この記事では小麦のCFD取引に対応した国内業者を詳しく解説!パン、うどん、パスタ、ナンなど食文化に応じて加工され食されている小麦。
大豆、とうもろこし、米と並び人類の主食として世界中で生産・消費されています。小麦先物はアメリカやロンドンの商品取引所で取引されており国際価格が形成されています。
ここではそんな小麦先物のCFD取引に対応した業者を一覧表にて掲載。各業者の取引概要や基本スペックを解説しています。小麦先物への投資をお考えの方はご活用ください。
小麦のCFD、先物が取引できる証券会社一覧表
CFD業者 | 銘柄数 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|
![]() | 約17,000銘柄 | 総銘柄数17,000種類以上! CFD営業収益で世界No.1(※) 全銘柄が1つのツールで完結! | ![]() |
![]() | 150銘柄 | CFD全銘柄で取引手数料無料! 人気銘柄を多彩に取り扱い! 幅広い銘柄で狭いスプレッド配信! | ![]() |
![]() GMO外貨 | 23銘柄 | PCツールに高機能なTradingViewを内蔵 有料プラン相当の機能が無料で使える | ![]() |
![]() | 100銘柄 | 人気の株アプリ「iSPEED」対応 指数、商品、VIXの充実ラインナップ | ![]() |
![]() | 40銘柄 | 楽天証券のMT4でCFD取引ができる! 株価指数・商品CFDの自動売買に対応! | ![]() |
![]() | 24銘柄 | 人気の株価指数と商品を取り扱い! MT4・MT5でのCFD取引に対応! | ![]() |
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
スプレッド・最低証拠金額・取引時間 一覧表
CFD業者 | スプレッド | 最低証拠金額 | 取引時間 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
![]() | 0.6 | 約270円 | 10:00〜22:45、23:30〜4:20 | ![]() |
![]() | 2 | 約390円 | 10:00〜22:45、23:30〜4:15 | ![]() |
![]() | 2 | 約390円 | 10:00〜22:45、23:30〜4:15 | ![]() |
![]() | 2.7 | 約3,900円 | 10:00〜22:40、23:30〜4:15 | ![]() |
![]() | 0.88 | 約3,900円 | 10:00〜22:40、23:30〜4:15 | ![]() |
![]() | 2.25 | 約11,600円 | 10:00〜4:15 | ![]() |
![]() | 1 | 約3,700円 | 10:01〜22:44、23:31〜4:19 | ![]() |
※ スプレッドは2025年7月1日時点に各社取引ツールまたは公式サイトで確認した数値を記載。
※ 最低証拠金額は2025年7月1日時点の情報を記載。
※ IG証券の最低証拠金額は円建て銘柄の数値を記載。
※ 取引時間はいずれも標準時間の情報を記載。
GMOクリック証券で人気のCFD取引に農産物系銘柄が新たに5銘柄追加されました!
追加されたのは「小麦」「ココア」「コーヒー」「コットン」「砂糖」です。今回の追加でGMOクリック証券のCFD総取扱数は150銘柄に増えました。
商品CFDを始めとして世界各国の株価指数、アマゾンやエヌビディアなどの外国株CFD、VIX指数(米国VI)まで厳選された幅広いラインナップを取り揃えています。
少額でも取引できるように取引単位が小さくなったのも注目ポイント。取引CFDならGMOクリック証券が要チェックです!
当サイトの商品CFD比較・特集記事
小麦先物の最新相場動向
2022年2月24日、ロシアはウクライナに全面的に武力による侵攻を実施しました。ロシアは世界第3位の小麦生産国であり、ウクライナも世界第7位の生産量を誇る国です。
世界各国がロシアへの経済政策の一環としてロシアからの農作物の輸出入を制限する動きがでました。その影響を受けて小麦価格は2008年以来の歴史的な高騰を記録。
小麦はアメリカのシカゴ商品取引所(CBOT)で先物が取引されており、国際価格が形成されています。
一時、2008年以来の高値まで値を上げましたが、戦争状態の長期化が避けられないこととロシアからの輸入を再開する動きが広がり価格は下落。
本来、小麦は世界的にも潤沢な供給環境が整っており、需給が比較的安定している農産物です。現状では、価格は高騰前の水準まで戻しています。
もっとも、値動きするときは急激に価格が変動するため資金管理、ポジション管理には十分注意の上、お取引いただければと思います。
小麦の取引方法には先物取引やCFD取引がありますが、個人投資家や個人トレーダーが小麦の売買差益を狙うならCFD取引が最適です。
CFD取引とは、「Contract For Difference(差金決済取引)」の略称です。小麦の先物価格を参照した取引レートで売買差益のやり取りを行う取引方法になります。
CFD取引の特徴は「最大20倍レバレッジ」「空売りが可能」「取引期限がない」「現物のリスクヘッジに活用できる」という点。レバレッジをかけられる点では先物取引と同じですが、先物取引のように限月(取引期限)はなく、現物の受け渡しもありません。
また、売りからも取引に入れるため小麦相場の上昇・下落のどちらもで収益獲得のチャンスとなります。FXを経験されている方であれば、取引の要領はFXと同じです。買い・売りのポジションを持ち、予測通りにレートが動けば決済を行います。
国内には数多くの証券会社やCFD業者がありますが、小麦のCFD取引ができる業者はごく少数です。また、小麦の先物取引は楽天証券やSBI証券などの大手ネット証券では対応していません。
下記にて各業者の基本スペック、取引概要を解説しているので、証券会社選びの参考にご活用ください。
小麦はいくらから取引できる?
【GMOクリック証券】小麦:1注文あたり最小・・・約390円
※2025年7月1日時点の必要証拠金を掲載。必要証拠金は取引時の原資産価格によって変動します。
【IG証券】シカゴ小麦:1注文あたり最小・・・270円
※2025年7月1日時点の必要証拠金を掲載。必要証拠金は取引時の原資産価格によって変動します。
小麦CFDに関するよくある質問Q&A
小麦先物のCFD取引は価格が高騰していることもあり、投資にはある程度まとまった資金が必要です。
そこで注目なのが世界的な米国の穀物メジャーである「アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)」の株式CFD取引です。
ADMは小麦と高い相関性のある米国株式であり、株式CFDであれば現物と比べて約5分の1の資金で取引がスタート可能。
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドに関しては別記事で企業概要から投資方法まで解説しているので、気になる方はぜひご一読ください!
小麦のCFD取引に対応したFX/CFD業者を解説!
国内の証券会社やFX/CFD業者の中で小麦のCFD取引に対応しているのはかなり貴重です。
GMOクリック証券や楽天証券もCFDサービスを提供していますが、小麦には対応していません。以下では、IG証券、オアンダの特徴を簡単に解説をしていきます。
IG証券
IG証券は国内業者の中でもダントツの取扱銘柄数を誇るFX/CFD業者です。小麦をはじめ大豆、コーン、ココア、綿花、パーム油など非常に多彩な農産物CFDに対応。
小麦はシカゴ小麦先物だけでなくロンドン小麦先物のCFDにも対応しています。農産物だけでなく原油やガソリンなどのエネルギー関連、金・銀・プラチナなどの貴金属もCFDにて取引可能。
CFD銘柄の総取扱数は17,000銘柄以上。商品以外にもFX100通貨ペア、主要株価指数、日本国債や米国債などの債券までCFDにて対応しています。国内CFD業者でも取扱銘柄数でIG証券の右に出る業者はいません。
これだけの銘柄数を取り揃えられるのも50年以上に渡って全世界でCFDサービスを提供してきた実績と信頼があるからこそ。IG証券の親会社であるIGグループはCFD営業収益で世界No.1(※)の金融グループです。IG証券はその日本法人になります。
取引ツールはマルチデバイス対応のWEBブラウザ版取引ツールとスマホアプリに対応。狭いスプレッド、取引数量無制限、バイナリーオプション/ノックアウトオプション対応などここでは紹介しきれないほど注目ポイントがたくさんある業者です。
シカゴ小麦は最小取引単位0.1ロットで1注文あたりの必要証拠金が270円(2025年7月1日時点)です。先物取引と比べて少額から取引できるのもIG証券の注目ポイント。
「コモディティの値動きを狙いたい」「少額資金から小麦を取引したい」という方はIG証券をまずチェックしてみてください!
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)

IG証券では口座開設キャンペーンとは別に、「取引量連動型キャッシュバック・プログラム」を毎月開催中です。
FX・株価指数・商品・債券先物・米国株式の月間取引数量(円ベースの想定元本、米国株式のみ米ドル換算)に応じて、上限なしのキャッシュバックを実施。
各資産クラスの月間取引量が合算され、その金額に応じてキャッシュバック支払いレベルが1〜7まで変動。レベルが高いほどキャッシュバック金額が上昇します(ただし米国株式CFDのみ他とは合算されずにレベルが決定)。資産クラスごと・レベルごとの条件とキャッシュバック金額は以下の通り。

FXでは米ドル円のように「標準銘柄」と「大口銘柄」に対応している通貨ペアがありますが、その通貨ペアに関しては当キャンペーンでは「大口銘柄」のみ対象なのでご注意ください。
月間取引数量は新規保有・決済注文を問わずに片道ごとに計算されます。大口取引される方はぜひご活用ください。
外貨ex CFD
GMOインターネットグループ系列「GMO外貨」のCFDサービス「外貨ex CFD」でも小麦の取り扱いがあります。
外貨ex CFDでは随時、銘柄追加が行われており金・銀、原油、天然ガス、コーン、大豆などの商品CFDおよび日経225やNYダウ、S&P500などの株価指数CFDに対応。
取引単位も小さいため「商品CFDは初めて」という方でも安心して取引ができます。
取引ツールには次世代チャートツールとして全世界で利用者を増やし続けている「TradingView:トレーディングビュー」を採用。PC版ツールに内蔵されており、口座開設者は利用条件もなく無料で使えます。
TradingViewをチャートツールとして利用できる小麦のCFD対応業者はかなり限られておりかなり貴重です。
100種類以上のテクニカル指標と80種類以上の描画ツールを搭載。本家TradingViewであれば有料プランでしか使えない複数インジケーターの表示や最大8画面のチャート分割にも対応しています。
ウィンドウは独立して表示できるのでマルチモニターの方にもおすすめです。別記事でも外貨ex CFDのTradingViewについて詳しく解説しているのでぜひチェックしてみてください!
GMO外貨(外貨ex CFD)の口座開設時の注意点
※GMO外貨(外貨ex CFD)はFX口座開設後、会員ページから追加でCFD口座を申し込む必要があります。FX口座開設後すぐにCFD口座の申し込みが可能です。
GMO外貨の外貨ex CFDでは少額取引の「ミニCFD」に対応!すべてのCFD銘柄の最小取引数量が従来の10分の1となっています。
さらに、「ポチッとちょいエフディー!」プログラムを開催中。対象期間内に外貨ex CFD口座を開くと200円がプレゼントされます。
この200円でポジションが持てるため「商品CFDを始めてみたいけど、いきなり入金するのはちょっと・・・。」という方でも実際に取引がスタートできます!
OANDA(オアンダ)
オアンダもIG証券と同じグローバルに金融サービスを提供している国内FX・CFD業者です。
総取扱銘柄数ではIG証券に軍配が上がりますが、厳選された商品・株価指数CFD銘柄を取り揃えています。
商品CFDでは小麦、コーン、大豆、砂糖、WTI原油、北海ブレント原油、天然ガス、金、銀、銅などに対応。株価指数は各国の主要指数をラインナップしています。
オアンダの特徴は取引単位が小さいという点です。小麦であれば最小ロットに必要な証拠金は1万円以下から取引が可能。
その他の商品銘柄や株価指数でも少額から資金量に合わせてポジションを持つことができます。
取引ツールはメタクォーツ社のMT4とMT5です。最新版のMT5で小麦のCFD取引ができるのはオアンダの大きな魅力ですね。
オアンダは「公平・公正な取引環境を提供する」という企業理念でサービスを提供しています。米国で大手監査機関・金融機関でも採用されているオアンダのレート配信は折り紙付き。
「MT4・MT5で小麦を取引したい」「レート配信が信頼できる業者がいい」という方はオアンダをぜひチェックしてみてください!
DMM CFDにて新規8銘柄の追加が実施されました。今回追加されたのは小麦、生牛、赤身豚肉、綿花、砂糖、コーヒー、ココア、オレンジジュースの8銘柄です。
農産物、畜産系のCFD銘柄が中心に追加されました。これにより商品関連の銘柄がさらに充実。砂糖、生牛、オレンジジュースなどは国内でも取扱会社がかなり限られています。
DMM CFDは「スマホでスピード本人確認」を利用すれば最短即日で取引可能です。銘柄追加でさらに取引しやすくなったDMM CFDにご注目を!
小麦について
小麦といえばパンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。日本では古くから米が主食とされてきましたが近年では米の消費量が一貫して減少し続けています。
一方、麺類の消費量は増加しており、2013年には家計支出でパンが米を上回りました。
もっとも、日本では小麦需要量の約9割を海外から輸入しています。日本の輸入小麦は政府が一括管理しており、小麦の国際価格、海上運賃、為替動向を加味した価格となっています。
小麦の生産国と消費国
一方、世界を見てみると生産・消費量のトップはEU諸国です。フランス、ドイツ、イギリスといった欧州各国が世界的にみてトップクラスの生産量と消費量になっています。その他では、中国・インド・ロシア・アメリカといった国が主要な小麦生産国です。
このうち、中国とインドの人口増加に伴う小麦消費量は顕著で中国1国でEU諸国とほぼ同じ水準の生産量・消費量となっています。また、近年はロシアの小麦生産が増加しておりアメリカを凌ぐ小麦生産大国となっています。
小麦の価格変動要因
小麦の価格変動要因としては「天候・自然災害」「中国・インドの食料需要」「作付面積・期末在庫」「バイオ燃料生産の需要」「経済状況・貿易政策」などがあります。
主要生産国での干ばつや自然災害は生産量に直接的な影響を与えます。
また、アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの主要輸出国では他の穀物相場の動向に応じて小麦の作付面積を変更します。
小麦と競合になるのが大豆、とうもろこし、菜種などです。米国農務省(USDA)は主要穀物の作付面積を公表しているため小麦を取引される際は要チェックです。