「GMOクリック証券とGMO外貨のFXは、何が違うの?」という疑問に答えるべく、当記事では2社のFXサービスの違いを解説しています。
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)の通貨ペアの違いは?スプレッドの違いは?スワップポイントの違いは?ツールの違いは?…など複数の観点から徹底調査。
GMOクリック証券またはGMO外貨の口座開設を検討している方、それぞれの違いを手っ取り早く知りたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
GMOクリック証券にて遂に、米ドルの入出金が可能となりました。
同社の日本円・米ドルの外貨両替は手数料0円なのですが、米ドルの入金手数料も0円(※)となっています。外貨出金手数料は1回につき1,500円とリーズナブル。
また、外貨入出金の対応開始と同時に、債権取引にて米ドル建て債券を米ドルで購入し、利金や償還金を米ドルで受け取ることも可能となりました。
海外旅行のために日本円を米ドルに両替したい方、低コストで米ドルを保有したい方はぜひGMOクリック証券にご注目ください。
(※:外貨の入出金に際してお客様の取引銀行で発生する手数料はお客様負担)
GMOクリック証券とGMO外貨の関係は?
(※:出所 GMOインターネットグループ公式サイト サービス一覧より抜粋)
最初に、GMOクリック証券とGMO外貨の関係についてお伝えしておきます。
GMOクリック証券とGMO外貨は別会社なのですが、頭に「GMO」が付いていることからも分かる通り、いずれも「GMOインターネットグループ」の一員です。
ただ、同じグループに属しているものの、GMOクリック証券とGMO外貨のサービスには様々な違いがあります。これは、GMO外貨にはグループに加わる以前のサービス・ルールが数多く残っている、ということが大きな要因でしょう。
GMOクリック証券とGMO外貨、どちらを使うか迷っているという方は、当記事の比較を参考にしてもらえればと思います。
また、GMOクリック証券は証券会社であり、FXの他にも、現物株式や投資信託、CFD、バイナリーオプションなど数多くの商品・サービスを取り扱っています。一方で、GMO外貨はFXの他にCFD、バイナリーオプションを扱っていますが、現物株式などは対応していません。
GMOクリック証券とGMO外貨の違いを7つの観点から徹底調査!
ここからは、GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)の違いを、7つの観点から徹底調査。スペックやツール面での違いを解説していきます。気になる項目をチェックしてみてくださいね。
対応通貨ペアの違いを比較!
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)では、取引できる通貨ペアに違いがあります。
通常通貨ペアに関して、ほとんどの通貨ペアは対応が共通していますが、一部銘柄(CNHJPY、HKDJPY、AUDCHF、CADCHF)はGMO外貨のみ取り扱い。
一方で、通常銘柄よりも取引上限が拡大される「ラージ銘柄」は、GMOクリック証券のみ取り扱いとなっています。
「ラージ銘柄」は1注文あたり200万通貨までの大口発注が可能。1日あたりの新規注文数量の上限は各通貨ペアごとに3億通貨、決済注文は上限なしです。
例えば米ドル円の場合、GMO外貨での1注文あたりの注文上限は100万通貨なので、大口取引で選ぶならGMOクリック証券がおすすめ。ただし、ラージ銘柄は通常銘柄よりスプレッドが広めです。
対応通貨ペアを比較
銘柄 | GMOクリック証券(FXネオ) | GMO外貨(外貨ex) |
---|---|---|
通常通貨ペア | 20通貨ペア | 24通貨ペア |
ラージ銘柄 | 6通貨ペア | 取扱なし |
対応通貨ペアの内訳
2社ともに取り扱いのある通貨ペア |
---|
USDJPY、EURJPY、GBPJPY、AUDJPY、NZDJPY、CADJPY、CHFJPY、ZARJPY、TRYJPY、MXNJPY、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、EURGBP、EURAUD、GBPAUD、USDCHF、EURCHF、GBPCHF |
GMOクリック証券(FXネオ)のみ取り扱いのある通貨ペア |
USLJPY(ラージ銘柄)、EULJPY(ラージ銘柄)、GBLJPY(ラージ銘柄)、AULJPY(ラージ銘柄)、EULUSL(ラージ銘柄)、GBLUSL(ラージ銘柄) |
GMO外貨(外貨ex)のみ取り扱いのある通貨ペア |
CNHJPY、HKDJPY、AUDCHF、CADCHF |
スプレッドの違いを比較!
GMOクリック証券とGMO外貨にて、取り扱いの共通している通貨ペアに関しては、多くの銘柄で同等の原則固定スプレッドが設定されています。
ですが、よくよく見てみると、一部銘柄(CADJPY、CHFJPY、ZARJPY)はGMOクリック証券の方が低水準となっています。
あくまで原則固定ではありますが、取り扱いが共通する通貨ペアに関して、基準スプレッドで選ぶならGMOクリック証券(FXネオ)がおすすめ。
各社の公式サイトから抜粋した、スプレッドの一覧表を以下に掲載していますので、参考にしてみてくださいね。
GMOクリック証券(FXネオ)スプレッド一覧表
(※:出所 GMOクリック証券 スプレッド・取引手数料より抜粋)
GMO外貨(外貨ex)スプレッド一覧表
(※:出所 GMO外貨 スプレッドより抜粋)
スワップポイントの違いを比較!
次に、GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)のスワップポイントを確認してみましょう。
以下では、米ドル円やメキシコペソ円など8通貨ペアを対象として、1日分・1ヶ月分のスワップポイント付与実績を比較しています。
以下の比較表は定期的に更新しています。スワップポイントは常に変動するので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ちなみに、GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)はいずれも、発生したスワップポイントが自動的に口座に反映されます。そのため2社ともに、未決済でもスワップだけ引き出し可能です。
1日分のスワップポイント比較表
通貨ペア | GMOクリック証券 | GMO外貨 |
---|---|---|
USD/JPY | 194円 | 192円 |
EUR/JPY | 170円 | 182円 |
AUD/JPY | 123円 | 118円 |
NZD/JPY | 122円 | 125円 |
ZAR/JPY | 185円 | 181円 |
TRY/JPY | 45円 | 40円 |
MXN/JPY | 255円 | 276円 |
CNH/JPY | 取扱なし | 300円 |
(※:2024年10月01日の1日分の付与数値を掲載)
(※:ZAR/JPY、MXN/JPY、CNH/JPYは10万通貨あたりの買いスワップ。それ以外は1万通貨あたりの買いスワップを掲載)
(※:上記スワップポイントは各社の公式サイトの情報を元に掲載しています。収集日におけるスワップポイントの付与日数が複数日の場合は、付与日数で割った数値を掲載しています)
1ヶ月分のスワップポイント比較表
通貨ペア | GMOクリック証券 | GMO外貨 |
---|---|---|
USD/JPY | 5921円 | 5925円 |
EUR/JPY | 5083円 | 5105円 |
AUD/JPY | 3471円 | 3325円 |
NZD/JPY | 3452円 | 3511円 |
ZAR/JPY | 5590円 | 5249円 |
TRY/JPY | 1667円 | 1140.1円 |
MXN/JPY | 7920円 | 8029円 |
CNH/JPY | 取扱なし | 10500円 |
(※:2024年9月の1ヶ月分の累計付与数値を掲載しています)
(※:ZAR/JPY、MXN/JPY、CNH/JPYは10万通貨あたりの買いスワップ。それ以外は1万通貨あたりの買いスワップを掲載)
(※:上記スワップポイントは各社の公式サイトの情報を元に掲載しています)
これからスワップポイントを狙うのなら、GMOクリック証券(FXネオ)がおすすめです。同社では現在、メキシコペソ円と南アフリカランド円でスワップ増量を実施中だからです。終了日は未定。
GMOクリック証券は他にも、トルコリラ円や米ドル円などのスワップポイントも高水準でおすすめとなっています。
また、マイナススワップが低いFX会社をお探しの方にも、GMOクリック証券がおすすめ。というのも、同社は全通貨ペアで「一本値」を採用しているのです。
「一本値」とは、売りスワップと買いスワップが同額になるもの。そのため、GMOクリック証券ではマイナススワップも他社と比べて低水準となっています。
当サイトのスワップポイント比較記事
- スワップ総合比較
- トルコリラ円
- メキシコペソ円
- 米ドル円
- 南アランド円
- 豪ドル円
- ユーロズロチ
- ハンガリーフォリント円
- チェココルナ円
- ブラジルレアル円
- マイナススワップ
- スワップ引き出し
- みんなのFX特集
- LIGHT FX特集
- IG証券特集
- ヒロセ通商特集
- GMOクリック証券特集
- スワップ課税タイミング
- スワップで10万円稼ぐコツ
- スワップサヤ取り
- 1年分のスワップ履歴
当サイトではFXのスワップポイントを主に比較していますが、「CFD銘柄のスワップポイント(調整額)が気になる!」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、ゴールドや原油などのCFD取引における、スワップポイント(調整額)を徹底特集した記事も用意しました。CFD取引のスワップ(調整額)の概要の解説から、各社のスワップ(調整額)比較などを実施。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
スキャルピングは可能?
「GMOクリック証券とGMO外貨は、スキャルピングできるの?」と気になる方もいると思うので、各社のスキャルピングに対する方針を確認してみましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)のスキャルピングに対する方針
当サイトでは、GMOクリック証券にスキャルピングは可能かどうか問い合わせを行い、上記の回答を得ました。
「カバー取引が困難な時間に集中した取引を行う場合や複数のお客様によりレートを操作しうるような数量の取引を行う場合等」については取引規制が行われますが、そうでなければスキャルピングは禁止していないという回答です。また、悪質な行為と判断した場合でなければ、事前に注意喚起を行うとのこと。
個人で取引を行う場合であれば、基本的にスキャルピングは認められると解釈できます。スキャルピング可能なFX会社をお探しの方にも、GMOクリック証券はおすすめ。
GMO外貨(外貨ex)のスキャルピングに対する方針
(※:出所 GMO外貨公式サイト よくあるご質問より抜粋)
GMO外貨の公式サイトのよくある質問では、「スキャルピングはできますか」という質問に対して、上記のような回答が掲載されています。
基本的にはスキャルピングに制限を設けていないようですが、GMO外貨の「カバー取引に影響を与える取引が頻発する場合は、お取引をお断り」する可能性があるとのこと。
PCツールの違いを比較!
次に、GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)の、PCツールの違いを確認してみましょう。各社ツールの画像を掲載しつつ解説していきます。
GMOクリック証券(FXネオ)PCツールの特徴
GMOクリック証券(FXネオ)には複数の取引ツールが用意されており、こちらは「ブラウザ取引画面」になります。
「ブラウザ取引画面」はシンプルな操作で使いやすい上に、注文パネルやポジション管理など、多くの機能や情報を活用できるのが魅力。
GMOクリック証券(FXネオ)ではインストール型の「はっちゅう君FXプラス」も利用できます。Windowsのみ対応。
「はっちゅう君FXプラス」はレイアウトの自由なカスタマイズに対応しています。ワンクリックで即時注文できるスピード注文が便利であり、スキャルピングを利用される方にもおすすめ。
チャート分析に特化した「プラチナチャート」もおすすめです。同ツールはブラウザ環境で利用でき、WindowsとMacの両方に対応しています。
多数のチャート分析機能を備えている上に、チャートを見ながらの注文も可能。また、「プラチナチャート」はFXとCFD(商品や株価指数など)にも対応しており、例えば米ドル円と原油のチャートを並べて表示といったことができます。
GMO外貨(外貨ex)PCツールの特徴
GMO外貨(外貨ex)も複数のPC対応ツールを提供。上記画像は「ブラウザ取引画面」になります。
GMOクリック証券のブラウザ取引画面とはデザインや仕様が異なりますが、シンプルで扱いやすいという点は共通しています。
GMO外貨(外貨ex)ではインストール型の「外貨ex for Windows」も提供。その名の通りWindows専用のツールです。
プロ仕様の上級者向けツールとなっていて、カスタマイズ性能の充実、豊富なチャート分析機能などを搭載。ウィジェットとして配置できるminiモードなど、個性的な機能も備わっています。
チャート分析に特化したツール「Exチャート」も利用可能です。こちらはブラウザ環境で起動でき、WindowsとMacの両方に対応。
全36種類のテクニカル指標を搭載しており、最大6分割チャート表示に対応。複数選択機能が備わっていて、複数チャートの設定を一括で変更できるのが便利です。
スマホアプリの違いを比較!
次に、GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)のスマホアプリをチェックしてみましょう。いずれもiPhone・Android対応となっています。
GMOクリック証券(FXネオ)スマホアプリの特徴
すべての国内FX会社と比較した場合でも、GMOクリック証券(FXネオ)のスマホアプリはおすすめ。使いやすさ、機能性、デザイン性のいずれも優れたツールとなっています。
スピード注文はチャートを見ながら利用可能。さらに、チャート画面からの直感的な発注操作も使えます。チャート画面は最大4分割表示に対応。
スマホアプリ内で見られるマーケット情報も充実。最新ニュースはもちろん、経済指標カレンダーに加え、CFD銘柄のレートまでチェックできます。
GMOクリック証券のスマホアプリはアラート機能も搭載。レート到達を知らせるプライスアラートや、指標発表前に通知してくれる経済カレンダーアラートを利用できます。
GMOクリック証券はスマホアプリだけでなく、なんとApple Watch専用アプリまで対応しています。GMO外貨はApple Watchアプリ非対応。
GMOクリック証券のApple Watch専用アプリでは、為替レートとチャートの確認が可能。さらに、Apple Watch上で「スピード注文」も利用可能です。
Apple Watch専用のFXアプリが使える国内FX会社は非常に貴重です。同アプリに関しては別記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
GMO外貨(外貨ex)スマホアプリの特徴
GMO外貨(外貨ex)のスマホアプリも優れた利便性を実現しています。簡易チャートを表示してくれるプライスボードや、チャートを見ながら使えるワンタッチ注文、4分割チャート表示などが便利。
アプリ内で最新ニュースや経済指標カレンダーをチェックできるのもポイントです。
さらに、GMO外貨のFXアプリでは、一部銘柄を対象とした相場変動通知が使えるのも特徴的。これはGMOクリック証券のFXアプリには備わっていない機能です。
また、外貨exサービス利用者の指値・逆指値の注文状況を確認できる「みんなのオーダー」という情報もおすすめ。これもGMOクリック証券にはありません。
キャンペーン・特典の違いを比較!
GMOクリック証券とGMO外貨のキャンペーンについて知りたい!という方もいると思うので、2社のキャンペーン・特典も確認してみましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)キャンペーン・特典
GMOクリック証券(FXネオ)では、新規口座開設者を対象としたキャッシュバックを実施中です。終了日未定の常設の特典となっています。
FXネオの取引口座を開設後、新規約定数量に応じてキャッシュバックを実施。口座開設月の翌々月までが取引期間となります。
取引数量の条件とキャッシュバックの内訳は以下の通り。ちなみに、GMOクリック証券の証券取引口座を既に持っていてもFX取引口座が未開設なら対象になれます。
GMO外貨(外貨ex)キャンペーン・特典
GMO外貨(外貨ex)でも、新規口座開設者向けのキャッシュバックを開催中です。こちらも終了日未定の常設プログラム。
GMO外貨のFX口座を開設後、新規約定数量に応じてキャッシュバックを実施。GMOクリック証券と同じく、口座開設月の翌々月までが取引期間となります。
取引数量の条件とキャッシュバックの内訳は以下の通り。
GMOクリック証券とGMO外貨の展開に注目!
GMOクリック証券(FXネオ)とGMO外貨(外貨ex)は、同じグループに属していますが別会社であり、スペックやツールには色々と違いがあります。
スプレッドやスワップポイント、取引ツールなど各社の特徴を確認して、自分に最適なFX会社を選んでいただければと思います。
スプレッドやスワップ、キャンペーンなど当記事の情報は随時更新していきます。GMOクリック証券(FXネオ)またはGMO外貨(外貨ex)については、公式サイトもぜひチェックしてみてくださいね。