この記事では、VIX指数(SVXY・UVXY)が取引できる証券会社や国内FX業者を徹底解説。大手ネット証券やFX業者でも数は少ないですが、VIX指数のCFD取引やSVXY・UVXYなどのETFを取扱いしています。
VIX指数の概要や特徴と合わせて、各FX/CFD業者の取扱銘柄、取引概要、特徴も解説しているのでVIX指数が取引できる会社をお探しの方はぜひご活用ください!
GMO外貨にてVIX指数銘柄である「米国VI」の取り扱いがスタート!
米国VIは同じGMOインターネットグループであるGMOクリック証券のCFDサービスで人気の銘柄です。この米国VIがGMO外貨でもトレードできるようになりました。
GMO外貨といえば、スタートを始めたばかりの新サービスですが厳選された商品銘柄や株価指数銘柄に対応。PCツールにはTradingViewを採用している点も注目ポイントです。
取引単位は0.1単位のミニ取引も可能なので米国VIをトレードされたい方はGMO外貨もぜひチェックしてみてください!
VIX指数(恐怖指数)について
VIX指数とはVolatility Index(ボラティリティ インデックス)の略で、アメリカの株式市場の価格変動の推定範囲を予測する指数です。価格変動幅とは現在の水準からどれだけ上昇するか下落するかの幅であり、将来の価格変動幅をインプライド・ボラティリティといいます。
VIX指数は米国株式の500銘柄を対象とした指数「S&P500」のインプライド・ボラティリティを示してくれます。インプライド・ボラティリティは基本的に市場が混乱している時や経済の先行きが不安定なときに上昇します。
インプライド・ボラティリティが上昇するとVIX指数も上昇するため、投資家の間では別名「恐怖指数」とも呼ばれているのがVIX指数です。VIX指数は通常10~20の範囲で推移します。VIX指数が20を越えるときは世界中の投資家が米国経済の先行きに不安を感じているとされます。
S&P500のオプション取引を元に30日後のボラティリティを指数化した数値
米国株式市場に対する投資家の先行き予測を数値化
新型コロナのパンデミック時(2020年3月頃)は一時、80超えを記録
底値は10前後で固定。通常時は10~20前後で推移するが年に数回噴き上げる
上昇したVIX指数はすぐに下落し10~20付近に戻る
上記は2020年3月のコロナショック時のVIX指数とS&P500の値動きを比較した画像です。チャートを見ていただいてもお分かりかと思いますが、VIX指数はS&P500と逆相関を示します。
新型コロナウイルスは全世界でパンデミックが拡大。世界経済が一斉に停止したことから、米国株式市場も暴落。このときのVIX指数は85.47と過去2番目の数値を記録しました。
VIXはS&P500のボラティリティを指数化した指標です。したがって、米国の経済回復が順調に進み、S&P500のボラティリティが低くなっていくとVIX指数も下がっていきます。
VIX指数の過去の値動き
上記はこれまでVIX指数が跳ね上げたときに起こったことを一覧にした画像です。VIX指数の測定が開始されてからもっとも高い数値を付けたのは2008年10月に起こったリーマンショックの時です。
米投資銀行のリーマン・ブラザーズが経営破綻し、全世界同時株安が発生。波及的な金融危機が勃発しました。その他にも、ギリシャ通貨危機やチャイナショックなど世界的な経済危機の際にVIX指数は噴き上げます。
基本的にVIX指数が30以上を付けたときは米国の株式市場のボラティリティが非常に高まっている状態です。逆に、底値が10前後で固定されているのもVIX指数の特徴です。
VIX指数は底値が固定されている
VIX指数はその計算方法から底値が10前後で固定されています。最安値は2016年12月につけた8.60です。計測が始まった1990年から30年以上に渡って8.60を下回ったことがありません。
また、値動きの特徴として「上昇したVIX指数はすぐに下落し10~20付近に戻る」という点も挙げられます。大きく上昇したVIX指数はその後に長い上ヒゲを付けて下落するのが特徴的な動きです。
ボラティリティが高まるのは一時的であるため、相場が落ち着き通常運転になればVIX指数もすぐに下落します。基本的に10以下になることは非常に稀で、通常時では10~20前後で推移します。
VIX指数の買い時、投資戦略
上記の特徴からVIX指数は「現物で保有しているS&P500のリスクヘッジ」として活用することが可能です。
長期的に見れば米株式市場は右肩上がりを続けており、10年以上の長期スパンで保有するのには最適です。しかし、長期的に保有していれば、いずれ〇〇ショックなどの暴落が起こります。
このとき、一時的にVIX指数のロングポジションを持っていれば現物のリスクヘッジに活用することが可能。底値が固定されている点も注目ポイントです。
逆に、急上昇してからすぐ下落する特徴を捉えて、セリングクライマックスを見計らってVIX指数のショートポジションを持つのも投資戦略の1つ。
保有資産、相場状況に合わせて柔軟な取引ができるのがVIX指数投資の大きな魅力です。
VIX指数(恐怖指数)の取引方法
VIX指数はあくまでもボラティリティを測定する指標です。したがって、基本的にVIX指数自体は取引の対象ではありません。
もっとも、VIX指数の数値に連動するETF(SVXY、UVXUなど)、レートを参照したCFD取引が各証券会社およびFX/CFD業者にて提供されています。
VIX指数のFX/CFD対応業者の中でも注目なのはGMOクリック証券です。
GMOクリック証券は0.1枚からの少額取引に対応しました。VIX指数(米国VI)も対象となっており、他社と比べてもかなり小さい取引単位からスタートが可能です。
VIX指数の1注文あたりの必要証拠金
FX業者 | 銘柄 | 最小取引単位 | 必要証拠金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
GMOクリック証券 | 米国VI | 0.1枚 | 約500円 | |
GMO外貨 | 米国VI | 0.1枚 | 約500円 | |
IG証券 | ボラティリティ指数($200) | 1ロット | 約104,000円 | |
IG証券 | EUボラティリティ指数(期限なし) | 0.1ロット | 約5,600円 | |
楽天証券(楽天CFD) | 米国VI | 0.1ロット | 約5,300円 |
(※2025年1月7日時点で各業者の取引ツール上で確認した必要証拠金を掲載。)
(※必要証拠金は取引時点の原資産価格で変動します。)
GMOクリック証券の米国VIはVIX先物を原資産としてレートを参照しており、買い・売りのどちらでも取引ができます。
相場状況によって取引規制(特に、売り規制)が入る場合もありますが、米国VIはGMOクリック証券のCFD銘柄の中でもトップクラスの人気を誇る銘柄です。
GMOクリック証券では、毎月CFD銘柄の売買ラインキングを公開しています。バラエティCFD部門で米国VIはNo.1常連の銘柄です。
米国VIを取引するためだけにGMOクリック証券の口座開設をする方もいるほど。VIX指数のCFD取引をされたい方はGMOクリック証券をチェックしてみてください!
SVXY・UVXYの現物ETFの取り扱いについて
VIX指数に連動するETFのSVYYおよびUVXYの現物ETFは楽天証券やSBI証券といった大手ネット証券では取り扱いがありません。
米国株・ETFを豊富に取り扱いしているmoomoo証券でも取引可能銘柄一覧にSVXY・UVXYはなく取引できない状況です。
GMOクリック証券ではETFのCFD取引にてSVXYとUVXYの取り扱いが以前までありましたが、現在では終了しています。
現状、SVXY・UVXYのCFD取引ができるのはIG証券です。
VIX指数のCFD取引対応の国内FX/CFD業者を解説!
以下では、より詳しくVIX指数のCFD取引に対応した国内証券会社を解説していきます。
IG証券
VIX指数のCFD取引に対応している数少ない業者の1つがIG証券です。IGグループは為替の本場ロンドンで50年以上、金融サービスを提供している老舗企業。IG証券はその日本法人です。
IG証券では米国のVIX指数(銘柄名:ボラティリティー指数)とEUボラティリティー指数の2銘柄を取扱い。期限なしのCFD取引(差金決済取引)と期限あり(先物)にてVIX指数が取引できます。
その他にも、プロシェアーズに代表されるVIX指数の米国ETF(SVXY、UVXY)にも対応。VIX指数に関して、関連銘柄も含めて最も取扱銘柄が充実しているのがIG証券の特徴です。
CFD銘柄は総銘柄数で17,000種類以上のラインナップを誇っており、株価指数・個別株・商品・債券までIG証券の口座1つで取引が可能です。
これだけの銘柄数を提供できるのもグローバルに事業を展開する老舗企業としての歴史があるからこそ。VIX指数の取引手数料は無料、ほぼ24時間いつでも取引できる点も注目ポイントです。
取引ツールはマルチデバイス対応のPC版ツールとスマホアプリの2種類を配信。どちらのツールでもIG証券で取り扱いのある銘柄はすべてワンストップで取引できます。
特に、PC版ツールは豊富なテクニカル指標と多彩な描画ツールを標準搭載。画面分割やアラート機能、Twitteフィードを内蔵しているので突発的なニュースもツール内でチェックできます。
さらに、VIX指数はIG証券が世界で初めて商品化した「ノックアウト・オプション」にて取引できます。
ノックアウトオプションとは同じロット数でも設定した損切レベル(ノックアウト価格)に合わせてオプション料が選択できる取引方法です。あらかじめ設定した損切レベルでの決済は保証されているためスリッページは一切発生しません。
国内でVIX指数のノックアウトオプションに対応しているのはIG証券だけ。大口でVIX指数に投資をお考えの方はリスク管理の一環としてノックアウト・オプションという選択肢もあります。
「国内No.1のCFD銘柄数」「ハイスペックな取引ツール」「多彩な取引方法」とVIX指数に投資するならまずIG証券をチェックしてみてください!
IG証券のVIX指数のCFD取引概要
取引銘柄名 | 最小スプレッド | 維持証拠金率 | 取引時間 |
---|---|---|---|
ボラティリティー指数(.VIX) | 0.1 | 12.5% | 8:00~6:15 6:30~7:00 |
EUボラティリティー指数 (VSTOXX futures) | 0.16 | 14% | 16:05~6:00 |
※ボラティリティー指数(.VIX)の取引時間は月曜日は8:01オープン
IG証券のCFD(VIX指数関連ETF)銘柄一覧
銘柄コード | 銘柄名 |
---|---|
SVXY | ProShares Short VIX Short-Term Futures ETF |
UVXY | ProShares Ultra VIX Short Term Futures ETF |
VIXL | Boost S&P 500 VIX Short-Term Futures 2.25x Leverage Daily ETP |
VMIN | Exchange Traded Concepts Trust – REX VolMAXX Short VIX Weekly Futures Strategy ETF |
ULVO | LYXOR ETF UNLEVERAGED S&P500 VIX FUTURES ENHANCED ROLL – C EUR |
VIXY | ProShares VIX Short-Term Futures ETF |
LSVX | VelocityShares VIX Variable Long Short ETN |
VXZ | iPath S&P 500 VIX Mid-Term Futures ETN |
VXX | iPath Series B S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN |
VIXM | プロシェアーズVIX中期先物ETF |
LVO.MI | リクソーETF S&P500 VIX先物エンハンスト |
IG証券では口座開設キャンペーンとは別に、「取引量連動型キャッシュバック・プログラム」を毎月開催中です。
FX・株価指数・商品・債券先物・米国株式の月間取引数量(円ベースの想定元本、米国株式のみ米ドル換算)に応じて、上限なしのキャッシュバックを実施。
各資産クラスの月間取引量が合算され、その金額に応じてキャッシュバック支払いレベルが1〜7まで変動。レベルが高いほどキャッシュバック金額が上昇します(ただし米国株式CFDのみ他とは合算されずにレベルが決定)。資産クラスごと・レベルごとの条件とキャッシュバック金額は以下の通り。
FXでは米ドル円のように「標準銘柄」と「大口銘柄」に対応している通貨ペアがありますが、その通貨ペアに関しては当キャンペーンでは「大口銘柄」のみ対象なのでご注意ください。
月間取引数量は新規保有・決済注文を問わずに片道ごとに計算されます。大口取引される方はぜひご活用ください。
GMOクリック証券
国内ネット証券の大手であるGMOクリック証券ではバラエティCFDとして「米国VI」を取扱しています。
米国VIはCBOE(シカゴ・オプション取引所)に上場しているVIX先物のレートを参照したCFD取引が可能です。取引時間は月曜~金曜の8:00-翌6:15(米国夏時間7:00-翌5:15)なので平日はほぼ24時間いつでも取引ができます。
VIX指数はCFDで取引できる国内業者がかなり限られています。GMOクリック証券はその貴重な業者の1つです。
取引単位も小さいため資金量に応じてポジションを持つことができます。
GMOクリック証券の米国VIと米国S500のチャート比較
上記は米国VIのチャート画像です。VIX指数とチャートを見比べてみると分かりますが、値動きはほぼ同じです。
底値はほぼ固定されており、S&P500が暴落したときに米国VIは噴き上げて上昇します。逆に、S&P500が上昇するときは米国VIが徐々に下がっていきます。
上記はGMOクリック証券の「プラチナチャート」で米国VIと米国S500(S&P500種株価指数)の値動きを比較したチャートです。
米国VIは米国S500と綺麗な逆相関となっています。S&P500をETFなどで現物保有されている方は下落時のリスクヘッジとして米国VIを保有するのにも活用できます。
もっとも、米国VIは毎月、ロールオーバー(限月の乗り換え)があります。その際に価格調整額が発生するため大口で保有される方や長期保有を検討されている方はご注意ください。
価格調整額はGMOクリック証券のマイページから一覧で確認することができます。
GMOクリック証券は国内大手のネット証券でVIX指数のCFD取引に対応している貴重な会社です。取引手数料は全CFD銘柄で無料。もちろん、口座開設費や維持費もかかりません。
「VIX指数の値動きを狙いたい」という方はGMOクリック証券をぜひチェックしてみてください!
GMOクリック証券のバラエティCFDの取引概要
項目 | 概要 |
---|---|
取引銘柄名 | 米国VI |
参照原資産 (取引所) | VIX先物(CBOE) |
呼値 | 0.01ドル |
通貨 | USD |
取引単位 | CFD価格の10倍 |
最大建玉枚数 | 500枚 |
取引時間 | 月~金8:00-翌6:15 (夏時間7:00-翌5:15) |
※価格調整額の受け払いが発生します。
※金利調整額、権利調整額の受け払いは発生しません。
GMOクリック証券では新規口座開設で全員に200円がプレゼントされる特典があります。
GMOクリック証券はCFD銘柄で少額取引に対応しており、200円でポジションを持つことが可能です。
天然ガス、ガソリン、砂糖、牛肉、豚肉などCFD取引が初めてという方でも取引に慣れることができます。口座開設の翌週を目途に取引口座に直接入金されます。
取引数量などの条件がなく、すでにGMOクリック証券で口座をお持ちの方でもCFD口座が未開設であれば対象となるのでぜひご活用ください!
GMO外貨
冒頭でも簡単に紹介しましたが、GMOクリック証券の米国VIがGMO外貨でもトレードできるようになりました。
お客様からの多くの要望により銘柄拡充第2弾という形で追加されています。
GMO外貨では銘柄数こそそれほど多くはないものの厳選された株価指数、商品銘柄に対応。バラエティCFDで米国VIも追加されたことでよりトレードの幅が広がりました。
また、取引ツールには全世界で人気の「TradingView(トレーディングビュー)」を内蔵したPC版ツールを提供しています。
GMO外貨のCFDサービス「外貨ex CFD」で利用できるPC版ツールにはTradingViewが内蔵されており、有料プラン相当の機能が無料で利用できます。
100種類以上のインジケーターと80種類以上の描画ツールを標準搭載。インジケーターは複数表示にも対応、なおかつ最大8画面の独立ウィンドウとして表示させることが可能です。
ブラウザを分けて表示できるため複数銘柄のチャートを同時に表示したり、同じ銘柄で複数の時間軸をチェックするのもスムーズです。
TradingViewが無料で使える国内FX・CFD業者は別記事でも比較しているので、気になる方はぜひご一読ください!
GMO外貨の外貨ex CFD「トレーディングビュー」の解説はこちら
楽天証券(楽天CFD)
大手ネット証券会社の1つである楽天証券でもVIX指数のCFD銘柄「米国VI」の取り扱いがあります。
取引単位はGMOクリック証券やGMO外貨の方が小さいですが、楽天証券のような大手総合証券会社でVIX指数が取引できるのは魅力です。
その他にも株価指数、米国株式・ETF、商品、バラエティ銘柄の計78銘柄を取り扱いしており、充実のラインナップです。
取引ツールには同社の株式取引で人気の株アプリ「iSPEED」を採用。iSPEEDは非常に高機能で豊富なテクニカルチャートを標準搭載。
オリジナルの投資情報画面が作成できる「TODAY」機能や最大2,000銘柄のお気に入り登録など自分好みのアプリにカスタマイズすることが可能です。
「大手総合証券会社でVIX指数を取引したい」「楽天グループの関連サービスを利用している」という方は楽天CFDがおすすめです!
楽天CFDにて米国株式とETFのCFD銘柄が追加されました。これで楽天証券は米国株式を現物・信用・CFD取引の3種類で取引できる貴重な証券会社となりました。
米国株式のCFD取引ではレバレッジ5倍(ETFは10倍)で取引可能。現物取引と比べて約5分の1の資金でポジションを持つことが可能です。追加された銘柄は以下の通り。
項目 | 概要 |
---|---|
取引時間 | サマータイム:22:30~04:55/標準時間:23:30~05:55 |
証拠金率 | 株式銘柄:20%(5倍)/ETF銘柄:10%(10倍) |
株式CFD | アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、アルベマール、アリババ・グループ・ホールディング、アルファベット クラスA、アマゾン・ドット・コム、アップル、ASMLホールディング、バイドゥ、ビリビリ、シースリー・エーアイ、コインベース 、クーパン、JD.COM(京東商城)、JPモルガン・チェース、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、ネットフリックス、ニオ、エヌビディア、パランティア・テクノロジーズ、PDDホールディングス、リヴィアン・オートモーティブ、セールスフォース、スノーフレーク、シンボティック、タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング、テスラ、ユーアイパス、アップスタート・ホールディングス |
ETF | iシェアーズ MSCI ブラジル ETF、iシェアーズ MSCI マレーシア ETF、iシェアーズ MSCI フィリピン ETF、iシェアーズ MSCI 韓国 ETF、iシェアーズ MSCI トルコ ETF、ヴァンエック・インドネシア・インデックスETF、ヴァンエック・ベトナムETF |
エヌビディア、テスラ、アップル、アマゾン、メタ、アルファベット、ネットフリックスなどの世界的企業の他、半導体・EV・AI関連など幅広い銘柄が取引できます。
大手ネット証券の楽天証券で米国株のCFD取引まで可能となったのは非常に便利ですね。資金効率を高めつつ、現物株のリスクヘッジにも活用できる楽天CFDにご注目を!
サクソバンク証券
※サクソバンク証券のSVXY、UVXYはCFD取引が停止中です(※2024年9月4日時点)
サクソバンク証券ではVIX指数関連のETF(SVXY、UVXYなど)やETNのCFD取引が可能です。VIX指数と連動するETFやETNは市場の先行きが不安定になっているときに上昇します。
特に、金融危機や自然災害といった非常事態が起った場合、株式市場は暴落しますがVIX指数は逆に上昇します。この相関を利用して株式相場が下落した際のリスクヘッジとしてVIX指数のETFやETNを活用することが可能。
サクソバンク証券では短期売買向けに原指数の2倍の値動きをするレバレッジETFやインバースETFにも対応しています。対応している取引所はNYSE (ARCA)とNASDAQの2種類です。
もちろん、S&P500やNYダウといった主要株価指数のCFD取引にも対応。VIX指数関連のETF、ETNへの投資を考えている方はサクソバンク証券もチェックしてみてくださいね。
サクソバンク証券のVIX関連個別株ETF CFD銘柄一覧
銘柄コード | 銘柄名 | 概要 | 取引所 |
---|---|---|---|
VXX:arcx | VIX短期先物指数ETN | VIX短期ETN | NYSE (ARCA) |
VIXY:arcx | ProShares VIX Short-Term Futures ETF | VIX短期ETN | NYSE (ARCA) |
VIXM:arcx | ProShares VIX Mid-Term Futures ETF | VIX中期ETF | NYSE (ARCA) |
VXZ:arcx | Barclays Bank iPath S&P 500 VIX Mid Term Futures | VIX中期ETF | NYSE (ARCA) |
UVXY:arcx | ProShares Ultra VIX Short-Term Futures ETF | ダブルVIX短期ETF | NYSE (ARCA) |
SVXY:arcx | ProShares Short VIX Short-Term Futures ETF | インバースVIX短期ETF | NYSE (ARCA) |
TVIX:xnas | VelocityShares Daily 2x VIX Short Term ETN | ダブルVIX短期ETN | NASDAQ |
ZIV:xnas | VelocityShares Daily Inverse VIX Medium Term ETN | インバースVIX中期ETN | NASDAQ |
「MT4にVIX指数を表示させたい」と思われている方も多いのではないでしょうか。MT4の初期設定ではVIX指数を表示できません。
そこで下記の記事ではS&P500とATRインジケーターを活用しMT4上に疑似VIX指数を表示される方法を解説しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
インヴァスト証券
「自動売買に興味がある」という方はインヴァスト証券にご注目ください。
インヴァスト証券はトライオートETFというETFの自動売買サービスを提供しており、初心者でも簡単に自動売買がスタートできます。
ETFの自動売買というとピンと来ない方もいるかと思いますが、大きい流れを作りやすい株価指数の特徴を生かしてトレンド方向にリピートして売買を繰り返すのがETFの自動売買です。
もちろん、レンジ相場を想定したプログラムもあるのでどんな相場局面でも利益を狙えます。プログラムはすでに構築されたものを選ぶ、もしくは自分で1から作ることも可能です。
ノーコードで難しいプログラムを組む必要はありません。PC・スマホの両方で簡単に売買が可能です。
そして、取扱銘柄に「VXX:S&P500 恐怖指数連動 ETN」があります。VIX指数の自動売買に対応しているのはかなり珍しいですね。
VIX指数の他にも各種株価指数に連動したETFやゴールド・原油ETFにも対応。外国為替(FX)も「トライオートFX」という別の括りで自動売買が可能です。
取引ツールには話題の「TradingView:トレーディングビュー」を採用。PC版・スマホアプリの両方に内蔵されており、無料で使うことができます。
トレーディングビューに関しては別記事でも無料で使える国内業者を詳しく解説しているので、気になる方はご一読ください。
有料プラン相当が0円!トレーディングビューが無料の証券会社を徹底解説!
VIX指数をリアルタイムで取引するならCFD取引
以下ではCFD取引の基礎的な知識について解説していきます。CFDとは「Contract For Difference」の略で、日本語では差金決済取引のことを指します。
FX(外国為替証拠金取引)もCFD取引の1つであり、VIX指数のような株価指数であれば株価指数CFDといいます。
取引の要領は日本株式の信用取引とほぼ同じです。現物をやり取りせず、レバレッジをかけて売買差益の獲得を目指す取引方法になります。現物の株式/ETFとの違いは以下の通りです。
CFDはレバレッジあり(最大10倍)、現物株式はレバレッジなし
CFDは店頭取引、ETFは取引所取引
CFDは売り買い両方が可能、ETFは買いのみ(銘柄による)
CFDの取引手数料は基本的に無料(別途スプレッドが発生)
CFDの取引時間はほぼ24時間、ETFは取引所が開いている時間のみ
株価指数CFDでは最大10倍のレバレッジをかけることができます。取引額面の全額を用意する必要はなく、現物よりも資金効率を飛躍的に高めることが可能です。
また、ETFは東証やNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場されている銘柄を取引するため、相場状況によって流動性が低い場合は希望価格で買付できない場合があります。
一方、CFD取引はサービスを提供している証券会社との相対取引です。証券会社が定めた取引時間と取引レートで売買を行います。VIX指数のCFD取引を提供しているIG証券ではほぼ24時間、VIX指数がリアルタイムで取引可能です。
また、CFD取引の大きな特徴が「売り/買い両方から取引に入れる」という点です。VIX指数を取引する場合、「現物株式のヘッジのためのロングポジション」「売買差益を狙うためのショートポジション」など柔軟な取引が可能になります。
一方、上記で解説した「VIX短期先物指数」は基本的に買い(ロング)のみに対応した銘柄です。取引の幅という点からもVIX指数に投資するならCFD取引がおすすめ!
もっとも、CFD取引にも注意点がいくつかあります。
資金管理を徹底する必要がある
ショートポジションを持つ際は余裕を持った証拠金維持率が必要
ポジションを翌日に持ち越すごとに金利調整額が発生する
まず、CFD取引はレバレッジをかける証拠金取引です。FXの経験がある方であれば、イメージしやすいかと思いますがレバレッジをかける分だけハイリスクハイリターンの取引になります。
VIX指数の変動幅に対して、余裕を持った証拠金を差し入れておかなければ追証、ポジションのロスカットが行われる点にはご注意ください。
また、ショートポジションを持つ際は米国の株式相場の動向によっては大きく逆行する可能性があります。ロングポジションであれば、底値は固定されているので底値以下に損切りを設定することでリスクをコントロールすることができます。
最後に、CFD取引では取引額面の全額を用意する必要がありませんが、足りない資金は証券会社から借入する形となります。ポジションを翌日に持ち越すと、年3%を日割りした金利調整額(※)が発生する点にご留意ください。
※金利調整額は証券会社によって取引条件が異なります。詳しくは各証券会社の公式サイトをご確認ください。
CFD取引は現物のETFと比較すればリスクの高い取引方法ですが、VIX指数を取引するなら大前提は「短期トレード」です。
基本は数日から数週間、長くても1カ月以内で取引するのが望ましい銘柄になります。VIX短期先物指数も短期保有を前提としたETFであり、一時的なリスクヘッジに活用するものです。
重要なポイントは「VIX指数の急激な値動きに対して、いかに素早くポジションを持てるか」です。この点、CFD取引はほぼ24時間のリアルタイム取引に対応しており、買い/売りのどちらでもポジションを持つことが可能です。
VIX指数対応業者の手数料・取引コストを解説!
次はVIX指数のCFD取引に対応している証券会社やFX業者の手数料、取引コストを詳しく解説していきます。
CFD取引はFXと違い、売買手数料以外にも別途手数料がかかります。それぞれの業者で必要になるコストを分かりやすくまとめているので参考にして頂ければと思います。
GMOクリック証券
GMOクリック証券のVIX指数(米国VI)の取引コストは【スプレッド+月1回の価格調整額】となっています。
価格調整額とは、限月が近い商品から期先の商品に乗り換える際にかかる調整額です。
GMOクリック証券では売買手数料は無料、両替手数料もかからないため取引コストであれば有利ですね。
各種調整額については公式HPについて詳しく解説されているので気になる方はご確認ください。
IG証券
IG証券ではCFD取引にて「ボラティリティ指数(VIX指数先物)」と「EUボラティリティ指数(VSTOXX futures)」の2銘柄を取扱いしています。
取引はドル建てで行われるため、コンバージョンレートと呼ばれる両替手数料(最大1.0%)が必要になります。
コンバージョンレートは円以外の通貨で取引を行った場合の損益を円換算する際に自動的に発生する手数料です。
また、IG証券でVIX指数の取引をする際にはファンディングコスト(資金調達コスト)も別途かかります。ファンディングコストは翌日(日本時間午前7時、夏時間午前6時)にポジションを持ち越した場合に発生する手数料です。
■ファンディングコストの計算方法
【総取引金額(計算時の当該株価指数CFD価格(中値)×ロット数×1pip相当額)×当該株価指数の該当国の基準金利±2.5%÷360日】
当該国の基準金利に対して買い・売りポジションに応じてプラスもしくはマイナスのファンディングコストがかかります。
ファンディングコストは総額としてはそれほど大きくありませんが、長期保有する場合は取引コストとなるのでご留意ください。
手数料・取引コストで選ぶならGMOクリック証券がおすすめ
VIX指数に対応した各業者の取引コストを比較した場合、IG証券は両替手数料や売買手数料がかかるのに対してGMOクリック証券はスプレッドと月1回の価格調整額のみとなっています。
また、GMOクリック証券はCFD全銘柄の取引手数料が無料の業者です。VIX指数の長期保有を考えている方や手数料は最小限に抑えたいという方はGMOクリック証券が最適。
【Tips】VIX指数の算出方法と期間について
VIX指数はS&P500のプット・オプションとコール・オプションの価格を元に計算されます。S&P500は米国株式の時価総額の約80%を占める株価指数であり、流動性の非常に高い市場です。したがって、VIX指数はアメリカの株式市場の大部分をカバーする指標となります。
また、VIX指数は現時点から30日間のS&Pのボラティリティを予測します。例えば、VIX指数が10であれば、今後30日間でS&Pの価格変動幅の予想は±2.9%とされます。VIX指数が20を越えると、今後米国株式相場のボラティリティが大きくなる可能性が高くなるということです。
VIX指数のコンタンゴについて
VIX指数は一度上昇し始めると勢いよく上昇し、下落し始めるとすぐに元の水準に戻ってきます。このチャートをみて「買いポジションだけ持てば利益が出せるんじゃないの?」と思われた方も多いかも知れません。
底値が限定的なので損切りラインは10以下(7~8)におき買いポジションを放置して上昇したタイミングで売り抜ければリスクなく大きな利益を得られそうですが、実際はそう上手くいきません。
VIX指数先物を原資産としたCFD取引には価格調整額が発生します。GMOクリック証券の米国VIであれば買いポジションを保有すると基本的にはマイナスの価格調整額が毎月1回発生し取引コストとなります。
これは原資産であるVIX指数短期先物市場がコンタンゴ(順ザヤ)しやすいという性質があるからです。
先物取引には限月という取引期限があります。この限月が近い商品を期近(きぢか)、限月が遠い商品を期先(きさき)といいます。コンタンゴ(順ザヤ)とは、期近の先物価格よりも期先の先物価格の方が高い状態のことです。コンタンゴの状態にある場合、期近の商品から期先の商品に乗り変える場合、期先の先物価格の方が高いため価格調整額にマイナスが生じます。
先物取引では取引期限が来るとその商品の売買ができなくなります。市場が落ち着いている場合、多くの投資家が期近の商品から期先の商品に乗り換えるため期先の先物価格が上昇しやすくなります。この状態がコンタンゴ(順ザヤ)です。
逆に、市場の先行きが不透明で将来の価格が大きく動く可能性が高い場合、期先の商品よりも期近の商品を売買する投資家が多くなります。これがバックワーデーション(逆ザヤ)です。
VIX指数においては年間を通してほとんどが10~20前後で推移するため、コンタンゴ(順ザヤ)となる場合が多い市場です。コンタンゴの状態では期近の商品から期先の商品に乗り換える場合に価格調整額にマイナスが付くため、VIX指数の買いポジションを長期保有すると価格調整額でのマイナスが大きくなり利益を圧迫します。
したがって、VIX指数先物のCFD取引をする際は1カ月程度の範囲内で米国の株式市場(S&P500)が崩れる予測ができる場合に短期取引をするのが望ましいです。VIX指数のCFD商品は長期保有には向きませんが、底値が限定されているのでリスクを最小限にしながら大きく利益が取れる可能性を秘めている商品です。
また、VIX指数の先物市場がコンタンゴしやすいという性質を利用して、相場が安定しているとき一時的に噴き上げたポイントから売りポジションを保有するという戦略もあります。コンタンゴであれば売りポジションにはプラスの価格調整額が付くので利益を積みやすくなります。VIX指数の取引戦略は他にもあるので、ぜひこの機会に研究してみてはいかがでしょうか。
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>米国VIはGMOクリック証券が付けている銘柄名で正式には「プロシェアーズ・ショートVIX短期先物ETF」といい、米国株式市場の銘柄コードは「SVXY」です。
上記の説明、誤りではないですか?
米国VIは、VIX先物の期近限月または第二限月を参照した商品で、ETFには連動していませんよ?
記載のETFと米国VIは全く異なる動きをしてますし。
ご指摘ありがとうございます。記載内容に関して修正致しました。正確な情報を提供できるよう尽力してまいりますので今後ともFX手とりをよろしくお願い致します。