この記事では、銅の先物取引、CFD、ETFなど各取引に対応した国内の証券会社を特集しています。銅の取引ができる証券会社は非常に少ないため、証券会社選びの参考としてご活用ください。
銅の先物/CFD対応の証券会社一覧表
証券会社 | 取引方法 | 取扱銘柄 | 特徴 | 公式 |
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IG証券 | CFD | NY銅先物 銅ETF | 銅とその他、10種類の貴金属CFDに対応 CFD銘柄17,000種類以上を取り扱い | |
GMOクリック証券 | CFD | 150銘柄 | 銅先物が新たに商品CFDに追加 総合力No.1の大手ネット証券で安心できる | |
GMO外貨 | CFD | 23銘柄 | 銅先物、金スポット、銀スポット対応 TradingView内蔵ツール提供 | |
楽天CFD | CFD | 銅 | 大手ネット証券で銅CFDができる 金、銀、プラチナ、パラジウム対応 | |
楽天証券 | 現物 | 銅ETF | 多彩な金融商品を取り扱い 各種キャンペーンや特典がお得 | |
OANDA CFD | CFD | 銅(COPPER) | 銅、ゴールドなど商品銘柄が新追加 株価指数・商品24銘柄に対応 | |
SBI証券 | 現物 | 銅ETF | 国内トップクラスの口座開設数 豊富な国内外の個別株式/ETFに対応 |
スプレッド・最低証拠金額・取引時間 一覧表
CFD業者 | スプレッド | 最低証拠金額 | 取引時間 | 公式サイト |
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IG証券 | 20 | 約115,700円 | 8:00~翌7:00 | |
GMOクリック証券 | 150 | 約310円 | 8:00~翌7:00 | |
GMO外貨 | 150 | 約310円 | 8:00~翌7:00 | |
楽天証券(楽天CFD) | 40 | 約3,100円 | 8:00~翌6:55 | |
OANDA証券 | 14.9 | 約7,600円 | 8:01~翌6:59 |
※ スプレッドは2024年12月2日時点に各社取引ツールまたは公式サイトで確認した数値を記載。
※ 最低証拠金額は2024年12月2日時点の情報を記載。
※ 取引時間はいずれも標準時間の情報を記載。
※ IG証券は「NY銅先物」の情報を記載。
GMO外貨の「外貨ex CFD」で銅のCFD取引が可能です。外貨ex CFDは豊富な商品CFDと主要国から厳選された株価指数CFD銘柄に対応。
全CFD銘柄の最小取引数量が10分の1になるミニCFDというサービスを提供しており少額から銅に投資できます。
ミニCFDでは1注文あたりに必要な証拠金が低く設定されており、数千円もあればポジションを持つことが可能です。
さらに、取引ツールには全世界で人気の「TradingView(トレーディングビュー)」も採用。少額から銅のCFD取引をするなら外貨ex CFDは要チェックです!
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銅の先物相場について
銅は景気動向に敏感な銘柄です。電線や家電製品の部品として多種多様な用途があり、現代社会には必要不可欠な金属になります。
世界最大の銅産出国であるチリの銅委員会「COCHILCO」は四半期に一度、銅の将来価格についてレポートを発表しており、銅は「流動性スーパーサイクル」に入っているとしています。
流動性スーパーサイクルとは、銅の需要が構造的・持続的に増加し、中長期的に需給関係が変化していくことです。
現代社会は環境保護推進のため、「脱炭素」「ESG」「再生可能エネルギー」「グリーン水素」など様々な技術開発が同時に進められています。
このいずれの技術にも銅は非常に重要な金属です。さらに、電気自動車(EV車)は従来のガソリン車よりも4倍もの銅を使用します。
2040年までに銅需要は8倍になる見通し
現状の化石燃料を使ったエネルギー生産からクリーンエネルギーへの転換について、COCHILCOのレポートでは銅需要が2020年の1,200千トンから2040年までに5,400千トンまで増加するとしています。
さらに、2040年までにすべての自動車がEVに置き換わる場合、2040年の銅需要は9,600千トン(約8倍)にまで増加する見通しです。こうした社会の進歩に伴うスーパーサイクルのなかで、銅需要は構造的に増えていくでしょう。
もっとも、地政学リスクや急激な需給の変化次第では価格が大きく動く可能性もあります。取引の際には資金管理、ポジション量には十分ご注意のうえ、お取引ください。
電気自動車の開発は全世界で行われていますが、今、注目を集めているEVメーカーが「BYD」です。
300社近いEVメーカーが乱立している中国でトップクラスの生産台数と売上高を誇るのがBYDです。別記事ではBYDの概要や特徴を詳しく解説しているのでぜひご一読ください。
銅の取引方法(先物/CFD/ETF)
銅の取引方法には、先物取引、CFD取引、銅関連のETFなどがあります。
このうち、銅の先物取引は限月(取引期限)があることや資本金が高額なことから、投資上級者・プロ向けの投資方法です。
銅に投資をされたい方におすすめなのが銅のCFD取引です。
取引手数料は基本的に無料(別途、スプレッドが発生)
現物取引と比べて少額の資金で始められる(最大20倍のレバレッジ)
買い/売りの両方から取引に入れる(空売りが可能)
取引時間がほぼ24時間なので、いつでもリアルタイムで取引可能
資金管理、ポジション管理は必須(証拠金不足でロスカット、追証の発生)
銘柄ごとに特有の取引コストがかかる(金利調整額、ファンディングコストの発生)
海外マーケットの情報が取得しにくい
CFD取引は銅の現物をやり取りせず、売買差益のみをやり取りする取引方法です。
銅のCFD取引では最大20倍のレバレッジをかけることが可能。少額の資金から取引をスタートできます。中長期スパンで銅の値動きを狙いたい方はCFD取引が最適です。
より、中長期的に銅の価格上昇を狙いたい場合は銅の関連ETFを現物で保有するのがおすすめ。
銅のETFでは、「United States Copper Index Fund(CPER)」や「ヴァンエック・ベクトル・レアアース/戦略的金属ETF(REMX)」などがあります。
以下では銅のCFD取引、ETFに対応している証券会社を解説しているので、業者選びにご活用ください。
IG証券
国内の証券会社で銅先物のCFD取引に対応しているのがIG証券です。
IG証券では、NY銅先物CFD取引に対応。円建て、米ドル建ての両方が可能で、最小ロットは0.25単位(必要証拠金:84,233円、2024年12月2日時点)から取引ができます。
銅のCFD取引に対応している証券会社がかなり限られているなか、IG証券は少額から銅先物が取引できる貴重な業者です。
IG証券の銅CFD取引ツール画面
貴金属関連では銅以外にも、金、銀、プラチナ、パラジウム、ニッケル、アルミニウム、鉛、亜鉛、鉄鉱石などのベースメタルも取引可能。
CFD銘柄は総数17,000種類以上に対応しており、国内の大手証券では取引できない銘柄もIG証券では取り扱いがあります。
取引ツールはマルチデバイス対応のPC版ツールとスマホアプリの2種類を配信。特に、PC版ツールは非常に高機能で多彩なテクニカル指標と描画ツールを標準搭載。IG証券で取り扱いのある銘柄はすべて1つのツールで取引できるので非常に便利です。
「銅以外にも商品CFDを取引したい」「個別株、株価指数、為替、債券も取引する」という方はIG証券が要チェック!
GMOクリック証券
国内大手ネット証券の1つであるGMOクリック証券でも商品CFDにて銅先物の取り扱いがあります。GMOクリック証券では貴金属関連銘柄として銅先物、金スポット、銀スポットの3種類に対応。
これまで金と銀のみの取り扱いでしたが、新たに銅先物も追加されています。これで取扱銘柄は150銘柄まで充実しました。
GMOクリック証券は金・原油などの商品CFDとFXで取引高世界トップクラスのサービスを提供しており、国内で非常に多くの人から選ばれている業者になります。
CFD取引は初めてという初心者の方から上級者の方まで多くの人に選ばれている理由は「総合的なスペックが高い」からです。狭いスプレッド、少額取引、自社開発の取引ツール、大手の安心感などサービス全体のスペックが非常に高い業者です。
会社としてもGMOインターネットグループの一員なので経営基盤は盤石、CFD取引に関して分からないことがあれば電話で問合せができるサポートにも対応しています。
「大手ネット証券で安心してCFD取引をしたい」という方はGMOクリック証券がおすすめ!
OANDA(オアンダ)
国内で人気のFXサービスを提供しているオアンダでも銅を始めとした商品CFDおよび株価指数CFDに対応しています。
オアンダでは銅、金、銀、原油、北海ブレント原油、天然ガス、コーン、大豆、小麦、砂糖など貴金属からエネルギー、農産物と多彩な商品CFDをラインナップ。
IG証券には総銘柄数で劣りますが、厳選された商品銘柄を少額から取引できます。
取引ツールはFXでもお馴染みのMT4とMT5です。特に、MT5で銅のCFD取引ができるのは注目ポイントです。
MT4よりも動作スピードが格段に向上したMT5は自動売買にも対応しています。オアンダ独自のMT5インジケーターも口座開設者であれば無料で利用可能。
普段からMT4やMT5を使われている方はオアンダがおすすめです!
SBI証券
国内でトップクラスの口座開設数を誇るSBI証券では銅の投資信託/ETFの現物取引に対応しています。
CFD取引は対応していませんが、国内外の多彩な投資信託、ETFへの投資が可能。
取引ツールの機能性や銘柄数ではIG証券に軍配が上がりますが、「国内の老舗ネット証券で安心して取引したい」という方はSBI証券がおすすめです。
楽天証券
楽天証券でもSBI証券と同様に銅関連の投資信託やETFの現物取引に対応しています。
以前までは、商品先物取引にて銅の取り扱いがありましたが、現在では銘柄が廃止されています。
楽天証券は時期に応じて、多彩なキャンペーンを開催しています。取引量に応じてお得な特典が受けられたりするので、「普段から楽天の関連サービスをよく利用する」という方は楽天証券も要チェック。