この記事ではTradingView(トレーディングビュー)を使うときに設定するとチャート画面が見やすくなるおすすめの設定を解説しています。
各機能の設定方法やおすすめのインジケーターなども合わせて解説しているので「トレーディングビューのチャートを見やすくしたい」という方はぜひ参考にしてみてくださいね!
TradingViewは豊富な機能が魅力的なツールです。もっとも、無料プランでは数々の機能制限がかかってしまう点がネックです。
そこで注目なのが「みんなのFX」です。みんなのFXではPC版とスマホアプリの両方にTradingViewが内蔵されており、この内蔵TradingViewが非常に高機能です。
テクニカル指標や描画ツールは80種類以上を標準搭載。平均足を含む7種類のチャートタイプと11種類の足種が利用可能。
さらに、Premiumプラン(月額8,900円相当)でしか使えないインジケーターの同時表示(25個以上)や6画面分割、レイアウト・インジケーターのテンプレ複数保存まで無料で使えます。
口座開設をするだけでTradingViewの有料プランの機能が使えるのは非常に魅力的です。有料プランを検討されている方はぜひチェックしてみてください!
※一部、利用できない機能があります。
トレーディングビューの見やすいおすすめ設定を解説
おすすめの設定を各項目に分けて解説していきます。
いくつかパターンを紹介するので使いやすそうと思った設定や機能を取り入れて自分好みのチャート画面を構築していただければと思います。
※以下のリンクを選択すると、該当するおすすめ設定の解説に移動します※
トレーディングビューチャートのおすすめ設定
上記のチャートは背景のグリッドラインをハッキリと表示させ、レート表示を小さくしてチャートを大きく表示させたものです。
TradingViewのデフォルトの設定ではグリッドラインが薄いのでより濃く表示させています。
チャート画面のカスタマイズはチャート上で右クリック⇒一番下の「設定」を選択するとチャート設定の画面が開きます。
メニューのシンボルからはローソク足の実体、枠、ヒゲのカラーを選ぶことが可能です。
今回はデフォルトの配色にしていますが、カラーを変えたい場合はこちらから変更してみてください。
次に、外観を選択し「垂直グリッドライン」「水平グリッドライン」「スケールのテキスト」を調整します。
垂直グリッドラインの背景色アイコンをタップし「不透明度」を変更します。
垂直グリッドライン:50%
水平グリッドライン:50%
スケールのテキスト:10
不透明度の数値を上げるほどグリッドラインがハッキリ表示されるので、自分の好みに合わせて調整してみてください。
グリッドラインが不要という方は不透明度を0%にすると消えます。
また、スケールのテキストを小さくするとチャート画面が大きく表示されるのでおすすめです。
ちなみに、グリッドラインと同じ外観設定ではチャートのマージン(余白)を調整することも可能です。
上下や右マージンを小さくすると余白がなくなるのでチャートを大きく表示できます。こちらもおすすめの設定なので調整してみてくださいね。
グリッドラインはチャートサイズに合わせてラインが入りますが、pipsに合わせて自動でラインが入るインジケーターもあります。
「50pips Round Number」というインジケーターは現在のチャートに合わせて前後50pipsのキリ番でラインが入ります。コミュニティ・スクリプトで無料公開されているので誰でも利用可能です。
1円や50銭といったキリ番を意識されている方はぜひお試しください。
ZigZag(ジグザグ)を使った高値・安値の表示
先ほどの設定に加えて、「ZigZag(ジグザグ)」というインジケーターを使って主要な高値・安値を表示させることもできます。
ZigZagはTradingViewに内蔵されているインジケーターです。ZigZagをチャートに表示させパラメーターを調整します。
・偏差(Price deviation for reversals):山と谷の転換率。値が低いほど細かくなる
・深さ(Pivot legs):高値・安値の深さ。値が高いほど浅くなる
・Line color:ラインの色と透明度
・Extend to last Bar:計算途中の最後のラインまで伸ばす
・Display reversal volume:高値・安値のレートを表示
・Display cumulative volume:出来高を表示
・Display reversal price change:レート変動のpipsを表示
ZigZagの設定は偏差と深さを自分が見たい時間軸に合わせて設定します。デフォルトでは「偏差:5%」「深さ:10」に設定されています。
この設定は日足以上の大きな時間軸向けの設定です。日足レベルでより細かく表示させたい場合は偏差を下げてみてください。
【日足】 偏差:2%、深さ:10
【1時間足】 偏差:0.5%、深さ:10
【5分足】 偏差:0.1%、深さ:10
時間足が短くなるほどに値幅が狭くなるので、それに合わせて偏差を下げていきます。偏差を下げて自分が捉えたい高値・安値に合った状態で、深さを上げるとジグザグの山と谷の数を調整することができます。
また、デフォルトの設定ではレートや変動幅など表示項目が多いので、チェックを外してシンプルに高値・安値だけを表示させるのがおすすめです。
ZigZagはグリッドラインと合わせて表示させると便利なインジケーターです。
TradingViewはPC版、スマホアプリともにZigZagが表示できますが国内FX業者のFXアプリにもZigZagが表示できるものがあります。
数はかなり限られますが、どのアプリもこだわりの詰まった高機能ツールです。国内FX業者のFXアプリならそのまま発注ができるのも便利ですね。
別記事にて徹底的に詳しく解説しているので、スマホアプリでZigZagを表示させたい方はぜひご一読ください!
高値・安値のステップライン表示
高値・安値を表示させるもう一つのおすすめ方法が「High Low Yesterday」というインジケーターです。
High Low Yesterdayは前日の高値・安値をピボットのように表示してくれるインジケーターです。
このインジケーターをステップラインで表示させると前日の高値・安値に対して、現在のレートがどこにあるのかを一目で確認することができます。
加えて、以下で解説するセッション区切り(1日の始まりと終わり)の垂直線を表示させれば、1日単位の値動きを明確にすることが可能です。
High Low YesterdayはTradingViewのコミュニティ・スクリプトで公開されているインジケーターです。
表示方法は通常のインジケーターと同じで検索窓に「High Low Yesterday」と入力すれば追加することができます。
Fill eith colors:チェックを外す
Plot Breakouts:チェックを外す
プロットカラー:任意
スタイル:ステップライン
おすすめのパラメーター設定は上記の通りです。デフォルトではきつい背景色や無駄なラインが多いためできるだけシンプルに表示させています。
日足から5分足まで高値・安値を見やすくしてくれるおすすめのインジケーターなので、気になる方はぜひお試しください。
別記事ではその他のTradingViewおすすめインジケーターについても詳しく解説しています。
【TradingView】おすすめインジケーター特集!人気ランキングも紹介!
セッション区切り(期間・時間区切り)の設定
各銘柄ごとのセッション(取引時間)で区切りを入れることも可能です。
FXであれば日本時間で朝6時(標準時間)にラインが入ります。ここでは分かりやすく太いラインを入れていますが、ラインのカラーやスタイルは自由に変更が可能です。
設定方法はチャート上で右クリック、出てきたポップアップ下の「設定」を選択します。
設定からイベント⇒セッション区切りにチェックを入れましょう。
ちなみに、日足ではセッション区切りのメニューが表示されないのでご注意ください。時間足や分足をチャートに表示させている場合にセッション区切りが表示されます。
カラーテーマのおすすめ設定
トレーディングビューでは、チャート画面全体のモードを変更することも可能です。
デフォルトではライトモードですが、長時間チャートを見続ける方はダークモードがおすすめ。画面全体が暗くなるので目に優しいチャートになります。
設定の変更はチャート画面左上のアイコンからダークモードを選択するだけです。
確認画面が表示されるので「はい」を選択すればダークモードに変更されます。
また、チャート画面の背景色はグラデーションに設定することも可能です。
上下の配色は自由に選べるので自分が一番見やすい配色に変更してみてください。
設定方法はチャート設定の外観から「背景」⇒「グラデーション」を選択⇒上下のカラーを選択します。
背景はグラデーションとソリッド(固定)が選択できます。ソリッドは色が固定される設定です。
背景をグラデーションに設定できるチャートツールはなかなかありません。自分だけの見やすい配色に変更してオリジナルのチャート画面を構築してみてくださいね。
ウォッチリストのおすすめ設定
次はチャートをより見やすくするウォッチリストのおすすめ設定をご紹介します。
ウォッチリストはデフォルトでは表示項目が多く、チャートの右側で幅を取ってしまいますが設定を変更すればよりコンパクトにすることが可能です。
設定方法はウォッチリスト右上の設定アイコンを選択⇒「列のカスタマイズ」から表示を消したい項目のチェックを外します。
上記は「変動」と「変動率」のチェックを外した場合のウォッチリストです。
デフォルトよりもかなりコンパクトになる分、チャートを大きく表示することができます。
「ウォッチリストを非表示にしたい」という場合は右メニューバーからウォッチリストのアイコンを選択すれば非表示も可能です。
モニターが小さい方やブラウザでTradingViewを使われている方はこれまで解説した設定をお試しください。少しでも見やすいチャート画面になるかと思います。
レイアウトのおすすめ設定
次は、有料プランにはなりますがおすすめのレイアウト設定をご紹介します。
TradingViewの無料プランでは画面分割ができませんが、有料プランを契約すると1画面で複数のチャートを表示させることが可能です。
各有料プランの画面分割は「Essential:2画面」「Plus:4画面」「Premium:8画面」となります。各プランの違いは別記事でも詳しく解説しています。
【全プラン解説】トレーディングビューの有料プランおすすめは?
上記は5分足のメインチャートに1時間足と4時間足のサブチャートを2枚表示させたものです。
エントリーのタイミングを計るメインチャートは大きく、レジサポラインや大局を見るサブチャートは小さく表示させています。
画面分割が使えると1画面で複数の時間軸や通貨ペアの値動きが確認できるので、格段にチャートが見やすくなります。
マルチチャートを表示させるときは「サブチャートの表示項目を減らす設定」がおすすめです。
サブチャートの設定からステータスラインを選択⇒「OHLC値」「バーの変動値」「出来高」「インジケーターのタイトル」「インジケーターの値」のチェックを外します。
この設定でサブチャートがスッキリして見やすくなるのでぜひお試しください。
また、MTF分析(マルチタイムフレーム分析)をされる方にも画面分割はおすすめです。
上記は4画面分割で日足、4時間足、1時間足、5分足を表示させたチャートになります。
メインチャートとなる日足を一番大きく、その次にエントリータイミングを測る5分足のチャートも大きく表示させています。
チャートのテンプレート・レイアウトの保存方法・使い方の解説はコチラ
各チャートのサイズはデフォルトでは均等に4分割されていますが、任意のサイズに変更が可能です。
チャートの背景、ウォッチリスト、レイアウトなどTradingViewではかなり細かいカスタマイズに対応しています。今回、紹介した設定を使って自分が一番見やすいと思うチャート画面を構築してみてくださいね!
TradingViewのマルチレイアウトは、本来であれば有料プランでのみ使える機能になります。ですが、TradingViewの複数チャート表示を無料で使う方法はいくつか存在します。
「みんなのFX」や「OANDA証券」のTradingView内蔵ツールを使ったり、TradingViewを複数ウィンドウで表示したりすることでチャートの複数表示が可能。
複数チャートを無料で表示する方法は、別記事にて詳しく解説しています。PCツールはもちろん、スマホアプリ・iPadアプリでの利用も紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
みんなのFXなら有料プランのテンプレートも無料で使える!
カスタマイズ性の高いTradingViewですが、画面分割によるマルチチャートなど一部の機能は有料プランでしか使えません。
もっとも、「月額の固定費は増やしたくない」という方も多いかと思います。そこで注目なのが「みんなのFX」です。
みんなのFXではPC版とスマホアプリの両方にTradingViewを内蔵しており、口座開設者は誰でも無料で利用できます。
チャート画面はほぼTradingViewと同じなので使い勝手はそのままに有料プラン(Premium:月額8,900円相当)の機能が利用可能。
最大6画面の画面分割やインジケーターの同時表示、テンプレートの複数保存にも対応しています。
チャート画面は独立したウィンドウで表示できるのでサイズ調整も自由自在。一部、利用できない機能はありますが、これだけの機能が無料で使えるのはかなりお得です。
もちろん、内蔵ツールなのでTradingViewで分析しつつ直接発注もかけることができます。利用料や口座開設費・維持費などもかかりません。
「TradingViewの有料プランを検討している」「使いやすいツールがいい」という方はみんなのFXをぜひチェックしてみてくださいね。
みんなのFXの最新キャンペーン情報
トレーディングビューが無料で使える国内FX会社、ブローカー一覧表
FX会社 | 形式 | 特徴 | 公式 |
---|---|---|---|
![]() | 内蔵 | 有料プラン(月額約8,900円相当)の機能が無料で使える 最大6画面分割、テクニカル指標の複数表示に対応 | ![]() |
![]() | 内蔵 | FX初心者でも使いやすいPCツールとスマホアプリ 業界最高水準のスワップポイントが魅力 | ![]() |
![]() | 内蔵 | スプレッドの狭さに徹底的にこだわり業界最狭水準を配信 TradingView内蔵ツール「FXTF GX」を配信 | ![]() |
![]() | 連携 | TradingViewの口座連携対応、プロ仕様の取引環境 FX通貨ペア約150種類、CFD(米国株・商品・先物)対応 | ![]() |
![]() | 内蔵 連携 | TradingView内蔵ツールと口座連携(PC・スマホ)の両対応 8画面分割や5秒足の表示も可能 | ![]() |
![]() | 内蔵 連携 | 世界180カ国に展開するグローバルプロバイダー TradingViewをツールに内蔵、MT4にも対応 | ![]() |
※TradingViewの利用形式は取引ツールに内蔵しているFX業者と口座連携ができるFX業者があります。
※取引ツールに内蔵されているTradingViewはFX業者ごとに一部、搭載されていない機能があります。
※口座連携ができるFX業者のTradingViewの機能はTradingViewの契約プランによって異なります。
別記事では、TradingViewに対応した国内FX業者および証券会社を詳しく比較しています。
内蔵ツールを提供している業者や口座連携が可能な証券会社など各社ともに違いがあります。TradingViewをすでに利用している、これから利用したいという方はぜひご一読ください!