この記事ではコーン(とうもろこし)の先物取引、CFD取引、ETFや関連株式銘柄が取引できる証券会社やFX業者を徹底解説。コーンが取引できる証券会社やFX業者は限られており、各社毎に取引の方法が異なります。
各証券会社やFX業者が対応している銘柄、取引概要、おすすめの業者など詳しく解説しています。コーン(とうもろこし)を取引したいと考えておられる方はぜひご活用ください。
とうもろこし(コーン)のCFD、先物、ETFが取引できるFX・証券会社一覧表
CFD業者 | 銘柄数 | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|
IG証券 | 約17,000銘柄 | 総銘柄数17,000種類以上! CFD営業収益で世界No.1(※) 全銘柄が1つのツールで完結! | |
GMOクリック証券 | 150銘柄 | CFD全銘柄で取引手数料無料! 人気銘柄を多彩に取り扱い! 幅広い銘柄で狭いスプレッド配信! | |
GMO外貨 | 23銘柄 | PCツールに高機能なTradingViewを内蔵 有料プラン相当の機能が無料で使える | |
楽天CFD | 78銘柄 | 人気の株アプリ「iSPEED」対応 指数、商品、VIXの充実ラインナップ | |
OANDA証券 | 24銘柄 | 人気の株価指数と商品を取り扱い! MT4・MT5でのCFD取引に対応! |
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
スプレッド・最低証拠金額・取引時間 一覧表
CFD業者 | 取引手数料 | 最低証拠金額 | 取引時間 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|
IG証券 | 無料 | 約63,400円 | 10:00〜22:45、23:30〜翌4:20 | |
GMOクリック証券 | 無料 | 約310円 | 10:00〜22:45、23:30〜翌4:15 | |
GMO外貨 | 無料 | 約310円 | 10:00〜22:45、23:30〜翌4:15 | |
楽天証券(楽天CFD) | 無料 | 約3,100円 | 10:00〜22:40、23:30〜翌4:15 | |
OANDA証券 | 無料 | 約3,400円 | 10:01〜22:44、23:31〜翌4:19 |
※ 最低証拠金額は2024年11月1日時点の情報を記載。
※ 取引時間はいずれも標準時間の情報を記載。
GMO外貨の「外貨ex CFD」にて全CFD銘柄の最小取引数量が10分の1になるミニCFDが開始!
外貨ex CFDは豊富な商品CFDと主要国から厳選された株価指数CFD銘柄が取引できます。
ミニCFDに対応したことで1注文あたりに必要な証拠金が大きく下がりました。数千円もあればポジションを持つことが可能です。
取引ツールには全世界で人気の「TradingView(トレーディングビュー)」も採用しています。少額から商品CFDを取引するならGMO外貨の外貨ex CFDは要チェックです!
当サイトの商品CFD比較・特集記事
とうもろこし(コーン)先物の相場状況、今後の見通し
2022年2月24日、ロシアはウクライナに対して侵攻を実施しました。ウクライナは世界でも有数のとうもろこしの生産地です。
米国農務省が公表している主要国のとうもろこし需給見通しでは、年間約3,900万トンもの生産量を誇っており、これは世界第5位の数値です。
とうもろこし先物の相場はウクライナの情勢が緊迫し始めた頃より価格が高騰。2015年から安定していた価格は一気に120%上昇(約2.2倍)にまで上昇しました。
その後、ロシアからの輸出が正常化したことや黒海を経由した安全な輸出が可能となったウクライナの輸出量が増加したことから価格は元に戻りつつあります。
今後の見通しを予測するのは困難ですが、資金管理には十分ご注意の上、取引に臨んでいただければと思います。
とうもろこし(コーン)の取引方法
先物市場においてコーン価格というとシカゴコーンが一般的です。シカゴ商品先物取引所(CBOT)で取引されているシカゴコーンはコーン先物価格の指標とされています。
コーンの取引方法としては先物取引、CFD取引(差金決済取引)、とうもろこし関連の国内外株式、ETFなどがあります。コーンの先物取引であれば楽天証券が対応、CFD取引であればIG証券にて取引が可能です。
国内大手ネット証券のGMOクリック証券も商品CFDにてコーンの取引に対応しています。
短期間で大きく利益を狙うならCFD取引
CFD取引とは「Contract For Difference」の略称で、日本語では差金決済取引のことをいいます。
差金決済取引は現物をやり取りせず、売買代金の差益のみをやり取りする取引方法のことで、FXも外国為替を利用した差金決済取引です。
原資産(レートを参照する銘柄)となる先物から取引レートを作成し、売買を行います。現物のやり取りがある先物取引と比べて、取引コストが低い、少額からスタートできるといったメリットがあります。
取引手数料は無料(別途、スプレッドが発生)
現物取引と比べて少額の資金で始められる(最大20倍レバレッジ)
売りから取引に入れる(空売り)ができる
先物取引では取引期限があるが、CFDには取引期限がない
コーンであれば、シカゴの商品先物取引所で先物取引が行われていますが、この先物価格を参照しCFD取引を行います。
コーン先物の値動きとほぼ同じ値動きをするため、コーン先物に投資して売買差益を狙いたい方はCFD取引が最適です。
コーンのようなコモディティ(商品)のCFD取引では最大20倍レバレッジをかけたり、空売りが可能。コーン先物相場の上昇時、下落時のどちらもでトレードチャンスにできるため、取引の幅が大きく広がります。
下記にてコーン先物のCFD取引に対応した、証券会社やFX/CFD業者の特徴、取引概要を解説しているので参考にしてみてくださいね。
とうもろこし(コーン)のCFD取引に対応業者解説!
IG証券
コーン先物のCFD取引に対応した貴重な国内業者の1つがIG証券です。
IG証券は為替の本場、ロンドンで創業50年以上のIGグループの日本法人。IGグループはCFD取引で営業収益世界No.1の実績を誇るグローバルプロバイダー(※)です。17,000種類以上のCFD銘柄を取り扱っており、シカゴコーン先物がCFDにて取引可能。
※IGグループの財務情報より(2022年10月時点、FXを除いた収益ベース)
IG証券ではシカゴコーンを「期限なし(つなぎ足)」と「期限ああり(先物)」の2種類にて対応しています。「期限なし」では、IG証券独自のアルゴリズムで継続的な価格配信を行っているため、取引期限を気にせず長期的なスパンで価格の分析が可能です。
期限なしの最小取引単位は30単位(1注文あたり必要証拠金:63,447円、2024年11月1日時点)です。先物取引と比べて少額から取引がスタートできるのも注目ポイント。
※必要証拠金は取引時点の先物価格によって変動します。
もっとも、IG証券の最大の特徴は「銘柄の豊富さ」です。農産物CFDだけでもシカゴコーン先物を含む16銘柄に対応。シカゴ大豆やシカゴコメ、NY綿花、ロンドン砂糖、シカゴ小麦といった商品も取引できます。その他にも、シカゴ材木、NYオレンジジュース、NYコーヒー、ロンドンココアなども取り扱い。
これだけの商品銘柄に対応しているのは国内でIG証券だけ。限月のある先物取引も可能なので、自分がやりやすい取引方法と銘柄を選ぶことができます。
取引ツールも非常に秀逸で豊富なテクニカル指標と描画ツールを標準搭載したWebブラウザ版ツールとスマホアプリの2種類を配信。コーン先物のCFD取引をするなら、まずIG証券をチェックしてみてください!
IG証券では口座開設キャンペーンとは別に、「取引量連動型キャッシュバック・プログラム」を毎月開催中です。
FX・株価指数・商品・米国株式の月間取引数量(米ドル換算)に応じて、上限なしのキャッシュバックを実施。
月間取引数量によってレベルが【1】〜【3】まで変動し、レベルが上がるとキャッシュバック金額も増えていきます。アセットクラスごと・レベルごとの条件とキャッシュバック金額は以下の通り。
アセットクラス | レベル | 月間総取引量(米ドル換算) | 100万米ドルあたりのキャッシュバック金額 | キャッシュバック金額(上限なし) |
---|---|---|---|---|
FX | 【1】 | 5,000万ドル〜 | 500円 | 25,000円〜 |
【2】 | 2億5,000万ドル〜 | 750円 | 187,500円〜 | |
【3】 | 5億ドル〜 | 1,000円 | 500,000円〜 | |
株価指数 | 【1】 | 4,000万ドル〜 | 200円 | 8,000円〜 |
【2】 | 1億ドル〜 | 500円 | 50,000円〜 | |
【3】 | 2億ドル〜 | 700円 | 140,000円〜 | |
商品 | 【1】 | 500万ドル〜 | 500円 | 2,500円〜 |
【2】 | 2,000万ドル〜 | 700円 | 14,000円〜 | |
【3】 | 3,000万ドル〜 | 900円 | 27,000円〜 | |
米国株式 | 【1】 | 150万ドル〜 | 5%(※1) | |
【2】 | 600万ドル〜 | 15%(※1) | ||
【3】 | 5億ドル〜 | 25%(※1) |
(※:FXは5,000万ドル以上、株価指数は4,000万ドル以上、商品は500万ドル以上、米国株式は150万ドル以上の月間総取引量から対象)
(※1:米国株式のみ支払い取引手数料(税抜)に対して表内のキャッシュバック率が適用されます)
4種類あるアセットクラスの内、どれかひとつでもレベル【1】〜【3】に到達すれば、他のアセットクラスにも同じレベルが適用される、というルールにも注目(例:FXでレベル【3】に到達すれば、株価指数・商品・米国株式でも【3】が適用)。
月間取引数量は新規保有・決済注文を問わずに片道ごとに計算されます。大口取引される方はぜひご活用ください。
IG証券の農産物商品CFD(期限なし)取引概要
取引銘柄名 | ±1pipsの損益額 | 最小スプレッド | 維持証拠金額 | 取引時間 |
---|---|---|---|---|
シカゴコーン先物 | $50(JPY100) | 0.6 | 5% | 10:00-22:45 23:30-4:20 |
※下記スプレッドは相場の急変時や流動性の低下時等に拡大することがあります。
※夏時間は取引時間が9:00-21:45、22:30-3:20となります。
IG証券の農産物商品CFD(先物)取引概要
取引銘柄名 | 1ロット | ±1pipsの損益額 | 維持証拠金額 | 取引時間 | 限月 |
---|---|---|---|---|---|
シカゴコーン | 5,000 ブッシェル | USD50 | 5% | 10:00-22:45 23:30-4:20 | 3月、5月、7月、9月、12月 |
※IG証券の「農産物CFD」では、銘柄の価格変動によって売買損益が発生します。農産物CFD取引では、限月になると取引期限が到来し、清算は現金による差金決済であり、現物の受渡しは行いません。なお、IG証券がお客様に提示する売値/買値は、原市場における商品価格に基づいて算出されています。
※夏時間は取引時間が9:00-21:45、22:30-3:20となります。
※最終取引日は前月の最後から2番目の営業日となります。
とうもろこし先物のCFD取引は価格が高騰していることもあり、投資にはある程度まとまった資金が必要です。
そこで注目なのが世界的な米国の穀物メジャーである「アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ティッカー:ADM)」の株式CFD取引です。
ADMはとうもろこし先物と高い相関性のある米国株式であり、株式CFDであれば現物取引の約5分の1の資金から取引がスタート可能。
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランドに関しては別記事で企業概要から投資方法まで解説しているので、気になる方はぜひご一読ください!
GMOクリック証券
国内大手ネット証券の1つであるGMOクリック証券でも商品CFDにてコーンの取り扱いがあります。GMOクリック証券では農産物の商品CFDとしてコーン、大豆の2種類に対応。
取引手数料は無料、呼値0.1ドル、取引単位はCFD価格の1倍、取引時間は月曜~金曜の10:00-22:45、23:30~翌4:15までが基本スペックとなっています。
GMOクリック証券は金・原油・コーンといった商品CFDおよびFXでも取引高世界トップクラスのサービスを提供しており、国内で非常に多くの人から選ばれている業者になります。
CFD取引は初めてという初心者の方から上級者の方まで多くの人に選ばれているのは「総合的なスペックが高い」からです。狭いスプレッド、安定した約定力、使いやすい取引ツールなどサービス全体のスペックが非常に高い業者です。
会社としてもGMOインターネットグループの一員なので経営基盤は盤石、CFD取引に関して分からないことがあれば電話で問合せができるサポートにも対応しています。
「大手ネット証券で安心してCFD取引をしたい」という方はGMOクリック証券がおすすめ。
GMOクリック証券の商品CFD(コーン)取引概要
取引銘柄名 | 参照原資産 取引所 | 呼値 | 通貨 | 取引単位 | 最大建玉枚数 | 取引時間 |
---|---|---|---|---|---|---|
コーン | コーン先物 CME | 0.1ドル | USD | CFD価格の1倍 | 10,000枚 | 月~金 10:00-22:45 23:30-翌4:15 |
大豆 | 大豆先物 CME | 0.1ドル | USD | CFD価格の1倍 | 10,000枚 | 月~金 10:00-22:45 23:30-翌4:15 |
※取引時間は日本時間で掲載。米国夏時間は9:00-21:45、22:30-翌3:15
※価格調整額の受け払いが発生します。
※権利調整額の受払いは発生しません。
外貨ex CFD
同じGMOインターネットグループ系列のGMO外貨の「外貨ex CFD」でもコーンCFDの取り扱いがスタートしました。
商品CFDは金、銀、WTI原油、天然ガスの4種類だったところからコーン、大豆、小麦が追加され農作物のCFD取引にも対応。銘柄数としてはGMOクリック証券には及びませんが、トレードしたい銘柄が決まっている方には問題ありませんね。
外貨ex CFDの特徴はPCブラウザ版ツールにTradingViewを内蔵しているという点です。TradingViewをチャートツールとして利用できる商品CFD対応業者はかなり限られています。
GMOクリック証券はオリジナルの取引ツールを提供しているためTradingViewは使えません。使い勝手の良いトレードツールは快適な取引環境には必須です。
この点、外貨ex CFDのTradingViewは高機能です。100種類以上のテクニカル指標と80種類以上の描画ツールを搭載。UIも本家TradingViewとほぼ同じなので違和感がありません。
また、本家の有料プランでしか使えない複数インジケーターの表示やテンプレートの保存にも対応。独立したウィンドウ表示でチャートを最大8枚まで表示できる点も注目ポイントです。
コーンのCFD取引に対応しつつTradingViewが使える業者はかなり貴重なので気になる方はぜひチェックしてみてください!
DMM CFD
多種多様な事業ジャンルを展開しているDMMグループが提供している「DMM CFD」でもコーンの取引が可能です。
金、コーン、天然ガス、大豆などの商品銘柄と日経225やNYダウなどの株価指数銘柄に対応。コーンのCFD取引ができる国内業者はまだまだ少ないためDMM CFDは要注目!
取引ツールは豊富な機能とシンプルな操作性が両立したPCブラウザ版ツールとスマホアプリを提供しています。
特に、PC版ツールはカスタマイズ性が高いのが特徴です。取引画面に表示させる機能を自分で選び、自由自在にカスタマイズが可能。
レイアウトも5種類まで保存できるので手法に合わせてレイアウトを変更するのも簡単です。OSはWindowsとMacの両方に対応しています。
銘柄数ではIG証券には劣りますが、厳選された銘柄で取引されたい方はDMM CFDもおすすめです。
OANDA(オアンダ)
これまでFXサービスを中心に提供してきたOANDAでも新たに株価指数CFDおよび商品CFDに対応しました。
商品CFDでは、コーン、大豆、砂糖、小麦、天然ガス、WTI原油、北海ブレント原油、銅、金、銀などに対応。出来高の多い商品銘柄をきっちりと抑えたラインナップです。
オアンダの商品CFDでは全銘柄で取引期限がありません。通常の商品先物市場では限月と呼ばれる取引期限がありますが、オアンダであれば期限を気にせず取引が可能。
取引単位も小さいので少額からコーンのCFD取引がスタートできます。取引手数料は全銘柄で無料です。
ツールはFXでもお馴染みのMT4(メタトレーダー4)とMT5(メタトレーダー5)の両方に対応しています。特に、MT5でコーンのCFD取引ができるのはオアンダの大きなメリット。
オアンダはMT4・MT5向けにオリジナルインジケーターを無料配布しており、これが非常に便利です。何十個もの専用インジケーターが無料で使えるのでMT4・MT5でコーンを取引したいという方はOANDAがおすすめ!
楽天証券
GMOクリック証券と並ぶ国内大手ネット証券会社の楽天証券でもコーンの取引に対応。楽天証券では現物先物取引、海外先物取引、国内外のコーン関連株式、ETFにてとうもろこしの取引が可能です。
楽天証券は国内ネット証券会社の中でも国内商品市場取引に対応している貴重な業者です。楽天証券ではとうもろこしの現物先物取引が可能、12カ月以内の奇数月を限月とした先物取引が可能です。
取引単位は1枚50tから、立会時間は日中取引で8:45~15:15、夜間取引で16:30~翌5:30となっています。先物取引はCFD取引と違い、1枚当たりに必要な資金量が大きくなります。
また取引ルールや規約がFXやCFD取引と異なるため初心者の方は十分、注意のうえお取引ください。
楽天証券のとうもろこし先物取引概要
取引種類 | 現物先物取引 |
---|---|
限月 | 6限月(12か月以内の奇数月) |
当月限納会日 | 受渡日の属する月の前月15日 |
立会時間 | 日中取引:8:45~15:15 夜間取引:16:30~翌5:30 |
取引単位 | 50t(1枚) |
呼値とその値段 | 1t 10円 (※10円の値動きで500円の差損益になります。) |
とうもろこし(コーン)について
米、小麦と並ぶ3大穀物として世界中で消費されているのがとうもろこし(コーン)です。日本人の主食は米ですが、世界的に見ればとうもろこしの生産量の方が圧倒的に多く、年間で約8億トンものとうもろこしが生産されています。
主な生産国としてはアメリカが全世界の約36%を占めており次点で中国が約22%、その他はブラジル、EU、ウクライナと続きます。日本は世界でも有数のコーン輸入国であり、そのほとんどをアメリカからの輸入に頼っています。
日本において輸入されたとうもろこしの約65%は飼料として利用されており、約20%がコーンスターチ、その他にはエチルアルコールや蒸留酒の発酵原料、コーンフレーク、菓子用などが主な利用用途となります。
最大の生産量を誇るアメリカでは、家畜飼料用やバイオマスエネルギーとしてのエタノール用などに利用されており、特にバイオマスエネルギーは地球環境に易しいエネルギー源としてコーンの活用が推進されています。
※参照
農林水産省:世界のとうもろこし生産量と輸出量
日本スターチ・糖化工業会
とうもろこし(コーン)価格の変動要因
主に先物市場で取引されるとうもころし(コーン)の価格は「気候・天候」「新興国の食肉需要」「バイオマス燃料の開発」などに大きな影響を受けます。
アメリカのコーン生産では作付け時期が例年4~5月、収穫時期が10~11月となります。つまり、4月~11月までの気候が栽培に適した環境であれば収穫量が増え、価格の下落要因となります。逆に、この時期に干ばつやハリケーンといった災害が起これば価格高騰の要因となります。
また、とうもろこしは世界的に見れば食用よりも家畜飼料としての消費が多く、特に牛の飼育にはコーンを原料とした飼料が大量に必要になります。
日本では人口減少が進んでいますが、全世界の人口は増加し続けており、新興国で経済が発展し食肉重要が高まってくるとコーンの価格上昇要因となります。
さらに、とうもろこしを原料にしたバイオマス燃料の開発が進んでいることもコーン需要を高める要因です。カーボンニュートラルな燃料としてコーンが注目されており、今後の技術革新がコーン価格に影響を与える可能性もあります。