この記事ではAI・人工知能に焦点をあてた米国ETFと個別株を徹底解説!
AI・人工知能は世界的に研究開発が進められており、一部ではすでに実用化が進み私達の普段の生活にも活用されています。市場規模は年々拡大しており、その成長性は目を見張るものがあります。
米国ETFはAI市場全体に投資することができる金融商品です。AI・人工知能をテーマとした米国ETFの概要、パフォーマンス比較、取り扱い証券会社も合わせて解説しているのでAIに投資されたい方は参考にしてみくださいね!
AIのおすすめETF対応の証券会社一覧
業者名 | 対応取引 | 取扱銘柄数 | AI関連ETF取扱銘柄 | 公式 |
---|---|---|---|---|
![]() | CFD | CFD銘柄:約17,000種類 | ARKQ、AIQ、BOTZ、IRBO | ![]() |
![]() | 現物/CFD | 外国株式:約12,000種類 CFD銘柄:約9,000種類 | 【現物】:AIQ、BOTZ 【CFD】:ARKQ、BOTZ | ![]() |
![]() | 現物 | 米国株式/ETF:約2,500銘柄 | BOTZ | ![]() |
![]() | 現物 | 米国株式/ETF:約6,000銘柄 | AIQ、BOTZ | ![]() |
![]() | 現物 | 米国株式/ETF:約4,800銘柄 | AIQ、BOTZ | ![]() |
![]() | 現物 | 米国株式/ETF:約5,000銘柄 | AIQ、BOTZ | ![]() |
※2022年1月19日時点の各社取り扱い状況を掲載。IG証券、サクソバンク証券は取引ツール上にて確認。
AI(人工知能)について
AI(人工知能)とは、人間が行う知的活動の一部をプログラムによって自動化し、問題解決を行うシステム・ソフトウェアのことをいいます。
AIはartificial intelligenceの頭文字を取ってAIと呼ばれます。一口にAIといっても様々な分野でそれぞれに最適なAIの開発研究が進められており、その用途は多岐に渡ります。
身近な例でいえば、音声認識のアレクサ・Siriや検索する際の予測変換(自然言語処理)、お掃除ロボットのルンバ(空間認識)などすでに多くのAIを搭載した製品・サービスが実生活で活用されています。
AIの強みは「人間には不可能な量のデータを正確に処理できる」「膨大なデータから一定の法則・意味を見出す」「学習し使いこむほどに正確性を増す」などの点です。
以下でも解説しますが、AIを活用した語学学習アプリを提供している「デュオリンゴ(DUOL)」は英語の問題を回答していくほど、その人が苦手な単語、文章を理解し最適な問題を出す仕組みになっています。
自動運転技術を開発している「テスラ(TSLA)」は走行中のドライブ映像から自動車の検出、道路状況、人の動きを感知し自動運転を行う技術を開発しています。
こうしたAIの技術開発は日進月歩で進んでおり、今後の現代生活の基盤となるインフラにまで成長する期待がよせられています。
AIの市場規模、将来性
米国のIT系大手情報ベンダーであるIDCは2021年2月、世界のAI市場規模と今後5年間の分野別予測を発表しました。
このレポートによると、AI市場は年間平均成長率が17.5%、5年後には約5,000億ドル(日本円で約57兆円)の大台に乗る見通しです。
新型コロナの世界的なパンデミックにより、世界経済が大打撃を受けた中でもエンタープライズAI(大企業向けのAIソフトウェア、サービス)は旺盛な需要が後押しし2桁成長を維持しているとしました。
特に、成長著しいのが「AIソフトウェア・プラットフォーム」の分野です。
通信・ヘルスケア・自動車・金融・保険といった幅広い業界でDX化(企業活動のクラウド化)が急速に進行しており、蓄積された膨大なデータの分析・統合による業務効率の改善、問題解決への新しい考察を求める動きが活発化しています。
さらに、ARK社のキャシー・ウッド氏も指摘していますが現代社会はかつてないほど、革新的なテクノロジーが同時進行で進んでいます。5G通信による大容量通信の普及、ロボティクスによる自動化、エネルギー貯蔵の効率化などこれらのテクノロジーはAI技術と相乗効果を発揮し驚異的なスピードで進化を続けています。
AIによるEコマースのレコメンド機能や価格最適化、産業用・医療用ロボットによる生産の自動化、医療補助など例を挙げればキリがないほどです。すでにAI技術は私達の生活に深く浸透しており、その成長は今後さらに加速していくとみられます。
ETFならAI市場全体の成長性に投資できる
今後の成長がほぼ確実視されるAI市場ですが、この市場にどう投資するか。その一つの手段がETFです。
ETFは一定の基準で選別された株式・債券・その他金融商品を1つにまとめてパッケージ化したものです。最近では特定のテーマに沿って銘柄を選定したテーマ型ETFが大手投資会社を中心に多数リリースされています。
ETFのメリットは「AI市場全体の成長性に投資できる」「個別株を保有するリスクを軽減できる」「手数料が安い」という点。個別株式を保有する場合、その銘柄が大きく株価を上げれば市場平均を上回るパフォーマンス(α:アルファ)を獲得できます。
一方、銘柄固有の操業リスクや分散が効かないデメリットを負うことになります。この点、ETFであれば1銘柄に投資するだけで分散が効くこと、AI市場が他の市場と比べて大きく成長すれば、市場平均を上回るリターンも狙えるメリットがあります。
もちろん、どの金融商品にも一長一短があるためご自身の投資スタイルと照らし合わせて最適な銘柄を選んでいただければと思います。
以下では、AI・人工知能に焦点をあてた米国ETFを解説していきます。気になる銘柄があればチェックしてみてくださいね!
AI・ロボティクス関連の米国ETF一覧表
ティッカー | 名称 | 特徴 |
---|---|---|
ARKQ | ARK Autonomous Tech.&Robotics ETF | 人工知能、自動化、輸送、エネルギーに関連する科学研究の進歩、またその恩恵を受けることが期待される企業に焦点をあてたETF |
AIQ | グローバルX AI&ビッグデータ ETF | AIテクノロジーの研究開発、利用拡大から利益を受ける可能性がある企業およびビックデータ解析を行うためのハードウェアを提供する企業への投資を目指す |
BOTZ | グローバルX ロボット&AI・ETF | 産業用ロボット、非産業用ロボット、自動運転などに携わる企業を含めロボットや人工知能(AI)の採用・活用の増加から恩恵を受ける企業への投資を目指す |
IRBO | iシェアーズロボティクス・人工知能マルチセクターETF | ロボティクステクノロジーと人工知能の長期的な成長と革新から利益を得る可能性のある先進国および新興市場の企業で構成されるインデックスを対象とするETF |
上記の4銘柄が現在、AI・人工知能をテーマとした主な米国ETFです。各ETFによって構成銘柄に大きな違いがあります。
AIソフトウェアを直接開発している企業やAI技術の発展によって恩恵を受ける企業、さらに米国を中心にしているのか新興国を含むのかなど構成銘柄とその比重によって違いが出てきます。
そこで次は、各ETFの過去の値動きと構成銘柄を見ていきます。
AI・人工知能関連のETFおすすめ銘柄
ARKQ
ARKQはARK社が運用するAI・人工知能・ロボティクスをテーマとした米国ETFです。
ARK社といえば、「破壊的イノベーション」に焦点をあてたETFで全米で最も注目を集めている投資ファンドの1つ。テーマ型ETFのパイオニアとして、独自の銘柄選定とETFとは思えないほどのパフォーマンスを発揮していることで有名な企業です。
ARK社は今後5年~10年で最も重要なイノベーションとして「ロボティクス」「DNA配列解析」「エネルギー貯蔵」「人工知能」をあげています。このうち、ARKQはAI・人工知能の分野でリーダー的存在となるであろう企業とその恩恵を受ける企業が選定されています。
ARKQの概要
運用会社 | ARK INVEST | 国籍 | 米国ETF |
---|---|---|---|
カテゴリ | ETF | 市場 | Cboe BZX Exchange |
設定日 | 2014年9月30日 | ベンチマーク | ARK選定銘柄 |
基準価額 | 68.67ドル | 純資産額 | 約18億ドル |
直近配当利回り | ー | 経費率 | 0.75% |
※基準価額、純資産額は2022年1月19日時点
ARKQの構成銘柄比率TOP10(2022年1月3日時点)
ティッカー | 企業名 | 構成比率 |
---|---|---|
TSLA | テスラ | 10.62% |
TRMB | トリンブル・ナビゲーション | 7.59% |
KTOS | クラトス・ディフェンス・アンド・セキュリティー・ソリューションズ | 6.81% |
PATH | ユーアイパス | 6.68% |
IRDM | イリジウム・コミュニケーションズ | 4.92% |
U | ユニティ・ソフトウェア | 3.81% |
KMTUY | 小松製作所 | 3.69% |
DDD | 3Dシステムズ | 3.42% |
DE | ディーア | 3.24% |
TER | テラダイン | 2.99% |
構成銘柄のトップはテスラ(TSLA)です。テスラはオートパイロット(自動運転技術)の開発にAIを活用している最先端の自動車メーカーです。
ARK社のCEOであるキャシー氏は将来的にテスラがオートパイロット技術を確立し完全自動運転のEV車を販売、さらに完全自動配送のタクシーを実現すると見込んでいます。
テスラはARK社のどのETFにも高い構成比率で組み込まれており、キャシー氏がどれだけテスラを評価しているのかが伺えます。ARKQもテスラ1社で10%以上の構成比率です。
その他には、測量技術に強みを持っているトリンブル(TRMB)や日本企業では小松製作所も高い構成比率で組み込まれています。
構成銘柄数は随時変動しますが30~50銘柄ほど、設定日は2014年9月、純資産規模も他のETFと比べて大きいETFになります。テスラを中心にAI市場に投資されたい方はARKQがおすすめ!
AIQ
AIQは米大手投資運用会社グローバルXが提供しているAI・人工知能をテーマにしたETFです。
AIQの特徴は「米国のハイテク銘柄を中心に構成している」という点。最も高い構成比率は米半導体大手のエヌビディア(NVDA)ですね。
エヌビディアといえば、ゲーム向けGPUが有名ですが最近ではデータセンター向けや人工知能の機械学習、ディープ・ラーニング用のチップが好調な売れ行きで業績を牽引しています。
また、クアルコムやアップル、シスコシステムズといった有名企業、アルファベット(グーグル)、マイクロソフト、インテルなど米ハイテク銘柄を中心に構成されているのが特徴です。
純資産規模は1.7億ドルと少し小さいですが、直近1年リターンでは他のETFを抜いて良いパフォーマンスを見せています。AIに焦点をあてつつ米ハイテク銘柄に分散を効かすならAIQがおすすめです。
AIQの構成銘柄と組入比率
ティッカー | 企業名 | 組入比率 |
---|---|---|
NVDA | エヌビディア | 4.27% |
QCOM | クアルコム | 4.11% |
AAPL | アップル | 3.66% |
CSCO | シスコシステムズ | 3.49% |
ACN | アクセンチュア | 3.49% |
GOOGL | アルファベット | 3.37% |
MSFT | マイクロソフト | 3.37% |
SIE | シーメンス | 3.27% |
NFLX | ネットフリックス | 3.19% |
INTC | インテル | 3.09% |
BOTZ
BOTZもAIQと同じグローバルX社が提供しているETFですが、AIQと比べてロボティクスに重点が置かれています。
構成銘柄のトップはエヌビディアですが、その他の上位構成銘柄をみるとキーエンスやインテュイティブサージカル、オムロンなどAIを活用したロボティクス関連の銘柄が積極的に採用されています。
特に、インテュイティブサージカルのような医療分野ではAIの活用が進んでおり、放射線科医の画像診断システムや膨大なカルテを解析するAIシステム、過去の診断情報から最適な処置を導き出すAIソフトウェアなどその活用法は多岐に渡ります。
また、ゲノム解析の際に膨大な遺伝子情報の演算処理を行うためのチップ(半導体)にも需要が広がっている状況です。
ロボティクス、医療・ヘルスケア分野のAI技術発展に投資されたい方はBOTZをチェックしてみてください。
BOTZの構成銘柄と組入比率
ティッカー | 企業名 | 組入比率 |
---|---|---|
NVDA | エヌビディア | 11.31% |
ABBN | ABB | 8.69% |
6861 | キーエンス | 8.42% |
ISRG | インテュイティブサージカル | 8.12% |
6954 | ファナック | 6.58% |
6645 | オムロン | 5.09% |
AUTO | オートストア・ホールディングス | 4.9% |
6273 | SMC | 4.59% |
6506 | 安川電機 | 4.14% |
UPST | アップスタート | 4.14% |
IRBO
IRBOは米大手投資運用会社のiシェアーズが運用するAIをテーマとしたETFです。
IRBOの特徴は「先進国から新興国までセクターを問わずに構成している」という点。構成銘柄トップはフランスの統合メディア事業を行うビベンディ(VIV)です。次点で日本の川崎重工業(鉄道・船舶・航空機の開発、販売)が高い構成比率となっています。
さらに、IBMやメタ(旧フェイスブック)などの米国企業、韓国のLGエレクトロニクスまで多様な業界、国からAIの技術開発を進めている企業、その恩恵を受けるであろう企業が選別されています。
他の3銘柄と比べてIRBOは配当が出る点も注目ポイントです。巨大企業が多く構成銘柄に含まれており、安定した収益と配当を実施している企業が組み込まれています。グロース銘柄ではなく安定した銘柄に比重をおきつつ投資したいという方はIRBOがおすすめ!
IRBOの構成銘柄と組入比率
ティッカー | 企業名 | 組入比率 |
---|---|---|
VIV | ビベンディ | 1.19% |
7012 | 川崎重工業 | 1.12% |
GDDY | ゴーダディ | 1.11% |
YY | JOYY | 1.11% |
STLA | ステランティス | 1.09% |
ATA | オートメーション・ツーリング・システムズ | 1.09% |
IBM | IBM | 1.09% |
FB | メタ | 1.08% |
066570 | LGエレクトロニクス | 1.08% |
1024 | Kuaishou Technology | 1.06% |
AI、人工知能ETFのパフォーマンス比較
銘柄 | 純資産額 | 基準価額 | 経費率 | 直近配金 利回り | 直近1年 リターン | 設定日 |
---|---|---|---|---|---|---|
ARKQ | 18億ドル | 68.67ドル | 0.75% | ‐ | 1.75% | 2014/9/30 |
AIQ | 1.7億ドル | 29.24ドル | 0.68% | 0.09% | 8.11% | 2018/5/15 |
BOTZ | 23億ドル | 31.23ドル | 0.68% | ‐ | -8.58% | 2016/9/13 |
IRBO | 3.9億ドル | 37.86ドル | 0.47% | 4.82% | -8.02% | 2018/6/28 |
※純資産額、基準価額、直近配当利回りは2022年1月19日時点の数値を掲載。
次は、各ETFの基本スペックを見ていきましょう。
まず、ETFの資産規模を示す純資産額はBOTZが23億ドルで最も大きい規模です。純資産額が小さい銘柄は流動性が低く、値動きが荒い傾向にあります。長期スパンでの投資をお考えの場合は純資産額が大きい方が良いですね。
基準価額はIRBOが約37ドルと1株あたりで投資しやすい銘柄です。IRBOは経費率でも0.47%と4銘柄中最も低く、取引コストを抑えることができます。
直近配当利回りではAIQが若干の配当を出していますが、配当としては無視していい水準です。配当も欲しいという方はIRBOがおすすめですね。
肝心のリターンですが、直近1年リターンだけをみるとAIQが+8.11%となっています。現状、米国を中心に金融緩和政策の終了、利上げによるインフレ抑止が議論されておりグロース銘柄を筆頭に地合いは良くない状況です。
値動き比較
過去3年の値動きを見てみると、ARKQが他の3銘柄と比較して大きくアウトパフォームしています。
特に、2020年はETFとは思えないほどのリターンを出しました。その後、米国市場の金融相場が終了に向かうにつれてパフォーマンスは鈍化しています。
他の3銘柄もARKQほどではないですが、ETFとしては十分なリターンを記録していますね。
ARKQのトータルリターン表
項目 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|---|---|
純資産価値 | 52.41% | -7.57% | 25.95% | 106.70% | 1.90% |
市場価格 | 52.27% | -7.89% | 25.94% | 107.22% | 1.75% |
※表は2021年12月31日時点の月末トータルリターンの数値を掲載。
※引用:ARK INVEST公式サイト
ARKQの過去5年のリターン率は上記の通りです。
2020年は106%(約2倍)と特筆すべきリターン率を誇ります。足元では、株式市場に向かい風が吹いていますが、長期的なスパンでみればAI市場は全体として高成長を続ける見込みです。
どの銘柄ともに構成銘柄に違いがあり、値動きも異なっています。今後の株式相場の先行きも含めて投資する銘柄を選んでいただければと思います。
AI・人工知能ETFの各社取り扱い銘柄
銘柄 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|---|---|---|
取引方法 | CFD | CFD/現物 | 現物 | 現物 | 現物 | 現物 |
ARKQ | 〇 | 〇/× | × | × | × | × |
AIQ | 〇 | ×/〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
BOTZ | 〇 | 〇/〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
IRBO | 〇 | ×/× | × | × | × | × |
公式 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
※2022年1月19日時点の各社取り扱い状況を掲載。IG証券、サクソバンク証券は取引ツール上にて確認。
上記は今回解説した4銘柄の各証券会社の取り扱い状況です。
IG証券では、4銘柄ともにCFD(差金決済取引)にて取引が可能。サクソバンク証券は現物取引とCFD取引の両方に対応しており、AIQ、BOTZに関しては現物にて取引ができます。
DMM 株はBOTZの現物取引のみに対応。SBI証券、楽天証券、マネックス証券はAIQ、BOTZの現物取引が可能です。
特に、楽天証券は指定のETFが買付手数料無料となっており、AIQはその対象銘柄となっています。AIQへの投資を検討されている方は楽天証券がおすすめ!
短期間で大きく利益を狙うならIG証券のCFD
AI・ロボティクス関連のETFでCFD取引をするなら注目なのがIG証券です。
CFD取引とは差金決済取引のことで日本株でいうところの信用取引と同じイメージの取引方法です。
株式CFDでは最大5倍のレバレッジをかけられるため、現物取引よりも資金効率を飛躍的に高めることが可能。また、空売りもできるため下落局面でも利益を狙うことができます。
現物で保有している銘柄があれば、下落局面で売りポジションを保有すれば一時的なリスクヘッジにも活用できるなど取引の幅が大きく広がるのがCFD取引です。
IG証券の親会社であるIGグループはCFD取引で世界No.1の営業収益(※)を誇るグローバルプロバイダー。全世界15カ国以上、30万人以上のトレーダーに利用されているリーディングカンパニーです。
IG証券の特徴は「国内トップクラスの取扱銘柄数を誇る」という点。個別株式・ETF、株価指数、商品、債券まで17,000種類以上のCFD銘柄を取り扱いしています。
これだけの銘柄が取引できる国内業者は他にありません。AI関連のETFに関しても、ARKQ、AIQ、BOTZ、IRBOの4銘柄すべて取引が可能。
IG証券の口座が1つあれば大抵の金融商品は取引できるため、世界中の出来事をトレードチャンスにすることができます。現物取引よりも資金効率を高めてより効率良く投資されたい方はIG証券をチェックしてみてください!
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
AI・人工知能関連の個別銘柄を解説!
以下では、番外編としてAI・人工知能関連の米国株を解説しています。AIを駆使した特徴的なサービスを提供している企業なので、個別株へ投資をお考えの方は参考にしてみてくださいね。
アップスタート
アップスタート(UPST)はAIを駆使した全く新しい与信審査を行う米国企業です。
米国の個人融資を対象とし、AIで「将来的に高収入になるかどうか」を判断して融資枠を決定する審査システムを運用しています。AIに蓄積された膨大な与信情報と新しく審査した人の情報を再統合し、与信精度を高めていくシステムを開発しています。
2020年には米人気雑誌「Forbes」で米国で最も有望なAI企業としても上位にランクインしている企業です。
デュオリンゴ
冒頭で少し解説しましたが、デュオリンゴはAIを搭載した語学学習アプリを提供している米国企業です。
徹底したゲーミフィケーション(ゲーム要素を取り入れて楽しみながら利用を促すこと)とAIを駆使した良質な語学学習が世界中で人気となっています。
ダウンロード総数は5億回以上、40カ国もの言語をデュオリンゴのアプリ1つで学習が可能です。高いユーザーの継続率と秀逸なビジネスモデルが特徴的な企業です。
パランティア
パランティアはFBI、CIAなど米国の国家機関を顧客に抱えるビックデータ解析の企業です。
創業者は電子決済プラットフォーム「PayPal(ペイパル)」を設立したピーター・ティール氏。構造化データと非構造化データの統合に強みを持ち、ビックデータの解析において最前線を走る企業の1つです。
今後、米国だけでなく日本にも進出が予定されており、日本の公官庁でパランティアのシステムが採用される日も来るかもしれません。