半導体の受託製造で世界最大手の企業がTSMC(台湾積体電路製造)です。半導体といえばintel(インテル)が世界的にも有名ですが、時価総額では圧倒的にTSMCの方が大きい企業になります。
AppleやNVIDAなど名立たるIT企業の半導体製造を一手に担っている同社に投資をお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事ではTSMCの株式の買い方、購入方法を解説しています。業績や最新マーケット情報、国内の対応ネット証券会社なども合わせて紹介しているので参考にしてみてくださいね。
資金効率を高めてTSMCに投資するならIG証券!
IG証券はTSMCの株式CFD取引に対応した証券会社です。株式CFD取引とは、現物株をやり取りせずレバレッジをかけて売買差益をやり取りする取引方法です。
TSMCの株式CFDでは、最大5倍レバレッジがかけられるため、現物投資の約5分の1の資金で投資がスタート可能。
株式CFDは売りからも取引に入れる(空売り)ため上昇・下落のどちらでも利益を狙うことが可能。
IG証券は国内トップクラスの12,000種類以上の株式CFD銘柄に対応。TSMCのようなADR銘柄も多彩に取り扱いしています。
さらに、人気の米国株式70銘柄は時間外取引(日本時間の18:00~)も可能です。現物株式よりも資金効率を高めてTSMCに投資されたい方はIG証券が要チェック!
TSMC(台湾セミコンダクター)について
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)は台湾の新竹サイエンスパークに本社を構える世界最大の専業半導体ファウンドリー企業です。
TSMCの特徴は「自社ブランドで設計、製造、販売を一切しない」という点です。TSMCというブランドで半導体の製造を行わないことで、クライアントと直接的な競合となるリスクを完全に排除しています。
半導体製造ではインテル、サムスン、マイクロン・テクノロジーズなどが競合となりますが、どの企業も半導体の設計から製造まで自社で行っています。
この点、TSMCは受託製造専門として50%を超すシェアを占めています。高い機密保持性と幅広い製品ラインナップ、大量生産が可能な工場を保有している点がTSMCの大きな強みです。
高い生産能力と技術力で多種多様な製品を展開
TSMCは台湾国内に12インチギガファブ4拠点、8インチ工場4拠点、6インチ工場1拠点を保有。さらに、米国にも8インチ工場2拠点を有しており、半導体の大量生産を可能にする生産能力を持っています。
最先端技術を駆使した半導体から大量生産製品まで幅広く対応できるのもTSMCの特徴です。
スマホ、高性能PC、車載エレクトロニクス、IoTなど多種多様なアプリケーションに利用される半導体を製造することで、需要の変動を緩和し高い利益率を保っています。
クライアントにはAppleやNVIDA、クアルコムなど全世界で事業展開を行っているグローバル企業を抱えおり、最新のiPhone15にもTSMCで製造された5ナノチップが独占利用されています。
日本の熊本県に3つ目の半導体工場を建設予定
TSMCは日本でも最先端の半導体工場を建設中です。2021年10月に熊本県菊陽町に12ナノ半導体を製造する第1工場を建設すると発表。続けて5ナノ半導体を製造する第2工場と最先端の3ナノ半導体を製造する第3工場まで建設予定です。
この発表で開発予定地の熊本県菊陽町の地価は急上昇し、その上昇率は全国クラスを記録。幅広い世代の半導体を製造することで国内での半導体サプライチェーンを強化する見通しです。
日本だけでなく全世界の半導体需要は継続的に高まっています。市場自体が拡大していく中、受託製造で確固たる地位を確立しているTSMCは要注目の銘柄です。
TSMCの会社概要
企業名 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. |
---|---|
本社所在地 | No. 8, Li-Hsin Road 6 Hsinchu Science Park Hsinchu, 300 TWN |
設立年月日 | 1987年2月 |
代表者 | Dr. C.C. Wei, Ph.D. |
業種 | IT・通信 (IT & Communications) |
市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
従業員数 | 51,297人 |
TSMCが製造するメモリー半導体やロジック半導体の他にも、半導体は様々な製品が開発されています。その中でも、今注目されている「パワー半導体」について別記事でまとめています。
「パワー半導体って何?」という方でも分かりやすくまとめているので、半導体セクターに投資をお考えの方はぜひご一読ください!
TSMC(ティッカー:TSM)への投資方法
TSMCは米国のニューヨーク証券取引所にADR銘柄として上場している企業です。
ADR銘柄とは米国預託証券のことで、米国以外の企業の株式に簡単に投資するための仕組みです。現地企業が発行した株式を裏付けとして米国の証券取引所がADR銘柄を発行、投資家はADR銘柄を購入すれば間接的に現地企業に投資が可能です。
ADR銘柄は裏付けとなる株式から生じる経済的権利をすべて含む有価証券なので、株式を直接購入するのとほぼ同じ効果を得ることができます。
TSMCの株の買い方としては、海外株式のADR銘柄に対応したネット証券会社を利用するのが便利です。ADR銘柄といっても通常の米国株式と同じ感覚で購入できます。
国内ではDMM 株、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券などがTSMCの現物株式に対応しています。
TSMCのティッカーは【TSM】です。企業名の略称である【TSMC】とは違うのでご注意ください。上記のいずれかの証券会社でアカウント開設を行い、ADR銘柄で銘柄検索、購入資金を入金すればTSMCの株式が購入できます。
また、TSMCは注目の半導体企業として多くのETF(上場投資信託)にも組み込まれています。TSMCを含む半導体ETFに関しては、別記事でも詳しく解説しています。
TSMCの株式の買い方:現物取引(楽天証券の場合)
具体的に楽天証券でTSMCの株式を現物で購入する方法を解説します。
まず、楽天証券の口座開設を行います。ログインを行い上部のメニューバーから「外国株式」⇒「米国株式」を選択。
「米国株式検索」からティッカーである「TSM」を入力し検索します。
TSMCの画面が開きます。右側の「現物注文」から「買い注文」を選択。
発注画面が表示されます。注文に必要な項目を入力します。
購入したい価格が決まっている場合は指値、現在の価格で購入したい場合は成行を選択しましょう。
口座区分は確定申告をしない場合は特定口座を、確定申告を別で行う場合は一般口座を選びます。NISA枠での購入も可能です。
決済方法は為替レートの変動を考慮して円かドルのどちらかを選ぶことができます。以上が楽天証券でTSMC株を購入する方法です。
TSMCの株式の買い方:CFD取引
現物株式以外にもCFD取引(差金決済取引)という取引方法もあります。CFD取引とは、現物株式をやり取りせず売買差益のみをやり取りする取引方法です。
株式CFDでは最大5倍のレバレッジをかけれたり、株価の下落も取引チャンスにする(空売り)が可能。短期~中期スパンで値動きを利用して値幅を取りたい方はCFD取引がおすすめです。
国内では、IG証券、楽天証券(楽天CFD)がTSMCのCFD取引に対応しています。
もっとも、CFD取引は現物株式に投資するわけではありません。あくまで売買差益のみをやり取りする取引方法なのでレバレッジと資金管理には十分ご注意してお取引ください。
CFD取引については別記事で基礎知識からメリット・デメリットまで詳しく解説しています。
楽天CFDにて米国株式とETFのCFD銘柄が追加されました。これで楽天証券は米国株式を現物・信用・CFD取引の3種類で取引できる貴重な証券会社となりました。
米国株式のCFD取引ではレバレッジ5倍(ETFは10倍)で取引可能。現物取引と比べて約5分の1の資金でポジションを持つことが可能です。追加された銘柄は以下の通り。
項目 | 概要 |
---|---|
取引時間 | サマータイム:22:30~04:55/標準時間:23:30~05:55 |
証拠金率 | 株式銘柄:20%(5倍)/ETF銘柄:10%(10倍) |
株式CFD | アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、アルベマール、アリババ・グループ・ホールディング、アルファベット クラスA、アマゾン・ドット・コム、アップル、ASMLホールディング、バイドゥ、ビリビリ、シースリー・エーアイ、コインベース 、クーパン、JD.COM(京東商城)、JPモルガン・チェース、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、ネットフリックス、ニオ、エヌビディア、パランティア・テクノロジーズ、PDDホールディングス、リヴィアン・オートモーティブ、セールスフォース、スノーフレーク、シンボティック、タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング、テスラ、ユーアイパス、アップスタート・ホールディングス |
ETF | iシェアーズ MSCI ブラジル ETF、iシェアーズ MSCI マレーシア ETF、iシェアーズ MSCI フィリピン ETF、iシェアーズ MSCI 韓国 ETF、iシェアーズ MSCI トルコ ETF、ヴァンエック・インドネシア・インデックスETF、ヴァンエック・ベトナムETF |
TSMC、エヌビディア、テスラ、アップル、アマゾン、メタ、アルファベット、ネットフリックスなどの世界的企業の他、半導体・EV・AI関連など幅広い銘柄が取引できます。
大手ネット証券の楽天証券で米国株のCFD取引まで可能となったのは非常に便利ですね。資金効率を高めつつ、現物株のリスクヘッジにも活用できる楽天CFDにご注目を!
TSMCのCFD取引対応業者を比較!
※「取引手数料」=米国株CFDの取引手数料
※「取引時間」=米国株CFDの標準時の取引時間
業者 | 株式対応銘柄 | 取引手数料 | 取引時間 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|
IG証券 | 約12,000銘柄 (米国、日本、他多数) | 2.2セント(※1) | 18:00〜 翌10:00 | 取り扱い銘柄の多さで選ぶならココ | |
楽天証券(楽天CFD) | 29銘柄 (米国) | 無料 | 23:30〜 翌5:55 | 大手ネット証券 |
(※:個別株CFDの取引に際しては別途スプレッドが発生します)
(※1:IG証券の米国株式CFDでは1株あたり片道2.2セントの取引手数料が発生、最低手数料は16.5ドル。手数料は国によって異なります)
IG証券
TSMCのCFD取引をするなら自信を持っておすすめできるのがIG証券です。IG証券は1974年設立、全世界で30万人以上のトレーダーにCFDサービスを提供しているIGグループの日本法人。
CFD収益ベースで世界No.1(※)の実績を誇るグルーバルプロバイダーになります。IG証券の特徴は「取扱銘柄数が国内トップクラスの約17,000種類以上」という点です。
TSMCやアップルなど米国主力企業はもちろん、マイナーな銘柄まで幅広くカバーしています。個別株、株価指数、債券、商品、外国為替など多彩なアセットクラスをワンストップで取引可能。
TSMCのようなADR銘柄の株式CFDが取引できる国内業者は非常に貴重です。
IG証券の取引ツール
IG証券の取引ツールはPC版ツールとスマホアプリの2種類です。PC版ツールは数クリックで注文が確定できるよう設計されたシンプルかつ高機能な取引ツールです。
市場価格、スプレッド、証拠金の概要を把握しつつ瞬時にポジションを保有したり、指値・逆指値をチャート上で動かして指定できたりと使い勝手は抜群。
豊富なテクニカル指標と描画ツール、アラート機能も充実しています。TSMCのCFD取引に興味がある方はぜひIG証券をチェックしてみてください!
※IGグループの財務情報よりグローバル大手CFD各社公表の財務データを比較(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
スマホアプリで米国株に投資される方はmoomoo証券のスマホアプリをぜひチェックしてみてください。
新しくサービスを開始したmoomoo証券は「米国株投資の常識を覆す」をコンセプトに驚くほど高機能な米株アプリを提供しています。
上記はTSMCの取引画面を開いたものですが、リアルタイムの歩み値一覧や約定分析、流動性分析などスマホアプリとは思えないほどの情報量が詰まっています。
TSMCの機関投資家持ち株比率やその増減も確認可能。iPhone/Androidの各アプリストアから無料でダウンロードできるのでぜひ一度お試しを!
moomoo証券で待望の日本株の現物取引がスタート!
moomoo証券では、2024年3月18日より待望の日本株の現物取引にも対応しました。東証上場株式、ETF、REIT、ETNが取引できます。
日本株の取引手数料は約定代金・株数に関わらず無料です。米国株と合わせて日本株も取引できるようになり、取引の幅がぐんっと広がりました。
大手ネット証券で現物株式に投資するよりも格段にコストを抑えられるmoomoo証券は要チェックの証券会社です!
TSMCの現物株式対応!ネット証券を比較!
証券会社 | 取扱銘柄 | 取引手数料 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
SBI証券 | 約6,000銘柄 | 0.45% | 大手ネット証券 証券口座開設数1,300万以上 | |
楽天証券 | 約4,950銘柄 | 0.45% | 新規口座開設数1位(※1) 豊富なキャンペーン開催 | |
マネックス証券 | 約5,000銘柄 | 0.45% | 時間外取引(プレ、アフター)可能 米株買付時の為替手数料0円 | |
松井証券 | 約4,700銘柄 | 0.45% | 100年以上の歴史を誇る老舗 「リアルタイム株価」無料 | |
moomoo証券 | 約7,000銘柄 | 0.132%(※2) | 業界屈指の格安手数料 米国株の信用取引スタート | |
Webull証券 | 約7,000銘柄 | 0.20% | 本格的な板情報や気配値をスマホで確認 米国株オプション対応 |
※取引手数料はすべて税抜の金額を掲載しています(moomoo証券を除く)
※1:口座数上位5社(auカブコム証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券)で2018年〜2022年の5年間の新規口座合計数で比較、楽天証券調べ。
※2:moomoo証券はベーシックコースの数値を掲載。約定代金8.3米ドル以下は取引手数料が0円となります。
DMM 株
TSMCの現物株式を購入するならおすすめなのがDMM 株です。DMM 株の特徴は「米国株式の取引手数料が0円」という点。
購入数量や取引回数に制限は一切なく、どれだけ取引しても取引手数料は発生しません。米国株式のデイトレードや短期売買をお考えの方にはDMM 株が最適。
決済方法は円貨決済のみで、1ドルあたり25銭の為替手数料が発生しますが、為替手数料はSBI証券や楽天証券でも同じく発生します。
取引手数料がかからない分、取引コストを抑えることが可能。「スマホでスピード本人確認」を利用すれば最短当日中にアカウント開設もできます。
「取引コストはできるだけ抑えたい」「TSMC株を今すぐ買いたい」という方はDMM 株が要チェック。
SBI証券
老舗ネット証券会社のSBI証券でもTSMCの現物株式が購入できます。SBI証券はリーズナブルな取引手数料と豊富な取扱銘柄数、大手ならではの充実したサービスが魅力的。
米国株式は約4200銘柄に対応、大型株から旬のIPO銘柄、中小型銘柄まで多彩なラインナップです。TSMCのようなADR銘柄も充実しています。
また、新米国株式取引専用のスマートフォンアプリ「米国株アプリ」も新しくリリースしています。
過去20年分の株価データや複数期間のチャート比較、テーマ別/キーワード別のスクリーナー機能など豊富な機能を標準搭載。
その他にも、保有している米国株式を貸し出すことで貸株金利が受け取れる米国貸株サービスや投資信託のクレジットカード決済でポイントが貯まるサービスなど大手ならではの充実したサービスが魅力の証券会社です。
楽天証券
「楽天カードや楽天市場をよく利用する」という方におすすめなのが楽天証券です。楽天証券でもTSMCを始めとした米国個別株、ADR銘柄に対応。
取扱銘柄数は4,950銘柄以上、SBI証券と同水準のラインナップを取り揃えています。
取引ツールはPC版ツール「マーケットスピード」とiPhone/Android対応のスマートフォンアプリ「iSPEED」を配信。特に、スマホアプリはPC並みの機能性を搭載した秀逸なツールに仕上がっています。
また、一部の米国ETFは買付手数料が無料になったり、楽天カードで投信積立を決済すれば楽天ポイントがもらえたりと関連サービスが非常に充実しています。
貯まった楽天ポイントは「ポイント投資」のサービスを活用すれば、国内株式、投資信託、バイナリーオプションなどの購入資金に充てることも可能です。
「普段からよく楽天のサービスを使う」「楽天銀行、楽天カードを利用している」という方は楽天証券がおすすめ。
マネックス証券
ネット証券のなかでも米国株式、中国株式が充実しているのがマネックス証券です。米国株、中国株は合わせて6,000銘柄以上に対応(ADR銘柄、ETFを含む)。
中国株式も2,000銘柄以上に対応しており、香港証券取引所に上場しているほぼすべての銘柄が取引できます。
マネックス証券は、通常の米国株式が開く時間帯(標準時22:30~翌6:00)以外で最大12時間取引ができるのも注目ポイント。
プレ・マーケット(22:00~23:30)、アフター・マーケット(翌6:00~10:00)でも取引ができるため、決算発表や突発的なニュースにも柔軟に対応できます。
取引ツールもPC版とスマホアプリを配信、注文方法も豊富に対応しているため取引の幅がぐっと広がります。
特に、「銘柄スカウター 米国株」というスクリーナーツールが非常に便利です。多彩な条件設定からお宝銘柄を探し出す際に重宝します。別記事でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
松井証券
松井証券にて銘柄追加が実施されADR銘柄としてTSMCが取引可能となりました。
松井証券といえば、100年以上の歴史を持つ国内でも老舗の証券会社。長年に渡って証券サービスを提供してきた実績と信頼は折り紙付きです。
新スタートした米国株式の現物取引サービスでは業界最安水準の手数料、リアルタイムのレート配信、多彩な注文方法にも対応。
取引手数料は約定代金×0.45%(税込0.495%)と楽天証券やSBI証券と同水準です。最低手数料は0米ドル、上限手数料は20米ドル(税込22米ドル)となります。
さらに。米国株取引の専用ダイヤル「米国株サポート」があるなど、充実したサービスを提供しています。「米国株の証券会社を探している」という方はぜひチェックしてみてください!