、スポットプラチナ、NYHG銅、シカゴ大豆油、シカゴコーン、NYココア、NY綿花、パーム原油、アルミニウム、NYコーヒー、シカゴ材木、シカゴ生牛、ロンドンココア、ロンドンコーヒー、ロンドン砂糖、NYオレンジジュース、シカゴコメ、シカゴ大豆、NY砂糖、シカゴ大豆ミール、シカゴ小麦、銅、鉛、ニッケル、亜鉛など |
債券先物CFD | 日本国債先物、米国国債先物(2年、5年、10年、30年)、ウルトラ米国長期国債先物、ドイツ10年国債先物、英国10年国債、イタリア長期国債、OATーフランス国債先物など |
インヴァスト証券
CFD自動売買の初心者向けにおすすめなのがインヴァスト証券の「トライオートETF」です。ETFとは「Exchange Traded Fund」の略で上場投資信託のことをいいます。ETFは東京証券取引所や海外取引所に上場されている投資信託で現物株式と同じようにリアルタイムで取引可能。一般的に信託報酬などの取引コストが投資信託よりも安いのもETFのメリットです。
日経225やNYダウなどの株価指数に連動したものや金・原油といった商品(コモディティー)に連動した銘柄など多彩な銘柄があります。このETFをCFD取引の仕組みを利用して自動売買できるのが「トライオートETF」です。
トライオートETFの仕組みは至ってシンプル。「最初にいくらで買うか(新規注文)」「いくらで決済するか(決済注文)」「次いくらで買うか」という3つの条件で組み立てられています。この仕組みをリピート注文(連続注文)といい事前に条件を設定しておけば後はシステムが自動で売買してくれます。
「でも、その細かい値幅の設定が難しいんでしょ?」と思われている方も多いのではないでしょうか。自動売買のキモともいえるのが値幅の設定ですよね。相場のボラティリティと資金に合わせて新規/決済の値幅を調整するのが自動売買の難しいところです。
この点、トライオートETFはあらかじめいくつかの自動売買のロジックが用意されています(自動売買セレクト)。直近で良い成績を上げている銘柄がランキング形式で掲載されているので、好みの銘柄を選択し資金量に合わせてポジション量を調整するだけで自動売買がスタート可能。
たった3ステップで国内外の人気ETFの自動売買がスタートできるサービスを提供しています。面倒な設定は一切不要、銘柄を選んで後は日々の成績をチェックするだけ。「CFDの自動売買をやってみたいけど難しいのは苦手」という方はインヴァスト証券のトライオートETFがおすすめです!
トライオートETF取扱銘柄一覧
銘柄名 | 取扱銘柄 |
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国内ETF | TOPIX連動ETF、日経225ETF、日経Wインバ、日経レバ |
海外ETF | MSCIワールド、ナスダック100、ナスダック100トリプル、S&P500ETF、S&P500ダブル、金融株トリプル、中国代表株50、EU大型株ヘッジ、大型バリュー株、小型株、バンガード新興国株 |
商品/先物/その他ETF | SPDRゴールド、原油ETF、エネルギー株、金融株、資本財株、テクノロジー株、生活必需品株、公益事業株、一般消費財株、投資適格社債、高利回り社債 |
ひまわり証券
ひまわり証券ではくりっく株365にて「イフダン注文」という注文方法を使った自動売買サービス「ループ株365」を提供しています。イフダン注文(IF-DONE)とは新規注文と決済注文を同時に発注し、1つ目の新規注文が成立後、自動的に2つ目の決済注文が予約される注文方法です。
■具体例:値幅100円
日経225が23500円になったら新規の買い注文を発注、同時に23600円になったら決済の売り注文を発注
このイフダン注文を一定値幅で自動的に繰り返す(ループさせる)ことから「ループ・イフダン」という名前が付いています。ループ・イフダンでは日経225、NYダウ、DAX(ドイツ)、FTSE(イギリス)の4銘柄を取扱い。各銘柄ごとに売り買いのループ幅(注文の間隔)が用意されているので狙いたい値幅に応じて銘柄を選ぶことが可能。
ひまわり証券のループ株365は「値動きを取引チャンスに変える」というコンセプトの取引方法です。目先の相場(上昇か下落か)を予想するというよりも、値動きに合わせて動いた分だけ利益を狙うという相場の特性を味方につけたトレード手法になります。
自動売買なので銘柄を選び、長期スパンで上昇か下落かを判断し資金に応じてポジション量を調整すれば後は自動でシステムが売買を行ってくれます。チャートに張り付いて損切り・利益確定の決済を行わなくてもシステムが自動で利益を確定してくれます。
ひまわり証券のループ株365なら自動売買が初めてという方でも熟練者と同じ設定にすれば上級者と同じ運用が可能なのも注目ポイント。利益を出しているトレーダーの設定は公式サイトで公開されているので要チェックです。「CFDの自動売買は初めて」「株価指数CFDで自動売買がしたい」という方はひまわり証券のループ株365がおすすめ!
マネースクエア
マネースクエアでは、「トラリピ」を活用した株価指数CFDに対応しています。トラリピとは、「トラップリピートイフダン」の略でマネースクエアが特許を取得している取引方法です。
トラリピは、新規/決済注文を同時に発注するイフダン注文をトラップのように一定の値幅で仕掛けていく取引方法。それぞれのイフダン注文が新規注文と決済注文を繰り返すリピート機能を備えているためトラリピという名前が付けられています。
トラリピの特徴はレンジ相場で相場予想の負担を軽減し、目先の値動きに惑わされない自動売買が誰でも構築できる点です。想定レンジとトラップ注文の間隔を指定するだけなので、取引に時間がかからない点も大きなメリット。
このトラリピを活用した株価指数CFDも提供しており、特にNYダウでのトラリピ運用を推奨しています。
マネースクエアは自動売買が初心者の方向けにトラリピの分かりやすい解説と具体的なトレード戦略を丁寧に解説してくれている業者です。いつ・どこで・どのぐらいの値幅でトラリピを設定すればいいのか、銘柄は何がいいのかなど初心者の疑問にも丁寧に答えてくれています。
マネースクエアが推奨するNYダウのトラリピ1年戦略では、スタート価格の決め方・仕掛け位置・必要な資金まで具体的に解説。公式サイトを見るだけでも自動売買初心者の方は勉強になるコンテンツを提供してくれています。
「NYダウの取引をしてみたい」「自動売買に初めてチャレンジする」という方はマネースクエアをぜひチェックしてみてください。
楽天証券
大手ネット証券の1角である楽天証券ではMT4(メタトレーダー4)を使った自動売買が可能です。
MT4はメタクオーツ社が開発している取引プラットフォームで全世界で4000万人以上が利用するチャートツール。FXの自動売買では鉄板ともいえる世界的に有名な取引ツールになります。
もっとも、国内の大手ネット証券(SBI証券、GMOクリック証券、マネックス証券など)ではそれぞれに独自の取引ツールを開発しており、MT4には対応していません。
大手ながらMT4が使えるのは現時点で楽天証券だけ(※)。もちろん、MT4のEA(エキスパートアドバイザー)を使った自動売買にも対応しています。取引ツールはPC版、スマホアプリの両方が使えるため、いつでもどこでもMT4を使った自動売買が可能です。
楽天MT4の取扱銘柄は株価指数7銘柄(日経225、NYダウ、S&P500、NASDAQ100、イギリスFTSE100、ドイツDAX、ユーロ・ストックス50)と商品3銘柄(原油、金、銀)の計10銘柄です。
「大手ネット証券で安心して自動売買をしたい」という方は楽天証券がおすすめ!
大手ネット証券とは、SBI証券、GMOクリック証券、auカブコム証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券の6社を指しています。(2021年7月1日時点、楽天証券調べ)
OANDA(オアンダ)
国内でもMT4を取り扱いしている業者は多数ありますが大半はFX(外国為替)のみの対応です。そのなかでもOANDA(オアンダ)は株価指数と商品のCFD銘柄に対応した業者。全24銘柄でMT4を使った自動売買が可能です。
さらに、MT4の開発元であるメタクォーツ社の最新版ツール「MT5(メタトレーダー5)」でも株価指数CFDに対応しています。MT4とMT5でCFD取引ができる国内業者は別記事でもまとめているので、気になる方はぜひご一読ください。
オアンダの特徴は「取引単位が小さい」という点。日経225であれば最小取引単位(1ロット)が約2,000円、NYダウであれば最小取引単位(0.1ロット)約24,500円から取引がスタート可能。「少額からCFDの自動売買を始めたい」という方にはおすすめの業者です。
もっとも、オアンダのMT4自体には最初からインストールされた自動売買のプログラムはありません。自動売買を始めるにはMT4で動作するプログラムやロジックを自分でインストールする必要がある点にはご留意ください。
OANDAの株価指数CFDの2つ目の注目ポイントは「板情報(DOM)が見れる」という点です。DOMとは「Depth of Market」の略でレート帯ごとに売り買いの価格と取引数量を確認することができます。株式取引と同じ感覚で取引できるのがオアンダの魅力ですね。
オアンダは情報公開に積極的な業者で全世界でオアンダを利用するトレーダーの注文情報が無料でみれる「オーダーブック」というサービスも提供。オーダーブックは為替通貨ペアの売買比率/ポジション比率が分かるツールですが、S&P500(US500)の注文情報も確認できます。
「少額から株価指数CFDの自動売買をしたい」「情報コンテンツは豊富な方がいい」という方はOANDAがおすすめ!